[管理番号:9602]
性別:女性
年齢:44歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年7月27日
田澤先生初めまして。
浸潤がんの診断を受け、7月に温存手術、センチネルリンパ生検を行いました。
・術後病理診断結果
腫瘍サイズ:1.1×0.9 硬がん
リンパ転移:7個中に一個(微小転移)
リンパ節郭清:なし
脈管浸潤:なし
ER(+)、PR(+)、HER2 score1、
Ki67:20% 核グレード1
主治医には放射線治療+タモキシフェンか、プラスTC療法を上乗せするか悩ましいところなのでオンコタイプを進められました。
個人的には抗がん剤は避けたいと強く思っていますが、このまま抗がん剤をしないのも転移リスクがあるのではと不安にもなります。
質問①
基準値がはっきりしていないとは思いますがki67:20%だとルミナールAとBのどちらに入るのでしょうか?
質問②
このような数値の場合抗がん剤の上乗せ効果はどのくらいになるのでしょうか?
質問③
オンコタイプを受けない場合、田澤先生はどちらの治療を進めますか?
質問④
リンパ節転移ありの場合はオンコタイプの数値も高くでてしまうのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「質問①
基準値がはっきりしていないとは思いますがki67:20%だとルミナールAとBのどちらに入るのでしょうか?」
⇒Ki67は「あくまでも」目安にすぎません。
それだけで判断する場合には(私は)ルミナールA相当として抗がん剤は勧めていません。(無論OncotypeDXするなら、その結果で判断するわけです)
「質問②
このような数値の場合抗がん剤の上乗せ効果はどのくらいになるのでしょうか?」
⇒勿論、不明です。(それを知るためにあるのがOncotypeDXですよ!)
「質問③
オンコタイプを受けない場合、田澤先生はどちらの治療を進めますか?」
⇒①の回答を参照のこと
「質問④
リンパ節転移ありの場合はオンコタイプの数値も高くでてしまうのでしょうか?」
⇒勘違いしているようです。
リンパ節転移と抗がん剤の効きやすさは無関係です。
ただし(冷静に考えれば解りますが)同じRSでもステージが高い方が再発率が高くなるのはご理解いただけますね?