OneTeam コメント
江戸川病院乳腺センター長 田澤篤 さん 199件
2024-05-22 06:43:25 掲示板 2024年5月19日~5月25日
Q&A 11726 ルミナールタイプ腋窩リンパ転移の治療について
を回答していて…
動画「fundamental. 1 マンモグラフィ要精査」で(本来なら踏み込む必要が無いとも言える)「生検の精度」について、つい熱く本音を語ったり、月曜日のこの掲示板でも愚痴ってしまいましたが、(冒頭に戻り)このQを回答するために11726を読み返してどうしても以下のことが気になってしまい、ここで吐き出させてください。
♯QAと違い、ここ掲示板は言わば非公式な本音の場のような存在なのです。
(以下、11726からの抜粋)
『医師はしこりが硬くてなかなか刺さらない、
ジャガイモのようにころっと逃げる、と苦労されていました』
⇒こんなざまでは「全てを100%確定診断できる」わけがありません。
♯実際には「逃げる=針を近づけることで押されてシコリが動く」ことを想定しながら、つまり「針で動く終着点」を最初からターゲットとしていないから、こんなことになるのです。
おそらく本人は経験不足の自覚はないでしょうが、(それは日頃から、良性と断定できないものは全て組織診で決着をつけるという)診療の差が「針生検自体の経験値」として積み重なるのです。
「小さいから様子をみましょう」「結構大変だから、なるべく癌を強く疑うまで針生検は行わない(患者には「痛い思いしたくないよね」と誤魔化しながら)そんな診療態度を続けている限り、100年経っても上手くなりません。
そんな医師に手術されるなんて可哀想だな。と正直思ってしまいました。
無論そんな医師にまともな腋窩郭清ができるとは到底思えません。
↑
なんてことをQAの場で書くわけにはいかないので(TPO的に)
もう一つ気になるのは
『「転移があればステージ4だし今のステージはなんとも言えません」との事で診察室を出た後涙が止まりませんでした。』
⇒結局(そもそもCTが必要かどうかの問題もありますが)CTを撮影して当然ですが遠隔転移はありませんでした。
そうなることは「ほぼ99%」想定される筈なのに、何故わざわざ「転移があればステージ4」などと言うのか?それで結局質問者は「診察室を出た後涙が止まりませんでした」となるわけです。
もう少し患者さんの気持ちを考えられないのか?
下手なのは針生検だけにしろよ!(ちょっと暴言。失礼しました)
2024-05-20 17:14:27 掲示板 2024年5月19日~5月25日
本日、動画 fundamental. 1 マンモグラフィ要精査を撮影しました。
もしもあなたが針生検をすることになったら、必ずこのように聞きましょう。「あなたの針生検は100%確定診断なのか?」
それに応えられないような医師には針生検をさせてはいけません。
偶然にも本日(不定期でしたが)市川でCELEROした患者さんも(前医で)細胞診良性でありながら「半年後経過観察」と言われました。
「何故なのか?」と聞くと、「細胞は一か所しか取っていないから実際は癌の可能性があるから」と答えたという。
さらに、それでは「針生検」をお願いすると、「まだ小さいから刺せない」と回答したという。
あぁ… 世の中にこんな闇があるなんて…
2024-05-16 07:57:05 掲示板 2024年5月12日~5月18日 *女性30歳(11789)の方について 田澤先生からコメントあり
Q&A トリプルネガティブ(ステージ3C)と診断、治療について
上記を回答していて…
ご主人(からのQでした)の「QAを通してセカンドオピニオン希望」ということに大いに応えたいと感じました。
「術前抗がん剤ありき」というがんセンターっぽい?(違っていたらスミマセン)治療方針で2剤を勧められたという時点で
『pembrolizumabについて話をされていないのか?それともご主人の単なる勘違いなのか?』という疑問もあるし、それに何より(術前にしろ術後にしろ)本気で手術をする気なら(もしくは、あなたに本気で手術ができるのであれば、もしくはその意志気構えがあるのであれば)どうか自分自身でエコーしてください。
他院で技師エコーのリンパ節転移の評価を(転院してきた患者さんからの資料で)見たことが多数ありましたが、(ここだけの話)なったく評価になっていない!
「鎖骨下リンパ節が確実に腫れていても、腋窩リンパ節転移疑いだけの記載もザラだし、鎖骨上は全く評価が出来ていない」
★技師さんを非難しているのではなく、やはりこれは実際に手術してフィードバックをうける外科医自身が評価すべきもの(言い換えれば術者自身にしか評価できないもの」と今では確信しています。
「どうせ、自分は鎖骨上どころか鎖骨下も手術できないのだから、そこを自分自身で確認しても無駄。自分で取れる腋窩だけ分かればいい」そんな、其の医師の気持ちも透けてくるように思えます。
皆さん、それでいいのですか?
もう少し手術を任せることに真剣になりましょう。
日本一心で、気持ち冷めやらぬ「東の果ての乳腺外科医」より
2024-05-02 07:36:37 掲示板 2024年4月28日~5月4日
Q&A 乳管内乳頭腫を回答していて…
愚痴です。
(メール内容からは)とんでもない手術が行われそうなことに寒気がします。
乳管内乳頭腫の手術は(木村先生から教わった)我々からみると大したことの無い手術ですが、巷では「乳頭を一部切る」など「全く論外な手術」が行われているようです。
★思い出しましたが、癌○○○の医師は「乳管内乳頭腫の手術は乳頭も切除するから、手術はしない方が良い」などとコメントしていたことを思いだしました。
あー、この世は恐ろしい!
乳管内乳頭腫の手術は(コラムでも紹介したような気がしますが)乳輪に沿った皮膚切開だけで、中の(乳管内乳頭腫が存在する)乳管だけを乳頭の皮膚の裏まで完璧に切除する手術です。
♯乳頭自体は「皮膚」なので、無論切除する理由が全くないのです。
2024-04-22 11:04:21 掲示板 2024年4月21日~4月27日
Q&A 左胸のしこり。を今(手術と手術の合間です)、回答していて…
半年前のエコーで本当に無かったのか? には敢えて言及しないとしても、
明らかに疑わしいエコー所見で
1.細胞診が下手糞 (本来、クラス5が出るべきと正直思います)
2.病理医が「生検を推奨」としているのに、何を血迷っているのか「3か月後に再度エコーしましょう」などと言っている
ちょっと(どころか、とんでもなく)信じがたい?
この医師をどう理解したものか? 今週末の動画のネタになりそうな予感がプンプンします!
2024-04-15 08:39:39 掲示板 2024年4月14日~4月20日
今朝、QA回答していて…
『Q&A 鎖骨上の複数のしこりと局所再発について 4/14 18:21』
鎖骨上に(自ら)①「硬く触知」(「硬い」という記載はありませんが、硬く無い限り触れません)
♯普通(正常な)のリンパ節は触れることはなく、反応性腫大したものも同様(に触知しません)
しかも(その医師の)②「確かにあやしいしこりがあるね」というセリフ
①②からは鎖骨上リンパ節再発を疑います。
その医師は鎖骨上リンパ節が手術で取れるなど夢にも思わないだろうから(偉そうに聞こえるかもしれませんが、もう「日本人的な控えめな表現」を使うことは辞めました)患者さん自身が『自分はどうしたいのか?』を真剣に考えベストを尽くすことを願ってやみません。
そのような人たちは(きっと)全国に少なからずいらっしゃると思いますが、自分の意志で踏み出す一歩を信じて私に辿りついてほしいという。それが私の願いであり、その思いが届くようにと「毎週金曜日は動画の日」と、自ら舵をきったのです。
2024-04-14 09:00:12 掲示板 2024年4月14日~4月20日
窓から見える春空は、とても暖かそう。
今日も屋上行けるかな?なんて思いながら今さっきコラム 「転ばぬ先の杖 その先 コラム編」をアップロードしました。
急遽動画撮影した先週金曜日の「転ばぬ先の杖 その先」のコラムver.です。
動画は「短いのが肝」という教訓を守るべく、その補足としてのコラムの立ち位置、我ながら満足してます。
江戸川病院に赴任して4月で丸10年を迎えました。
割とすぐに乳がんプラザも開始したので、そのおかげで普通なら全く想像できない数の腋窩再発の手術を経験することができ、更に(まさか)自分が鎖骨上リンパ節再発の手術をするようになるとは、あの東〇公〇病院で10年の経験を積んで、「これが絶頂」と思っていたあの10年前には想像もつかなかった!
誰にもない武器をもってしまった?以上、それを使うのが私の使命
それを感じる時、「明日の手術が楽しみ!待ち遠しい」そう思える今日この頃です。
「毎週金曜日は動画の日」としたのも、「ガンガン行かなくては宝の持ち腐れ?」そんな思いからなのです。
2024-04-10 07:37:53 掲示板 2024年4月7日~4月13日
今朝回答した『Q 術前治療について質問させていただきます』に対して、回答をした上で蛇足として以下のように記載しました。
(以下、抜粋)
余計なお節介かもしれないので、以下の部分は無視してもらっても構いません。
ただ最近、今週のコラムで「腋窩鎖骨窩再発」についていろいろ考えているので、コメントせずはいられないだけです。
なぜ術前抗がん剤をしているのかが、「そもそも」不明
正直「リンパ節転移があるから…」とか、「腋窩郭清は苦手(大変)だから…」という理由で、患者さんに「全身に散らばっているかもしれない癌細胞を先に叩くために抗癌剤をしましょう」と『尤もらしい』理由をつけて術前抗がん剤をゴリ押ししているのではないか?
と勘ぐってしまいます。
正直に言えば…
普通に「手術先行でリンパ節転移も、キッチリと郭清」して、術後に「病理結果に従い(必要ならOncotyepDXをして)術後療法を選択する」方が、あとあとの腋窩再発などのリスクが無いのでは?と考えてしまいます。
「今週のコラム439回目」に記載したように、このような(腋窩リンパ節転移があるからといって行う)術前化学療法後に手術するケースは腋窩鎖骨窩再発のパターン2となるリスクを考えてしまいます。
↑
ちょっと、長くなりましたが…
つい「余計なお世話」をしてしまいました。
コラム439回目に記載したように、腋窩再発の元凶が間違いなく①(患者さんのためではなく)担当医が腋窩郭清を避けるために行う「無意味な」術前抗がん剤治療②及び、そのような(腋窩郭清を避けることにより)いざ必要な際に「正確な腋窩郭清の技術を習得できない=患者さんに中途半端な手術をすることになる」ここにあるように思うのです。
『全身に散らばっているかもしれない癌細胞を先に叩く』という尤もらしい理屈に納得している患者さんにとって私の助言は甚だ迷惑至極かもしれませんが、現実に「腋窩再発の元凶」となっていることを私は肌で感じているのです。
2024-03-17 10:55:44 掲示板 2024年3月17日~3月23日
久しぶりに投稿します。
昨日投稿されたQA「葉状腫瘍境界型」を回答していて…
『これは、ちょっと危ない』そう直感しました。
invasive growthで、しかも(病理医のコメントに)「断端部に紡錘形細胞が見られているところが多いため、断端陽性の可能性が高い」との記載。
その担当医が葉状腫瘍の怖さを知らない。(もしくは)他人事のように感じます。
質問者が緊迫感を感じ取ってくれるように、(掲示板は)QAよりも本音が出るので書いた次第です。
ところで話は変わりますが…
私にとってのスーパースターとは広島出身で震災を黙っていられないそんなヒーローです。(これ以上はご想像にお任せします)
2024-05-22 07:02:58 掲示板 2024年5月19日~5月25日
本日第2弾
何故だろう?
この開業医(クリニック医師ということは、そういうことでしょう)は、何を学んできたのだろうか?
正直、ろくに技術も経験も積まずに「一国一城の主になるため?」それとも「お金を稼ぎたいため?」「上級医に注意されるのが嫌になったから?」開業したのではと疑ってしまいます。
Q&A11804 脇のリンパ腫大 エコー検査 悪性の可能性について⇒とても「まともな診療」とは思えない。
私の印象としては、明らかな「経験不足」
経験不足でいながらエコーを技師任せにするから「ますます」経験不足となる。
リンパ節の評価について一言言わせてもらえば…
(術前に)自分でエコーで見る⇒実際に手術してその結果でフィードバックを受ける。
この繰り返しが、(手術患者さんでなくても)日常診療でリンパ節を見た時に生きてきます。
「こんなもの、全く気にしなくて大丈夫です」
それが(経験不足や自信がなくて)言えないような医師に診療されることで、いかに多くの方が無駄に心配させられていることか!QAを回答していると嘆きたくなるのです。