[管理番号:11942]
性別:女性
年齢:32
病名:右乳癌
症状:
投稿日:2024年08月05日
お世話になります。8/(上旬)に紹介先の大学病院の初診を控えています。
7/(下旬)にクリニックで乳がんと宣告されました。これまで超音波、針生検、マンモ、エコーを受け、以下の情報が判明しておりますが、
術後の治療や、がんのステージ、レベルなどクリニックの先生からは、
「術後の病理診断でしか実際には分からない」(もちろん当然のことかもしれませんが)といったことしか伝えていただけず、自身のがんが現状においてどれだけ早期(ステージ)なのか、予想でいいのでどんな術式(全摘がマストなのかなど)、術後治療方法(可能な限り抗がん剤治療は避けたく考えております)となりそうかなど教えていただければと考えています。
また、今回乳がんが判明し、子どもへの授乳をいきなり中断したのですが、胸も張るので少しずつ搾乳をすることは、癌に問題ありませんでしょうか??
また、今後の検査の流れとして、大学病院でのの初診ではCTを受けることになりそうでしょうか?
以下、当方がわかっている情報です
●針生検結果
「非浸潤性入管癌」
性質検査→?女性ホルモンを下げる治療が効果あり
?分子標的治療も効果的
?増殖活性 36%
●MRI結果
右乳腺:長径3.4センチ大の不整形の増強腫瘍がみられる。造形後のTICは、
rapid-washout patternで、既知の浸潤性乳管癌の所見。
遅延相にて、乳頭側や頭側に連続する索状影がみられ、乳管内進展が疑われる。
左乳腺:明らかな増強される腫瘍を指摘できない
?両側腋窩に有意なリンパ節腫大を認めない
乳がんと宣告されてから1週間、もちろん気分が下がることも多々ありますが、田澤先生のコラムやQ&Aと出会い、少しずつポジティブに捉えられることも増えてまいりました。
実際に診てもらっておらず、手術をしなければ確実には分からないことは重々承知ですが、田澤先生の所見をお伺いできればと考えております。
以上、お忙しいところ恐縮でございますが、よろしければご回答をお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
また、今後の検査の流れとして、大学病院でのの初診ではCTを受けることになりそうでしょうか?
⇒メール内容には「非浸潤性乳管癌」と記載があるので、本来(遠隔転移の可能性がほぼ無いのに)「遠隔転移の有無を調べるための検査」であるCTやPET、骨シンチは行ってはいけません。
特に質問者は30歳代前半であり今後妊娠出産の可能性はあるので、そのような「無駄な被爆」を伴う検査を「極めて無意味に」勧めるとしたら、本当にその病院で診療すべきなのか?真剣に考えるべきです。
以下、当方がわかっている情報です
●針生検結果
「非浸潤性入管癌」
性質検査→?女性ホルモンを下げる治療が効果あり
⇒(本来、非浸潤癌では薬物療法は不要なので)ホルモン受容体を調べること自体、全くナンセンス!
?分子標的治療も効果的
⇒これはHER2のことですね!
HER2は「浸潤癌でしか適応がない」 ので、調べること自体「適応外」となります。
?増殖活性 36%
⇒これはKi67のことですね!
これも(HER2同様に)「浸潤癌にしか適応がない」 ので調べること自体「適応外」となります。
●MRI結果
右乳腺:長径3.4センチ大の不整形の増強腫瘍がみられる。造形後のTICは、
rapid-washout patternで、既知の浸潤性乳管癌の所見。
遅延相にて、乳頭側や頭側に連続する索状影がみられ、乳管内進展が疑われる。
左乳腺:明らかな増強される腫瘍を指摘できない
?両側腋窩に有意なリンパ節腫大を認めない
⇒MRIは拡がり診断目的であり、(温存可能なのか??)術式決定のためにあります。
この記載だけから判断するには「温存可能な可能性」があります。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/8/13
***
質問者様から 【質問2】
非浸潤癌から術後浸潤癌となる確率について
性別:女性
年齢:32
病名:
症状:
投稿日:2024年08月13日
以前質問させていただいた者です
その節は迅速にご回答くださり、本当に感謝いたしております
その後、大学病院の初診を受けてまいりました
針生検、MRIの内容等、大学病院での触診をふまえ、全摘したほうが良さそうということや、非浸潤癌であっても手術してみれば浸潤部分が大きかったりすることが多々ある、また転移の可能性も否定できないため、CT、骨シンチも勧められました(骨シンチはどうしても嫌な場合省略可と言われました)
田澤先生のQ&Aなどで、非浸潤癌であれば万が一浸潤していても微小浸潤の可能性が高いというコメントなどを多数拝見し、現時点で非浸潤癌であることをひとつの希望として前向きに捉えてきましたが、本日の初診では、なんだか脅されたような気分となり(私の受け取り方の問題?考えすぎかもしれませんが)、どのようなお医者様でも非浸潤癌についてそのように考えられるのか疑問に思ってしまっておりますが、田澤先生はどう思われますでしょうか?それが、当たり前でしょうか?
また術前に非浸潤癌と診断されながら、術後にやはり5mm以上浸潤しており術後治療が必要となるケースは、全体の何割ぐらいなのか田澤先生の感覚をご教示いただきたいです。このようなことを今から考えても時間の無駄とは思いますが、少しでも心の準備をいたしたく。
お忙しい中恐縮ですが、どうぞ宜しくお願いいたします
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
(手術標本で浸潤癌が見つかる可能性があるからといって)術前組織診断で非浸潤癌という診断である場合に「浸潤癌を前提とした検査」を行ってはいけません。
前回の回答を再度掲載します。
★
⇒メール内容には「非浸潤性乳管癌」と記載があるので、本来(遠隔転移の可能性がほぼ無いのに)「遠隔転移の有無を調べるための検査」であるCTやPET、骨シンチは行ってはいけません。
特に質問者は30歳代前半であり今後妊娠出産の可能性はあるので、そのような「無駄な被爆」を伴う検査を「極めて無意味に」勧めるとしたら、本当にその病院で診療すべきなのか?真剣に考えるべきです。
非浸潤癌であっても手術してみれば浸潤部分が大きかったりすることが多々ある、また転移の可能性も否定できないため、CT、骨シンチも勧められました
⇒とんでもない馬鹿げた考え方。全く信じられません。
上記★参照
生検、MRIの内容等、大学病院での触診をふまえ、全摘したほうが良さそう
⇒純粋に画像診断(MRI)で温存が難しい(整容性が損なわれる)のであれば全摘が推奨されることとなります。(極めてシンプルに考えましょう)
本日の初診では、なんだか脅されたような気分となり(私の受け取り方の問題?考えすぎかもしれませんが)、どのようなお医者様でも非浸潤癌についてそのように考えられるのか疑問に思ってしまっております
⇒(申し訳ありませんが)経験不足の医師にありがちな「何でも、ルーティーンにやっておかないと自信がない」ようにしか見えませんが…
また術前に非浸潤癌と診断されながら、術後にやはり5mm以上浸潤しており術後治療が必要となるケースは、全体の何割ぐらいなのか
⇒経験豊富な医師であれば、その可能性は低い事と、それを前提とした過剰な検査が見苦しいことだけは確かです。
このようなことを今から考えても時間の無駄とは思います
⇒その通り。術前診断が非浸潤癌なのに「余計な検査」や「余計な心配」をさせられることは全くナンセンス!
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/8/26
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質問者様から 【質問3】
CTの所見、センチネルリンパ節生検について
性別:女性
年齢:32
病名:
症状:
投稿日:2024年08月28日
お忙しい中ご返答いただき誠にありがとうございました。
その後渋々CT検査を受け以下の結果が出ましたが、ここから読み取れる内容、または浸潤の可能性は高いでしょうか?
【CT結果】
右乳房AC領域に35??25mm大の辺縁不整な増強腫瘤を認め、既知の乳癌の所見です。
腫瘤から連続するようにA領域に不整形結節が見られ、乳管内進展や娘結節を考えます。その他にも腫瘤辺縁には線状増強を散見します。明らかな皮膚や胸壁への浸潤はありません。
右腋窩レベルI-IIに小リンパ節を認めますが、左右差なく、有意にはとれません。その他にも有意なリンパ節腫大はありません。
明らかな肺転移、肝転移はありません。
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また、術式については全摘?同時再建となりそうですが、センチネルリンパ節生検をしてリンパに転移があった場合、術後放射線をしたり、もしくは浸潤が大きかった場合に術後薬物治療となった場合に、エキスパンダーを入れてると合併症等を起こす可能性があると言われましたが、その可能性は高いのでしょうか?
手術回数を少なくしたいので、なるべく同時再建をしたいと考えております。
お手数をおかけいたしますが、ご教示のほどよろしくお願いいたします
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
大変申し訳ありませんが…
全く質問者自身には(無論のこと)罪はありませんが…
32歳の女性、(しかも)術前非浸潤癌の診断なのに、(ご本人が)渋々と言っているのにCTを撮影する、そんな医療に対してコメントはしないことにします。(大変すみません)
(これ以上書くと)攻撃的な記載となってしまうのでここまでとさせてください。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/9/6
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