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ルミナールA タイプ 抗がん剤要否

[管理番号:11085]
性別:女性
年齢:47
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2023年5月9日

初めまして。
いつも田澤先生のこちらのコーナーを拝見し、不安を解消させていただき大変感謝しております。

先月、浸潤性乳管癌(E領域)の全摘手術を受け病理結果を聞いてきました。
口頭で不充分かと思いますが、以下になります。

術前検査では画像上リンパ節転移は無いおとなしい癌との話でしたが、センチネルリンパ節生検でリンパ節転移1つ見つかりリンパ節レベル2まで郭清しました。

麻酔から目が覚め大変ショックでした。

腫瘍経1.3センチ、グレード1、血管侵襲
無し、リンパ管侵襲あり、ER PgR強陽
性、HER2陰性 Ki67 9% リンパ節転移
1個(12個のうち) ルミナールA
病理結果については、あまり詳しいお話が無くこちらから質問をして一つ一つ口頭で聞き出した感じになります。

主治医からは、閉経前リンパ節転移ありなので抗がん剤をやりましょうとの話でしたが、私はリンパ節転移も一つであるしおとなしそうな癌なのかなと思い、オンコタイプDXを希望しました。

主治医いわく、閉経前であればオンコタイプは参考値程度に考えている。

リンパ節転移以外は高リスク要因は無いけれど、抗がん剤はしましょうとの話でした。

リンパ節転移があるならば再発リスクがあると考えられるし頭で納得する部分はあるのですが、抗がん剤で強い副作用を受けるのに、ルミナールAタイプで上乗せがどれほどあるのか知りたく、また納得して前向きに抗がん剤をするために、オンコタイプを少し粘って先生にお願いし受け入れていただきました。

今は、閉経前だと、抗がん剤をするか検討するのにオンコタイプは「参考値程度」と考えるのは標準なのでしょうか。

それとも病院の方針ということでしょうか。

オンコタイプで低リスク寄りの中間リスクと出ても、私は抗がん剤をするという選択肢しかないのでしょうか。

閉経前を強調されるので、私のように閉経間近でもそうなのかなと少し考えてしまいます。

また私自身、オンコタイプDXの結果の数値を見て上乗せがある程度あるのであれば
(再発率にもよりますが)抗がん剤を最終的にはするつもりでおりますが、子育て真っ盛りでもあり踏み切れず色々悩んでおります。

田澤先生なら、閉経前のリンパ節転移ありであれば、オンコタイプを出すことは推奨されませんか。

また抗がん剤を結果するとすれば、どの抗がん剤を推奨されますでしょうか。

TC療法やTS1などではリスクが高いでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

田澤先生なら、閉経前のリンパ節転移ありであれば、オンコタイプを出すことは推奨されませんか。
⇒勿論、(私なら)100% OncotyepDX無償提供プログラムに提出しますよ。

是非、行いましょう。(リンパ節転移は抗がん剤とは「全く」無関係)

オンコタイプDX
今週のコラム 327回目 Oncotype DX 無料提供!(期間限定)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/18
***

質問者様から 【質問2】

オンコタイプDX結果による、抗がん剤要否について
性別:女性
年齢:47歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2023年5月31日

前回は、大変お忙しい中ご回答いただき、ありがとうございました。
田澤先生のご回答は明確で大変励みになりました。

オンコタイプDXの結果が出ました。

再発スコアRS14 TAM単独9年遠隔再発率14%
「明らかな化学療法の上乗せ効果無し」でした。

9年BCSS 99.0%

この結果を見てぎりぎり低リスク(中間リスク?)でもあるし、腫瘍計も大きくないため、化学療法無し、リュープリン+タモキシフェンで良いのでは無いかと私は思ったのですが、、。

主治医は閉経前、リンパ節転移1つあり、リンパ菅侵襲中等度(Moderate)のため、オンコタイプの結果に関わらず化学療法をした方が良いのではと思うとのご意見のようでした。

オンコタイプDXを提出する前までよりはトーンダウンを感じましたし、最終的には私が決めてね、どうしましょうか、といった感じではありました。

オンコタイプは、顔つきという一部分を詳しく見ているので、リンパ管侵襲などの全体像は加味されていない。
 
閉経前に関しては、オンコタイプの結果が低いという数値をそのまま受け止めるというのはどうか、、といったような内容のご説明でした。

今は、閉経前はオンコタイプは参考程度になったのでしょうか。

最終的には私が決めることではあるのですが、リンパ管侵襲中等度ですと、オンコタイプが低リスクでも再発リスクがもう1ランクさらに上がると考え、抗がん剤が推奨されるということなのでしょうか。

ホルモン治療も待っていますし、抗がん剤の副作用は考えれば考えるほど辛そうでやりたくありませんが、のちのち後悔無い選択をしたい、と術後からずっと悩んでおります。

過剰治療も決して受けたくはありません。

が、あの時にやっておけば良かったと思わないように、とも思ってしまいます。

以前のRxポンダー試験の記事を拝見しますと
意見が分かれるところなのかもしれませんが、田澤先生が同じケースに遭遇されましたら、①抗がん剤は不要とお考えですか。

②抗がん剤をするとすれば、TC療法4回かTS1を1年推奨されますか。

③全摘でリンパ節転移1つですが、放射線治療は必要とお考えでしょうか。

恐縮ですが、ご意見をいただけますと幸いです。

どうか、よろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

OncotyepDXの結果についての解釈は、私は全て『今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈』で行っています。

まずは、それをご一読ください。
もう、お解りですね。
Tamoxifen+LH-RHagonistとなります。
★でも、主治医が抗がん剤を勧めるのですが… 的な質問は決してしないようにしましょう。(無論、それには回答しませんよ)

オンコタイプDX

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/6/9
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