皆さん、12月も明日からいよいよ後半。
年末感が増す今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
〇先週のスカロケ
先週はラジオ業界のspecial week
スカロケではビックリ仰天ゲストが続きました。(なんと、あの飛鳥 涼も…)
そんな中、火曜日のゲストは、あのお騒がせの「剛力彩芽」でして…
剛力彩芽『小さいころから、この仕事(芸能活動)やってたので、つらいとか思いません。』
『仕事は楽しくて、自然と頑張っちゃっているかも。』
マンボウ『その勢いのまま、行っちゃうと。そのまま月まで… あ、スミマセン つい要らない言葉挟んじゃいました。』
〇本編
「コラム214回について (管理番号 8121 )」を回答していて、
今週のコラム 214回目 解りやすい乳腺(白)は(エコーが)早くできるし、解りにくい乳腺(黒)では時間がかかるのです。
豹門様エコーにも更に「見やすさ=エコースピード」に違いがあることに踏みこむこととしました。(あくまでも214の追加ver.と捉えてください)
管理番号8121の回答に記載した分類を下記に記載します。
乳腺は白いのですが、ホルモンの刺激などで「線維化」が起こり始めます。
この「線維化」の起こり方に様々なバリエーションがあるのです。
1.ほとんど線維化が起こっていない
2.全体に線維化が不規則に起こっている
3.線維化が規則的で、かつ(線維化を起こしていない乳腺と)コントラストがはっきりしている。
4.線維化もしくは脂肪変性(どちらも黒くなります)が全体に起こっている
実際のエコーのしやすさは 1 > 3 > 4 ≧ 2 となります。
3は規則的で白黒コントラストがはっきりしているので、意外と解りやすいのです。(質問者は3にあたるのでは?)
この1週間、外来受診された患者さん達の中から当てはまるものを載せます。
まずは、線維化があまり目立たない乳腺のエコーを示します。
1.解りやすい乳腺
皮下脂肪の下に薄くある白い層が乳腺ですね。
その裏の黒いのは?
(白い乳腺の裏の)黒いのは「乳腺後脂肪組織」です。
こう見ると、乳腺(白)は表側(上)には皮下脂肪(黒)と裏側(下)の乳腺後脂肪に囲まれているのがわかります。
実際に、我々がエコーで見ているのは乳腺なのです。(乳癌は乳腺にできるから)
この際、この「乳腺が見やすい(コントラストがくっきりしている)」ことがエコーのやりやすさとなります。
2.全体に線維化が不規則な乳腺
線維化が不規則であり、「正常パターンからの逸脱=病変」を検出しにくいエコーを示します。
白い乳腺の中に黒(線維化)が模様を作ってるね?
そうなんです。
この「模様」が不規則だと、その「模様」と「病変」の区別がつきずらくなります。
3.線維化が規則的であり、「正常パターン」を認識しやすい乳腺
2との違いが解りますか?
線維化の「紋様」が規則的で「白い乳腺」の部分が大きいためコントラストもはっきりして見やすい乳腺と言えます。
なるほど!
「線維化がない=真っ白」よりは見にくけど、「規則的」なので(病変が紛れ込んでいる場合に)発見しやすいんだね!
4.線維化もしくは脂肪変性が強いため、乳腺が黒っぽくなり(病変があった場合)それとのコントラストがつかずに見にくい乳腺
これは、乳腺に線維化が強くて非常に見ずらいですね。
かなり線維化が強いですね。
線維化の1個1個の「紋様」が大きくて、病変との区別が難しい
ここまで、線維化が強いと、かなり時間がかかります。
5.脂肪変性が強い乳腺
乳腺(白)に脂肪(黒)が入り込んで非常に解りにくいですよね?
皆さん、乳腺がどれか解りますか?(回答は下)
皆さん、乳腺にはいろいろなパターンがあるのです。
線維化や脂肪変性などが強い場合や不規則だと、正常乳腺のパターンを捉えにくくなり、そこからの「逸脱=病変」が見つけにくくなります。
このようなケースではエコーに時間がかかります。
乳腺症でも「線維化が均一で(比較的)まばら」だと解りやすい(エコーも早い)のです。