[管理番号:8035]
性別:女性
年齢:36歳
病名:
症状:乳腺症がありました。
田澤先生こんにちは。
乳腺症についてです。
「あるあるQ
乳腺症と言われたら、全例MMTEしなくてはいけないのか?」
を読みました。
この前の受診時の出来事です。
乳腺医「乳腺症がありますね、カテゴリー2です」
田澤先生の乳腺症について語っていたのを
読んでいたので私「それは確実に乳腺症ですか?生検しなくていいですか?」
乳腺医「生検しなくていいです。
こんなん生検していたらキリがないよ 不安なら経過を見ていけばいい」
私「でも、経過を見ていってそこが実は癌でした!なんてことがあっては困ります」
乳腺医「この乳腺症が実は癌でした!は絶対にないけど、乳腺症の場所から癌が新たに出来ることはあるよ」
私「カテゴリー2ですね?先生を信じます」
という流れでした。
私の乳腺症は画像を見ましたが
境界が不明瞭で丸いものがありました。
大丈夫ですか?
質問1、
意味が分からないのは
「この乳腺症が実は癌でした!は絶対にないけど、乳腺症の場所から癌が新たに出来ることはあるよ」の言葉です。
今は癌の兆候がないけど
乳腺症の辺りから癌が新たに出来やすいのでしょうか??
質問2、実は田澤先生の診察を先月受けています。
その時には癌のあるなしで『なし』でした。
こちらの乳腺外科がカテゴリー2なのに所見を取りすぎていたのでしょうか?
質問3、先月、田澤先生も見ているしこちらの乳腺医もカテゴリー2と言っているのだから心配しなくていいですか?
質問4、私の乳腺症は画像を見ましたが
境界が不明瞭で丸いものがありましたが、
乳腺症はそのように写りますか?
質問5、乳腺症をいちいち気にしていたらキリがないですか?
ようは出来やすいのか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「この乳腺症が実は癌でした!は絶対にないけど、乳腺症の場所から癌が新たに出来ることはあるよ」
→これは、翻訳すると…
癌の可能性は10%以下だけど100%癌でないとはいいきれない。
確率的に低いからMMTEする気になれないけど、あとで癌だった場合の為に、一応「癌が新たにでるかもしれない」とは言っておかないとね(保険の為に)
となります。
いんしょうとしては、
先の「あるあるQ」でいう
1.100%癌ではないと断言できる。
2.良性の可能性が高いが「癌ではない」とは言い切れない (これが、「乳腺症だと思うけど、経過観察」と言われるケース)
3.癌との鑑別が難しい(癌の可能性もありそう)
の中でいえば「1よりの2」のようです。
今週のコラム211で記載したように、私は「迷ったら生検」しているので(その経験で)1と判断できるが、(迷っても生検せずに)経過観察していると2のままで
(いつまで経っても)1と判断できないままとなってしまいます。
・今週のコラム 211回目 「迷ったら経過観察」ではなく「迷ったら、生検」この繰り返しが「生検そのものの精度を上げる」と同時に「エコー所見を経験から判断できるようになる」のです
質問者のケースも、もしかすると
★私が診れば1と判断できる(過去に同様のケースをMMTEで多数診断した経験から)かもしれないけど、その医師は(実際に生検で確定した経験が浅いから)1と言い切ることができず「1よりの2」となってしまっている可能性は十分あります。
「私の乳腺症は画像を見ましたが
境界が不明瞭で丸いものがありました。
大丈夫ですか?」
→上記通り。
1よりの2のようです。(それ以上は流石に、私の推測も限界です)