[管理番号:12623]
性別:女性
年齢:40
病名:炎症性乳がんの症状
症状:炎症性乳がん しこりのない乳がん
投稿日:2025年04月07日
こんにちは。
乳がんについて、よく分からないことがありいくつか質問させてください。
炎症性乳がんというものを聞いたことがあるのですが、どういうものなんでしょうか。
かゆみのせいで赤くなってるとこがあるのですがコレとはまた別のものですか。
あと、しこりをつくらない乳がんというものがあると知りセルフチェックはその場合どうしたらよいのか知りたいです。
1年に1回マンモ、エコーでの検診は乳腺クリニックでしております。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
巷では「炎症性乳癌」がとんでもない誤解をされていますね。
私から見ると、炎症性乳癌を見たことも無い乳腺外科医や「全く誤解している」乳腺外科医も「かなり」巷に溢れているのが、より話をややこしくしています。
それが故に、私はYOUTUBEで「炎症性乳癌を取り挙げた」のです。
重要な点は
1.乳房全体が、あり得ない位「真っ赤」となる。
⇒まず「これって、炎症性乳癌ではないのか?」と迷った時点で「それは違う」と断言できます。
部分的に「チョット赤い」とか、全体が「何となく」赤いは、ぜったに違います。
♯ただ、誠に残念なことに(冒頭にも記載しましたが)乳癌が部分的に皮膚浸潤してその部分が炎症を起こしているようなケース(無論、それは炎症性乳癌ではないのですが)でも、それらの無知な乳腺外科医は「乳癌が炎症を起こしている=炎症性乳癌かもしれない」などと馬鹿馬鹿しい話を(患者さんに)することがあるので、本当に嫌になります。
2.炎症性乳癌に炎症なし
これは格言めいていますが、100%「的を射ています」
所謂(実際に炎症を起こした状態)肉芽腫性乳腺炎や(授乳期の)うっ滞性乳腺炎、
もしくは(陥没乳頭に伴う)乳輪下乳腺炎とは100%違うのです。
実際に乳房全体が真っ赤となる理由は(炎症ではなく)「癌細胞が皮下のリンパ管を閉塞したがために」乳房全体が「ゴワゴワ」と浮腫状になり、そして「全体が(あり得ない程)真っ赤となる」これが炎症性乳癌の正体です。
炎症性乳がんというものを聞いたことがあるのですが、どういうものなんでしょうか。
⇒上記をよく理解しましょう。
かゆみのせいで赤くなってるとこがあるのですがコレとはまた別のものですか。
⇒勿論です。全く違います。
1000%違うことが理解できたとすれば幸いに存じます。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/23
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