[管理番号:8802]
性別:女性
年齢:38歳
病名:葉状腫瘍か低悪性度の肉腫
症状:胸のしこり 乳房痛 乳頭分泌
投稿日:2020年8月8日
12年ほど前からしこりがあり、その時は乳腺症でしょうとのことで様子見になりそのまま2年前出産するまで放置してました。
産後からまた定期的にみてもらうようになり、その時は細胞診良性で線維腺腫だろうとのことでした。
5cmと3cmのしこりが縦に連なっており、そこでは取れないので去年10月に紹介状を出してくださったところへ行きました。
その時、「線維腺腫とは見た目が違う。
古い血も溜まっている」と即細胞診とマンモグラフィー、数日後に針生検をすることになりました。
しかし細胞診の結果良性で私がまだ授乳中だった為か針生検は中止になり、何かわからないが急ぐこともないとのことで断乳したら取ることになりました。
今年6月、乳腺炎になりしこりも大きくなった気がしたので受診。
細胞診の結果「識別困難」そのままマンモトーム生検結果がなかなか出ずさらに専門家の方に出した結果「悪性の葉状腫瘍か低悪性度の肉腫」と言われました。
質問です。
しこりは触った感じボコボコしておりよく動きます。
胸のほとんどがしこりなくらい大きいのですが悪性の葉状腫瘍と低悪性度の肉腫両方と言うことはありますか?
担当医が最初に受診した時の先生から若い先生に代わり、とても優しい良い先生なのですが細胞診マンモトーム生検の時にたどたどしく「麻酔に中身が入っちゃった」などと言ってるのを聞いてしまい不安です。
セカンドオピニオンを受けたい気持ちもあるのですが今の病院で1日も早く手術を受けるのが最善でしょうか?
まだ手術日は決まっていないのですが術前検査は昨日して来週PET-CT、再来週結果を聞きます。
その間にもしこりが大きくなりそうで不安なのですが心配し過ぎでしょうか。
昨日またマンモグラフィーをやったのですが、それからしこりが見た目にも腫れてるようで痛いです。
これは普通のことでしょうか?
長々とすみません。
結果を受け入れるしか無
いのですが転移等不安でたまりません。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
診療経過に、どうしても納得できません。
「5cmと3cmのしこりが縦に連なっており、そこでは取れないので去年10月に紹介状」
⇒この大きさで何故(その時点で)取らなかったのか?(授乳中とか無関係)
「しかし細胞診の結果良性で私がまだ授乳中だった為か針生検は中止になり、何かわからないが急ぐこともない」
⇒「線維腺腫とは見た目が違う」のであれば当然、葉状腫瘍を疑うわけで、「葉状腫瘍で、この大きさ」であれば「急ぐことは無い」というセンスがどうにも納得できない。
ずーと、継続的に診療しているのに、その挙句に「悪性の葉状腫瘍か低悪性度の肉腫」の診断で、現在『胸のほとんどがしこりなくらい大きい』というのは正気の沙汰ではありません。
何か(というか、全てが)間違っています。
★「葉状腫瘍のこわさ」を知らないから、こんな「危機感のない」診療となるのか?
(個人的な感想)
「悪性の葉状腫瘍と低悪性度の肉腫両方と言うことはありますか?」
⇒その大きさならば…
(悪性)葉状腫瘍だと思います。
「今の病院で1日も早く手術を受けるのが最善でしょうか?」
⇒私から言わせれば…
「胸の殆どがしこりなくらい大きい」悪性葉状腫瘍に何故マンモグラフィーなど撮影する???(1000%無意味)
PETとかなんとかしているうちに「手術不能となるリスク」があるように、「常識的には」考えます。
(くだらない件さなどして時間を潰さずに)すぐに手術してもらいましょう。
★★私からアドバイスがあるとすれば…
この際「(遠隔)転移があるのかどうか?」など、そんなことは術後に調べればいいこと。『今、そこにある危機』は何だと思いますか?
それは(手術までに、これ以上大きくなり)「手術不能となること」です。
余計な検査をする暇があったら、一刻も早く手術することです。