肉芽腫性乳腺炎
「早期発見促進委員会」の昨日のブログに載ってましたね。
本来「乳癌のみ」対象としている委員会、英断に頭が下がります。
皆さん、不思議に思いますよね。『専門医だろ? 何で知らないの? 誰か教えろよ?(と、いうより「教育システム無いの?」』
皆さんの「?」が聞こえてきそうです。
(何故、そのようにならないのか?)私なりの解釈は
1.悪性疾患ではない。
⇒患者さん自身が大変な思いをして偲び無い思いですが、長い期間かかれば「いつかは」治るので、(誤った治療をしても、されても)社会的な問題となりにくい(乳癌で誤診や誤診療したら裁判となるリスクはありますが、それがない)
2.絶対数が少ない。
⇒乳プラのQには「しばしば」登場しますが、それは「乳プラに集中」しているだけ。実際に診療している乳腺外科医が一生で診療する機会は「散発的」に「数名程度」だと思います)
3.外科的な常識から「頭が」離れない
⇒基本的に「一般外科」出身なので(この10年くらいは、もしかして最初から「乳腺外科」という若い医師もいるかも?ですが)
炎症⇒抗生剤で改善しなければ「切開排膿」という「外科的方程式」が染み込んでいるのです。
4.教育システムについては…
⇒乳癌学会の「大物?」みたいな人は、そもそも(一般診療などせずに)「カンファレンスで偉そうなことをいうだけ(言っちゃった!)」なので、肉芽腫性乳腺炎をそもそも知っているのかさえ…
★でも、みなさん。
今週のコラムを隅々まで、読んでいただければ(患者さん自身にとっては)とっても大変なのです。
当院は「肉芽腫性乳腺炎の駆け込み寺」みたいになっているので、よく解ります。
もしよければ、「早期発見促進委員会」の片隅に、この記事を(自由に)リメイクして使ってください。