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検査・治療による照射について

[管理番号:4807]
性別:女性
年齢:55歳
はじめまして、どうぞ宜しくお願い致します。
昨年右側乳がんの温存手術をし、25回の放射線治療を受けました。
手術前後に、マンモ・CT・MRI・レントゲン、骨シンチ、骨密度の画像検査をし、この一年でCTだけでも4回撮りました。
ようやく落ち着いた今、被爆がとても気になります。
今後の定期検査に画像検査は欠かせませんが、必要以上の照射はやはり避けたい気持ちです。
放射線やホルモン剤治療の影響か、関節が痛くなったり、胸が苦しく咳が出たりしますが、またレントゲンを撮るのかと思うと、他の科を受診する勇気がなく我慢してしまいます。
放射線治療をした右胸はもう照射することはできないと聞きましたが、それ以外の検査による被爆は、それほど気にしなくてもよいのでしょうか。
(生涯被爆する量に関係すると思いますが)
こちらに乳がん自体の質問ではなく申し訳ありません。
アドバイス頂けるとありがたいです。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「この一年でCTだけでも4回撮りました。」
⇒何故??
 肺の影?みたいな理由でしょうか?
 CTは単純写真の100倍も被爆するので(もしも肺なら)単純レントゲンにしてもらいましょう。
「放射線治療をした右胸はもう照射することはできないと聞きましたが、それ以外の検査による被爆は、それほど気にしなくてもよいのでしょうか。」
⇒治療線量と検査の線量は分けて考えましょう。
 治療線量は(厳密に)その部位のみへの照射なのです。
 ☆検査による被爆はCT、骨シンチ、PET(いずれも定期で撮影する必要なし)を避けるようにしましょう。(胸部レントゲンやマンモグラフィーは問題ありません)
「胸が苦しく咳が出たりしますが、またレントゲンを撮るのか」
⇒これは要注意です。
 放射線肺臓炎の可能性があります。
 照射後「半年後」位が最も高頻度となります。 是非「胸部単純レントゲンで確認」すべきです。(いきなり肺CTを撮影する必要はありません)