昨日の市川帰りのランニング、暑かった!
例年8月第1土曜日(江戸川花火の日)が暑い時期なのですが、第2土曜日なのに暑かった!
オクラ納豆は丼にして、オカズとスパークリングはセブンイレブンセレクトで、暑いとスパークリングワインが激旨になります!
〇本文
週の後半までは別のテーマを考えていたのですが、週末舞い込んだQを読んでいて…
この内容は「コラム」で、きっちり回答したほうがいいな。(瞬間的に、そう思いました)
全国にきっと数多くいらっしゃる同様の悩みの方々へ届け―!
『11250 乳房の痛み、リンパ節転移、乳房全摘/温存の可能性、病院選択について 質問2(08月12日 08時40分受付)』
以下、質問の抜粋 (癌なのにクラス3は、正直「論外」ですよ)
PETCTの結果、胸骨に2か所転移しているとのこと(1.5cm、5㎜)、ステージⅣ
1.胸骨転移の症状について
薬物療法等の効果が薄い場合、咳等が考えられますでしょうか。
⇒無論症状は、全くありませんよ。
2.骨の治療を優先する、その後左乳房手術の可能性を検討する。
⇒果たして「胸骨転移」の治療を優先する必要があるのか?
後で提示する「実例」を見て質問者自身がよく考えてみてください。
3.微熱、寝汗が続く件
前回も書きましたが、最高37.0℃位ではあるものの手のひらや上半身が熱っぽい日が続きます。
更年期障害かと思っているのですが、そうではなく腫瘍熱のようなものも考えられますでしょうか。
⇒1000%更年期症状であり、それを酷くしているのは精神的ストレスです。
★腫瘍熱というのは癌の本当の末期に、その大量の腫瘍による発熱です。全く余計な知識であり、ネットの情報にも大変困ったものですね。(全く論外)
実例
前医でのPET
中央の「胸骨転移」と左乳腺(皮膚表面に露出した原発巣cT4b)
前医では骨転移(胸骨転移)があることで手術は拒否。「一生抗がん剤、手術はしない」と言われて当院を受診。
私は、胸骨単独の骨転移よりも「寧ろ」皮膚浸潤(cT4b)している原発巣が手術不能となる前に、手術することを優先と考えました。
★無論、これには患者さん自身の「とにかく、(胸の腫瘍は)気になるから手術を先にして欲しい」という希望があったことも後押しとなりました。
2017.〇, 〇 手術 lt. Bt+Ax, pT4b, pN3, luminal
術後 bevacizumab + paclitaxel (3投1休)を3クール
抗癌剤終了後の(当院)PET
胸骨転移、消失!(cCR)
ここで局所治療としてradiation ( lt. chest wall, lt. PS, lt. SC, sternum)
pN3ということでlt. chest wall及びPS, SCへのradiation
更に(画像上消失はしていますが)念のためにsternumへのradiation
その後はhormone therapy(Letrozole) + denosumab
術後もうすぐ6年ですがcCR継続中
(補足)
現在の治療方針だとCDK4/6 inhibitor併用するところですが…
1.その当時漸く当院の(CDK4/6 inhibitor)が始まったばかりだった。
2.相当遠方の方なので、(当初1か月毎に通院が必要な)CDK4/6 inhibitorを強くお勧めできなかった
↑
おそらく上記1.2の理由でCDK4/6 inhibitorを併用していないのですが、(念のためdenosumabをしながら)hormone therapyだけでcancer freeの状態が「もうすぐ6年」なのです。
さて、11250の質問者さん!
この方がこのままホルモン療法を10年まで続けたら(きっと、このままcCRを継続すると私は予想し期待しています)根治だと思いませんか??
どうか、大いに参考にして自分自身でよく考えてください。
この患者さんが「思わぬturning pointを手にしたように」質問者にもchanceはきっとあるのです。