乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:5482]
性別:女性
年齢:33歳
よろしくお願いします。
33歳、まだ少し授乳中ですが、職場復帰し初めてマンモグラフィを受けました。
マンモグラフィでは、授乳中だが乳腺散在で、カテゴリー5となり、医師の診察を受けました。
その結果は、
触診ではしこりはわからない。
エコーでは所見有りだが、少し大きめなのでミルク溜まりの可能性もある。
マンモグラフィは検診の画像により、何点か石灰化部分が有り、枝分かれしていたりすることから、やはり癌の可能性が高い。
とのことで、後日マンモトーム生検を受けることになりました。
マンモグラフィの画像から、乳がんの可能性が高いことは、ネットのイラスト等を見て、理解しました。
心配は、転移の可能性はどの位あるのかということです。
しこりがないのだから、ごく早期の乳がんとして、心配しすぎることは無いのかと思ったのですが、先生には、『早期かどうか、転移がないかどうかは、生検の結果を見ないと分かりません。』と言われ、心配でたまりません。
当サイトで、
しこりが無いのだから脇への転移は有り得ない、との記述をみて安心した一方で、
マンモトーム生検での非浸潤がんが92%だった、との記述から、8%は浸潤がんの可能性もあるのか、とやはり心配です。
また、マンモトーム生検の結果から、どの程度今後の見通しが立つものでしょうか。
どうかご教示下さい。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
○医師のなかには(経験不足からなのか、慎重すぎる性格からなのか、自分の発言に責任を取りたくないという態度なのか)どんなことにも「全ての結果が出るまでは一言も言えない」みたいな態度を取るものがいます。(このQandAでも、ゴロゴロ登場しています)
 
 結論からいいましょう。
 遠隔転移などありえません。
 
『早期かどうか、転移がないかどうかは、生検の結果を見ないと分かりません。』と言われ、心配」
⇒全く馬鹿馬鹿しい。
 その程度のビジョンも示せないのでは「慎重すぎる」では済まされない「頼りない診療」と非難されるべきでしょう。
 (もしも癌なら)「早期である(0期>1期)」ことに疑いの余地はありません。
 ♯ただ授乳中なのであれば、「石灰化の診断」には慎重にならなくてはなりません。
  ⇒正しいコメントは『画像上は癌が疑わしいが、授乳期であり100%ではありません。そこは(マンモトーム)生検で確認が必要です。 ただ、(もしも癌なら)早期である事は間違いありません。』
 
「マンモトーム生検での非浸潤がんが92%だった、との記述から、8%は浸潤がんの可能性もあるのか、とやはり心配」
⇒この程度は当然です。
 因みに8%の浸潤癌も1期です。(これでも十分早期)
「また、マンモトーム生検の結果から、どの程度今後の見通しが立つものでしょうか。」
⇒シンプルに考えましょう。
 解るのは「癌かどうか?」だけです。
 ☆もしも癌なら…
   切除範囲(術式)は「マンモグラフィーでの石灰化」と「MRIでの拡がり」の両方で決めるのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

しこりに触れない場合の他の場所への転移の可能性は5482
性別:女性
年齢:33歳
先日はお忙しい中ご回答いただき、本当にありがとうございました。
先生のお言葉にどんなに励まされたか分かりません。
さて、マンモトームの結果は、非浸潤性乳管癌とのことでした。
病理報告書には、
Comedo壊死を伴う
乳管周囲にリンパ球浸潤が目立つ NG2
ER positive 95%
PgR positive 5%
HER2 score0
Ki-67LI 25%
とあります。
手術は凄く急ぐ必要はない、とのことでした。
(全摘を薦められており、私も全摘を希望しています。)
同日CTで骨盤から首辺りまでを撮影、来月脇のエコーとMRIを受ける予定です。
手術にあたり、当サイトで日々勉強させていただいております。
そこで、全摘後、局所再発するケースがあることを知りました。
素人考えでまことに恐縮ですが、全摘したら根治なのだから頑張ろうと前向きになっていたところで、その矢先、けっこう再発してしまうんだ、と少なからずショックです。
そこで先生に教えていただきたいのは、全摘後の再発というのは、ひとえに取り残しが原因で、これは医師の技術次第だということなのでしょうか?
今回医師に、マンモトームの結果はあくまで一部のものだから、術後に浸潤癌が見つかる可能性があると説明を受けました。
この、潜んでいる浸潤癌が、後に再発の原因となるのでしょうか?
私はまだマンモトームの結果が出ただけの段階なので、全摘して根治する、とはまだ言えませんか?
比較的若年での発癌でしたので、癌が出来やすい体質なのかな。
再発のリスクは高いのかな。
などネガティブな考えをどうしてもしてしまいます。
もう一点、入院期間について、同時再建無しの場合11日間と提示されました。
江戸川病院では3泊4日が一般的な様ですが、
この差は何故でしょうか?
長く滞在するぶん、術後の通院が減るのでしょうか?
乳癌で、全摘というのは一般的な手術だと思っていましたので、自宅から近い今の病院で、と考えていましたが、今は迷っています。
仕事の関係もあり、年末に手術を希望しているのですが、田澤先生の予約はもう一杯でしょうか。
お電話で手術枠の確認をしても良いのでしょうか。
本当に乱文で申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
癌でしたか。
病理所見からは「典型的な壊死型石灰化に伴う非浸潤癌」といえます。
 トップページの「石灰化」の中の「壊死型石灰化」をご参照のこと。
☆ただ、今回の病理で指摘しなくてはいけないのは…
 そもそも非浸潤癌で「HER2 や Ki67」は適応外です。(保険適応とはならない筈ですし、全く無意味です)
☆☆更に、「見過ごせない」のは、
 1.非浸潤癌なのにCTを撮影すること
  (勿論、病変全体をみれば浸潤癌が存在する可能性はありますが)その程度で(遠隔転移検索目的であるCTを撮影することは)『絶対に行ってはいけないこと』です。
   特に、質問者は30代なのだから医療者として「無駄な被爆を避ける」ことに留意しなくては人間として失格と言えます。(厳しい様ですが、そのくらいしてはいけないことです)
 2.MRIを撮影?
  全摘なのにMRIを撮影するのは何故??
  ご本人が(自分を納得させるために)「病変の拡がりを確認したい」というのであれば別ですが…(MRIはあくまでも「温存できるか?」目的の拡がり診断の意味しかないのです)
  ♯ただし、MRIは被爆が無い分「CTを行うよりは罪は1/10000程度となります)
「手術は凄く急ぐ必要はない、とのこと」
⇒その通りです。
 非浸潤癌で(更に)「全摘希望」ならば猶予があります。(それでも半年以内にすべきです)
「同日CTで骨盤から首辺りまでを撮影、来月脇のエコーとMRIを受ける予定」
⇒とんでもない誤りです。(非難されるべき内容です)
 1.術前診断が非浸潤癌なのに、しかも30歳代でCTを撮影するなど『言語道断』です。
   例えば…
   私の家族が、そのような提案をされたとしたら…(厳しく非難して「そんなところ」は即刻転院させます)
 2.脇のエコー
  「脇のエコー」とありますが…
   通常は、診察時に(ついでに)「脇のリンパ節も確認」するもので、わざわざ「脇のエコー」という検査予定であることが(私には)「とんでもなく不自然」に写ります。
   ♯きっと、担当医は自分でエコーしていないのでしょう。(検査オーダーで「腋窩超音波」という項目をクリックしているのでしょう。やれやれ…)
 3.MRI
  全摘するのに何故??(前述のとおり)
「全摘後、局所再発するケースがあることを知りました。」
⇒これは本当にレアケースです。(例外を探せば、世の中には「何でもあり」というだけのことで、「自分には別世界の事」と考えてしかるべきです)
 そんなことを心配するのは全くナンセンスです。
「全摘したら根治なのだから頑張ろうと前向きに」
⇒それでいいのです。
 
 そんな「レアケース」を探していたら、「歩いていると、空から飛行機が落ちてくるかも知れないから、出かけられない」みたいな発想となってしまいます。
「けっこう再発してしまうんだ」
⇒ちょっと、待ってください。
 「けっこう」という表現が、とんでもない誤りです。
 とんでもない勘違いです。
 「非浸潤癌で全摘=根治」であり、「全摘では局所再発はない」、圧倒的多数ではそうなるのです。(ネットにはレアケースだけが目立つというバイアスが存在するので注意してください)
「全摘後の再発というのは、ひとえに取り残しが原因で、これは医師の技術次第だということなのでしょうか?」
⇒その通りです。
『今週のコラム 85回目 ○この層構造の理解が、「皮膚側断端」「深部側断端」の理解に役立つのです。
『今週のコラム86回目 このようにすれば、全摘で深部側断端が陽性となることはないのです
をご参照のこと。
「今回医師に、マンモトームの結果はあくまで一部のものだから、術後に浸潤癌が見つかる可能性があると説明を受けました。」
⇒これは、そもそも質問者自身が当サイトを読んで『マンモトーム生検での非浸潤がんが92%だった、との記述から、8%は浸潤がんの可能性もあるのか、とやはり心配(前回のQより)』と理解されている内容ですね??(主治医から言われるまでも無く)
「この、潜んでいる浸潤癌が、後に再発の原因となるのでしょうか?」
⇒ここでいう「再発」とは(局所再発ではなく)「遠隔転移再発」のことですね??
 (手術して)「病変全体が非浸潤癌であれば、根治」であり、(もしも、浸潤部分があれば)「浸潤癌は血管の中へ理論上は入る可能性があるので、遠隔転移再発の可能性は残る」ということです。
「私はまだマンモトームの結果が出ただけの段階なので、全摘して根治する、とはまだ言えませんか?」
⇒その通りです。
 術後の病理で(病変全体が非浸潤癌だと確認された場合)「根治」となります。
 ただし、「微小浸潤程度」が見つかったとしても「ほぼ根治」として無治療となります。
「比較的若年での発癌でしたので、癌が出来やすい体質なのかな。」
⇒全く無関係です。

「再発のリスクは高いのかな。」

⇒術前診断で「非浸潤癌」なのに「再発を心配することはナンセンス」です。
「江戸川病院では3泊4日が一般的な様ですが」
⇒50歳以上の方では(術翌日退院に抵抗があるので)「前日入院、術翌々日退院(つまり3泊4日)」としていますが、
 30歳代~40歳代では「前日入院、術翌日退院(つまり2泊3日)」を勧めています。
(希望があれば3泊4日でも可)
 ☆「保険の関係で5日間入院が必要」というケースを除いて、例外は認めていません。
  全く必要ないからです。
「この差は何故でしょうか?」
⇒それは「ドレーンを入れない」からです。
 
 ☆出血とリンパ液が貯まらなければ(それを抜くための)ドレーンは不要です。
(そのような手術をすればいいのです)
 ☆何故、その差がでるのか?
 私は月曜日と金曜日に5件ずつ(計10件)執刀しています。(常勤は私だけだから、執刀も私だけです)
 週に10件執刀している私と、(せいぜい)週に2~3件?執刀している医師を比較する事自体ナンセンスです。
「長く滞在するぶん、術後の通院が減るのでしょうか?」
⇒誤りです。
 当院では退院後(病理の結果が出揃う)4週間目まで通院はありません。(処置は不要なのです)
 ♯「出血やリンパ液貯留が無い」ので、そもそも処置が不要なのです。
  乳癌の創部は化膿する事はないので消毒は要らない(だから、病理結果まで外来受診なし)
『今週のコラム64回目 そして到達したのが「創処置なし」です。
『今週のコラム67回目 「術前や術後に、一体何回くらい外来受診が必要なの?」
をご参照ください。
「仕事の関係もあり、年末に手術を希望しているのですが、田澤先生の予約はもう一杯でしょうか。」
⇒年末は問題ありません。
「お電話で手術枠の確認をしても良いのでしょうか。」
⇒秘書メールがスムーズです。

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