[管理番号:12175]
性別:女性
年齢:60歳
病名:左乳房 浸潤性小葉ガン 乳管ガンとの併発?
すみませんが、小葉ガンはあるみたいなのですが、乳管ガンも併発しているのかよくわかりませんでした。
症状:
投稿日:2024年11月02日
はじめまして。
乳ガンになり、こちらでいろいろ勉強させていただいております。このような場があることをとてもありがたく思っています。
8月下旬に乳房の異変に気付き近隣の乳腺外科クリニックにかかり、マンモ、エコー、針生検等の検査をして、9月中頃ガンと診断されました。手術できる病院先に紹介状をいただきましたが、中々予約が取れず早くても10月(下旬)日との事でその日に受診。クリニック受診から2ヵ月経ってしまいました。
当初クリニックで言われていたのが、
左側乳ガン 外側斜め下辺り?
ルミナールA
ステージ1
浸潤性小葉ガン、乳管ガン併発?
大きさ2センチ弱と言われてましたのでそれ程は心配してませんでした。
が、先日かかった病院の先生の触診では4センチ超位はありそうと言われてしまいました。
確かにこの2ヵ月で見た目には素人でも左乳房の脇近く外側が少し大きくなってきてる感じがしていました。針生検の影響もあるのかどうなのか、ki67も低値なのにこんな短期間で2センチも大きくなってしまうことはあるのでしょうか?進行性のガンなのでしょうか?
病院でいろいろな検査をした後の11月(下旬)日に主治医の診察があります。手術は12月下旬を予定されています。
乳腺外科の医師不足、患者多数などの理由からそれ以上早くは絶対にできないそうです。ちらっと、早くやってもらえる所があれば、そちらでやってもらってもいいとの話もでました。
左乳房が大きくなってきてる気がする、実際に医師の触診で4センチ超と言われている、たまに左脇の下の痛みがあることや最近左鎖骨辺りに軽く痛みとまでは言えないほどの違和感があり、とても心配です。このまま2ヶ月近く待っていても大丈夫なのでしょうか?
ちなみに、お忙しいとは思いますが、田澤先生の所でお願いしたとしたらいつくらいに手術していただけるものなのでしょうか?
ご多忙なところ恐れいりますが、お返事いただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。 田澤です。
「先日かかった病院の先生の触診では4センチ超位はありそう」
「ki67も低値なのにこんな短期間で2センチも大きくなってしまうことはあるのでしょうか?進行性のガンなのでしょうか?」
⇒完全に考えすぎです。
乳癌には、そのような特殊なものはありません。
ご安心を。
実際には、その医師によって画像所見で捉えきれてるかどうか?の違いだけです。
♯MRIを撮影していないようなので、(MRIだと、かなり客観的な病変の範囲の把握ができますが)エコーやマンモ(特にエコー)では、施行している者によって「病変の範囲として認識できる/できない」が変わってくるので(自ずと)変わってくるだけなのです。
たまに左脇の下の痛みがあることや最近左鎖骨辺りに軽く痛みとまでは言えないほどの違和感
⇒皆さん、どうしても「脇の痛み=腋窩リンパ節転移?」とか、「鎖骨辺りの痛み=鎖骨下リンパ節の転移?」のように「転移と関係をつけたがる」のは重々承知しておりますが…
それは「全く」違います。
質問者のどちらの症状もホルモンの刺激症状(質問者が閉経されているのか?更年期なのか不明ですが、たとえ閉経していても脂肪から女性ホルモンは分泌されます)です。
★リンパ節転移には(例え転移していても)決して症状はないのです。
ちなみに、お忙しいとは思いますが、田澤先生の所でお願いしたとしたらいつくらいに手術していただけるものなのでしょうか?
⇒1か月位です。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/19
***
質問者様から 【質問2】
私もお礼させていただきます
性別:女性
年齢:60
病名:浸潤性小葉がん
症状:
投稿日:2024年12月02日
先日11月末に手術をしていただきました。手際良く手術まで1ヶ月もかかりませんでした。
胸のしこりに気付きクリニックを受診後、手術ができる病院に紹介になりましたが、その病院の初診がクリニック受診から2ヵ月後となり、手術は早くてもまたその2ヵ月近く後になる、しこりもクリニックでは2センチ以内と言われていたのが紹介された病院では4センチ超と言われ、病院の担当医師には絶対にこれ以上早くは手術はできない、他を探してもらってもいいと言われました。私は特に早くやってもらいたいとは言わなかったのですが、先生の方から長々と早くできない理由を聞かされました。手術を早くできない事を申し訳なく思ってくれての事かもしれませんが。患者がたくさん待っていてそれに対して手術できる医師の数が少ない、医者も機械じゃない、人間なので。尋常じゃない数をこなしてるんですよ…云々と。
確かにそれはそうなのだと思い、そうですよねと言うしかありませんでした。
田○先生に出会う事ができたのもこのような経緯があったからこそなので、今ではすべての事に感謝です。
他の方も言っておられましたが、天候の悪さにより交通手段を絶たれてしまっても自力で翌日の診察に絶対に穴をあけないという使命感や出血量が少ない、ドレーンを入れない手術等、常に患者側の立場になって考えてくださる先生の姿勢に感動しています。
再発転移などに対しても積極的な治療をしてくださっている。最初私は手術治療後の再発や転移等をとても怖がっていましたが、先生のコラム等を見させていただくと果敢に対処してくださっているので、万が一転移してしまっても田○先生にお任せすればなんとかしていただけるかなと少し気が楽になっております。f(^_^)
なので、私だけでなく多くの患者さんにとっても貴重な存在である先生には、元気で長~~く現役で頑張っていただきたいので、健康には充分気をつけていただきたいです。
1ヶ月先に術後最初の診察があり、病理検査の結果がとても気掛かりでまた緊張してしまいそうですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
そして、また多くの悩める患者さんが救われますように…
折角なので、質問なのですが、ステージⅣの遠隔転移された方の質問を見させていただくと、サブタイプのルミナールの方が多いように感じます。先生の今までの長い経験からサブタイプにより遠隔転移される方はルミナールの方が他より多い感覚はありますか?もしそのような感覚があるとすれば回答しずらいかと思いますが、先生の存在により(笑)それ程は心配しないようにします。
洗濯物が干せなくなってしまわないよう腕あげの運動も毎日少しずつやっています
(^_^)
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
メールありがとうございます。
何か文章にして書かれるとたぶんに照れくさいですが、自分の剥いている方向に間違いがないと太鼓判を押されているようで心強く感じました。
折角なので、質問なのですが、ステージⅣの遠隔転移された方の質問を見させていただくと、サブタイプのルミナールの方が多いように感じます。先生の今までの長い経験からサブタイプにより遠隔転移される方はルミナールの方が他より多い感覚はありますか?
⇒これは単純に、「そもそも」乳癌の80%はルミナールタイプだから、「絶対数の違い」でしょう。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/17
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質問者様から 【質問3】
短期間での進行?
性別:女性
年齢:60
病名:
症状:
投稿日:2024年12月27日
先日はお返事いただき大変ありがとうございました。質問も3回目となり、また年末のこの時期に申し訳ございません。お忙しいとは思いますが、先生がお手隙な時(あまりないかと思いますが)にで構いませんので、お答えいただけたらありがたいです。
浸潤性小葉がんという事ですが、希少なもので、自分自身としてもあまり深く理解できておりません。先生の長年の経験からどの様なものなのか、お教えいただけたらと思います。
質問
①そもそも小葉がんてどのような癌なのでしょうか?小葉にできる癌ではないのですか?パラパラと散らばっているってよく聞きますが、どういうことでしょうか?基本的な事から理解できておりません。
②パラパラと小さく散らばった癌で遠隔転移しやすいとの事ですが、本当にそうなのでしょうか?
③遠隔転移する場合
骨⇒肺⇒肝⇒脳 の順番で転移しやすいそうですが、小葉がんの場合はどうなので
しょうか?腹膜、卵巣、消化器等に転移しやすいそうですが、骨より先に内臓転移の
方が多いのでしょうか?どの様な順番で転移して行くのが多いですか?
④QAで、腹膜に転移した場合どうやってみつけるのでしょうか?との問いに、
⇒癌性腹膜炎として腹水が貯留するのでそれで解ります、とありました。どこかで、癌性腹膜炎→手術不能→閉腹と書かれてました。そうなってしまうのですか?そうなってしまう前に解らないのでしょうか?
小葉がんで内臓転移した場合は治らないということなのでしょうか?そうなった場合でも先生ならcCRを目指す事は可能ですか?
先生がいてくださっているので、心強く思っておりますが、この機会に自分の病気の事をしっかりと理解しておきたいと思っています。いろいろと調べたりしますが、本当のところがよく解りません。あまり深刻には受け留めないようにしますので、正直な所をお聞かせいただけたらと思います。
宜しくお願いいたしま~す。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
皆さん、どうしても自分は「特別に」状況が悪いのではないか?「特殊な(そして、とんでもなく厄介な)」タイプなのではないか?
と感じがちです。(そして、それを助長するような一部の医師が存在することも「これまた」真理)
ただ乳癌診療を長年やっていると「そんな特殊なもの」は殆ど無いことが自然に解ってきます。
ネットを覗くと「特殊な」とか「特別、質が悪い」みたいな文言が躍るのかもしれませんが(無論、私は「馬鹿馬鹿しい」からそんなネットを見ることはないので知りませんが)至極「冷静に」なりましょう。
浸潤性小葉がんという事ですが、希少なもの
⇒「全くの」事実誤認です!
小葉癌は乳癌の1割以上を占め一応「特殊系」となっていますが、(そもそも)母集団を数多く診ている我々からみると「何ら、特殊ではない」ですよ。
①そもそも小葉がんてどのような癌なのでしょうか?小葉にできる癌ではないのですか?パラパラと散らばっているってよく聞きますが、どういうことでしょうか?基本的な事から理解できておりません。
⇒乳癌の全体の1割を占める「特殊とはいえない」平凡な癌です。
e-cadherinの発現が陰性であることが(乳管癌との)鑑別点であり、(e-cadherinとは接着因子なので)「e-cadherin陰性=バラバラ散らばる」というイメージになります。
♯実際には治療法も全て乳管癌と区別することはありません。
②パラパラと小さく散らばった癌で遠隔転移しやすいとの事ですが、本当にそうなのでしょうか?
⇒違います。
③遠隔転移する場合
骨⇒肺⇒肝⇒脳 の順番で転移しやすいそうですが、小葉がんの場合はどうなのでしょうか?腹膜、卵巣、消化器等に転移しやすいそうですが、骨より先に内臓転移の方が多いのでしょうか?どの様な順番で転移して行くのが多いですか?
⇒乳癌では(乳管癌であれ小葉癌であれ)頻度としては 骨>肺>肝となります。
その上で、それらより「極めて小頻度に」腹腔内転移が起こるのが小葉癌の特徴となります。(ただ、その頻度は上記よりも圧倒的に低いので「それらを意識」すること自体、全くナンセンス)
④QAで、腹膜に転移した場合どうやってみつけるのでしょうか?との問いに、⇒癌性腹膜炎として腹水が貯留するのでそれで解ります、とありました。どこかで、癌性腹膜炎→手術不能→閉腹と書かれてました。そうなってしまうのですか?そうなってしまう前に解らないのでしょうか?
小葉がんで内臓転移した場合は治らないということなのでしょうか?そうなった場合でも先生ならcCRを目指す事は可能ですか?
⇒「超」低頻度である腹膜転移のことを早期乳癌である質問者が気にすること自体、全くナンセンス!
腹膜転移であれ、他の臓器であれ薬物療法でcCRを狙うのは当然です。
あまり深刻には受け留めないようにします
⇒そもそも「小葉癌だから深刻」という発想自体ナンセンス!
冷静になりましょう。
いずれにせよ、質問者自身が「小葉癌だから特殊であり、そして深刻だ」と考えていたとしても、それを私が賛成することは(今後幾ら同様の質問をしたとしても)ありません。
質問は最後にしましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/1/20
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