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しこりが触れず6ヶ月後に来て、と言われました。

[管理番号:3117]
性別:女性
年齢:36歳
はじめまして。
4月/中、会社の乳癌検診(エコー)を受けました。
5月/中頃に結果が届いて精密検査となりました。
結果の翌日に、乳腺外科のあるクリニックに行きました。
触診→エコー→マンモをしました。
※触診以外は女性技師の方にお任せしていました。
また、マンモの技師の方には、左胸上に、右ののうほうとは違う病気があるかもしれないから、組織診をやるか先生が判断されます、と言われました。
その結果、先生にマンモをみると左の上部にしこりが見える、と言われました。
その話の後、もう一度、触診があり、「分かんねぇなぁ、分かんねぇなぁ」とくり返し、「分泌物が出てこない」と言われました。
そして「半年後にまた来て下さい」と言われました。
私自身、訳が分かってないので、そのまま帰宅しましたが、冷静になると何の病名の可能性があるのかも分かりませんし、他の病院に行った方が良いのかとも思いました。
ただ、その先生は、乳腺を長く担当されているであろう先生で(田澤先生のあまり勧めてないがんセンターですが、更に院長も経験)近くの他の乳腺外科に行っても、同じく分泌物が出てこなかったり、触診でしこりが分からなかったら、他のクリニックでも同じでしょうか。
半年後に、また同じクリニックに行く方が良いのでしょうか。
最初の診断なので不安で、江戸川病院に田澤先生に診て頂く方が安心かとも思い、その場合には、宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者は大きな勘違いをされています。
「触診で解らない」ことには、大した意味はありません。
早期発見とは「触診では解らない」画像所見でのみ発見して診断することなのです。
○触診でわからない=非触知といいます。 非触知乳癌を診断して治療することこ
そ、「本当の早期発見、早期治療」なのです。
この診療でのポイントは、ずばり「エコー」です。
「触診→エコー→マンモをしました。」
⇒この記載からは「エコーをしている筈」ですが、「エコーについての記載(担当医のコメントも)」がありません。
 ただ、マンモの技師さんの「左胸上に、右ののうほうとは違う病気があるかもしれない」というコメントに注目すると、
 「右の嚢胞」というコメントは「エコー所見を見ての話」だと思います。(嚢胞はマンモでは判断できず、あくまでもエコー所見なのです)
 更に「違う病気があるかもしれない」というコメントは(もしもエコー所見を見てのコメントであれば)「エコーでは左には確実な所見が無かった」ように思えます。
(推測ですが…)
 
○結果として、「触診では触れない」「マンモでは所見がある」「エコーでは何もない」という状態だから「6ヵ月後」となっているように思います。
 ただし、(その○センター出身の医師にありそうなことですが…)本来「マンモで所見があり、(技師さんの)エコーでは所見がない」のであれば、当然『自らエコーをして確認すべき』です。 ○センターでの診療は「エコーは技師さん任せ」だったのでしょう。
 
「触診でしこりが分からなかったら、他のクリニックでも同じでしょうか。」
⇒触診で解らないことには何の意味もありません。
 とにかく「自らエコーをすること」と、(エコーで見つからない場合には)「MRIで存在診断」を試みることもできます(MRIで「質的診断をしてはいけません」が、超音波で存在が確認できない際の「存在診断はあり」なのです)
 ○つまり「自らエコー」をした上で、それでも見つからない場合に「MRIによる存在診断」も考慮すべきでしょう。そういうクリニックならば、行く価値はあります。