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今週のコラム 512回目 分泌、石灰化のある温存手術 理想的手術とは

8月の連休 ちょっと前です8月9日

土曜日外来終わり、そのまま江戸川河川敷をランニング(この日も暑かった!)、着替えをして一路「熱海」へ

残念ながら「熱海せかいえ」は予約取れませんでしたが、初めての宿「SOKI ATAMI」へ直行しました。

 

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久しぶりの

CORTON CHARLEMAGNE

予約後、宿の人から「何か、リクエストありますか?」

ダメもとで、これをリクエストしましたが、あったのです!

SOKI ATAMIのソムリエさんも喜んでました。(いいワインだと)

 

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素晴らしい食事

コルトンで既にほろ酔いです。

 

 

 

 

 

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この魚(酔っていたので名前は忘れましたが)、残念ながら熱海であがったものではなかったように

記憶していますが、旨かった。

 

 

 

 

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この「お皿にちょっと」が、コースメニューらしくていいですね。

肉料理に移るころにはワインも赤ワインに移っていましたが…(ペース早すぎ)

 

 

 

 

本日の動画配信が(時間的に)迫ってきました。

さわりだけを。

 

 

 

 

この続きは後程…

と、いうことで配信も無事?終わり続きを書いています。(何とか昼前までに完成が目標!)

動画配信の内容は(後程挙がるYOUTUBEで確認してもらうとして)

 

〇本文

今回は『分泌、石灰化のある温存手術 理想的手術とは』についてお話します。

一通の「手術相談メール」から触発されて、(ほかの多くの方の)参考にもなるなと考えました。

 

 

これが乳管の走行です。

乳頭から、十数本の乳管が枝分かれして、それぞれ「独立して乳頭に開孔」します。

♯この「独立して」がポイントとなります。

何故、「単孔性」だけが分泌で重要なのか?の理由がまさにこれなのです。

 

 

そのうちの1つの乳管に注目します。

 

 

 

ここに癌が発生

やがて、乳管内に進展(広がる)していきます。

 

 

 

シコリが増大すると、それがエコーでようやく認識できるようになります。

無論「シコリの部分のみ」であり、乳管内進展部分は(サイズ的に)認識できません。

 

エコーで認識できる部分だけで

乳腺部分切除(温存術)を行うと

 

 

乳管内進展部分(非浸潤がん)が残存

乳房内再発のリスク

 

たとえ、乳管内進展部に

石灰化ができても(石灰化部分はマンモグラフィーで認識できるが)

石灰化は病変全体にできるわけではないので…

 

 

石灰化部分を認識して切除範囲とできても

やはり「エコーで見えない」「石灰化を起こしていない」

部分は認識できないため残存します。

 

もしも「たまたま」シコリから分泌がある(つまり単孔性)

場合には、乳管を色素で染色することで

この乳管全体を認識できるので

 

その乳管を術中に染色することで

このように(画像では見えなかった)乳管内進展部分も

含めて、きれいに切除できるのです。

 

 

★この機会に「石灰化」の成り立ちを…

 

乳管の細胞が癌化して乳癌が発生します。

 

 

乳癌が発生しても通常は石灰化起こりません。

たまたま、このように乳管内に癌細胞が増殖し(主として)浸潤する前に

パンパンとなり、周囲からの血管による酸素が追い付かずに壊死を起こした場合に石灰化が起こるのであり、乳癌の「ごく一部」で石灰化は起こるのです。

 

 

あー、結局12時40分になってしまいました。

今日も暑そうだし(今は医局)、最近(私的な)走るときのお供は保冷剤

保冷剤を持ちながら走ってます。

保冷剤は炎天下では30分くらいで冷めちゃうのでポケットに沢山持って走ってます。(皆さん、参考に?)