世の中には「確率」というものがあります。
以前のQandAに出てきた例でいうと
①抗がん剤中に起こった「血尿」を「膀胱がん?」と心配された方がいらっしゃいました。
→(確率的に)膀胱がんが「たまたま」できることは「限りなくゼロ」
naturalに考えれば「抗がん剤の副作用」となります。(出血性膀胱炎など)
②タモキシフェンを飲み始めたら出血が多くなったので「子宮体癌?」と心配する方がいらっしゃいました。
→子宮体癌は(タモキシフェンでriskが上がるとはいえ)数年はかかりますし、「たまたま」子宮体癌も発症する確率は殆どありません。
実際はタモキシフェンによる「子宮への直接の刺激」による出血です。
③今回は、タモキシフェン内服して起こる「卵巣腫大」
→たまたま「奇跡的な確率」で卵巣癌が同時に起こるなど(ゼロとは言いませんが)「限りなくゼロに近い」のです。
婦人科の先生は一生懸命「MRI」撮影したり「腫瘍マーカー」測ったりしますが、(それを悪いとはいいませんが)「タモキシフェンが原因で卵巣が腫大している確率が圧倒的に高い」という認識をしていただく必要があります。(それを理解したうえで、あくまでも「念のため」というスタンスなら構いません)
★是非「管理番号:7256 卵巣の腫大について」をご参照ください。