[管理番号:4472]
性別:女性
年齢:32歳
田澤先生、初めまして。
お忙しいところを大変恐縮ですが、ご意見頂きたいです。
乳瘤とのう胞のエコー画像の見え方について、質問も合わせて教えて下さい。
現在、授乳中4ヶ月の者です。
昨日、定期の乳癌検診へ行って来ました。
エコーの結果、悪いのはなかったですが、気になったのが、母乳の詰まりがあって、乳腺外科の医師が
画像を一緒に見せてくれたんですが、空洞の形(丸っこい)の中が白く詰まっている形のしこりと、空洞の中が黒い(空っぽという表現の方が分かりやすいかな。)しこりがありました。
医師は「この2つは乳瘤 と のう胞 です。
中が黒い空洞のが、のう胞で、白いのが乳瘤ですよ。
これが、乳癌だったら 中が詰まって見えて、形が悪いんだよ、だからあなたはガンはないよ」と言っていました。
ですが、先に書いたように、母乳の詰まりのエコーを見た時に中が白く詰まって見える形の物もありました。
(形と書きましたが、医師はしこりではないと言ってます。)
医師にこのしこりは大丈夫なんですか?と聞くと、「乳瘤は、しこりではないです。
確かに 似たような見え方の乳癌もあるけど、総合的な判断から、これは乳瘤です!」と言われました。
質問1、母乳の詰まり(乳瘤)は中が白く映るものでしょうか? 見え方は形(しこり)にはならないでしょうか?
質問2、乳瘤とのう胞は、画像で見て明らかに乳癌との区別はつくものでしょうか?
質問4、違う乳腺外科にかかるべきでしょうか? 不安になっています。
田澤先生にアドバイスを頂きたいです。
宜しくお願いします!
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
やはり基本的に、その医師を信用してあげないと診療は成り立たないことにご注意ください。
「確かに 似たような見え方の乳癌もあるけど、総合的な判断から、これは乳瘤です!」
⇒「嚢胞内腫瘍(嚢胞内癌)」の事を言っているようです。
その館別については「その医師を信用」してあげましょう。
「中が黒い空洞のが、のう胞で、白いのが乳瘤」
⇒正確に言うと…
後者は(乳瘤というより)「ミルク嚢胞(嚢胞の中身がミルク)」と言う方が適切です。
♯どちらにしても「無意味」と言う点では共通です。
「質問1、母乳の詰まり(乳瘤)は中が白く映るものでしょうか? 見え方は形(しこり)にはならないでしょうか?」
⇒ミルク嚢胞の写真を載せているので、『今週のコラム 51回目 嚢胞内腫瘍 これは嚢胞ではありません』を参照してください。
♯実際に細胞診して「内容液がミルクである事」を確認済です。
「質問2、乳瘤とのう胞は、画像で見て明らかに乳癌との区別はつくものでしょうか? 」
⇒つきます。
「区別しずらい」ものも存在しますが、その場合には「細胞診すべき」です。
ただし、今回は「担当医は自信を持っている」ようなので、信頼してあげましょう。
「質問4、違う乳腺外科にかかるべきでしょうか?」
⇒不要です。
信頼してあげましょう。
質問者様から 【質問2】
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再質問をする場合は、原則として1週間程度あけてからお願いします。
*****
田澤先生、回答ありがとうございます!お忙しいところを大変恐縮ですが、何個か質問があります。
1、ミルク嚢胞は、細胞診しなくても分かるんでしょうか? (今回の検診では針を刺して~などやらなかったので。)
2、ミルク嚢胞は自然に消えますか?また放置でいいんでしょうか?
3、医師の話だと「心配になったらいつでもおいで、見てあげるから」と言って下さったんですが、次回検診はいつ頃が適切でしょうか?(何ヵ月後?)
4、セルフチェックの時に横になって撫でる感じでやるとシコリはないのに起き上がった状態でおっぱいを
摘むとシコリがコリコリあります。
(特に乳首周辺 ) 先生のご意見を聞きたいです。
宜しくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
私は、質問には(全く検閲などせず)「全てに回答」しているので、ここでも回答しますが…
「再質問は1週間空ける」ことを守ってください。
「1、ミルク嚢胞は、細胞診しなくても分かるんでしょうか? (今回の検診では針を刺して~などやらなかったので。」
⇒大部分は解ります。
「今週のコラム」に載せていたものは、本当に「嚢胞内腫瘍そっくりさん」だったわけですが、通常は(殆どが)区別つきます。(担当医を信頼してあげましょう)
「 2、ミルク嚢胞は自然に消えますか?また放置でいいんでしょうか?」
⇒勿論です。
「ミルク嚢胞」がある80歳の女性を想像できますか??
また、「ミルクは癌にはなりません(当然ですね?)」
「次回検診はいつ頃が適切でしょうか?(何ヵ月後?)」
⇒普通に1年に1回の検診でいいと思います。
「 4、セルフチェックの時に横になって撫でる感じでやるとシコリはないのに起き上がった状態でおっぱいを摘むとシコリがコリコリあります。」
⇒間違った「(自己)検診の仕方」です。(決して「摘ん」ではいけません。
何でもかんでも「シコリ」に思えるだけで、全く無駄な「心配の種」を増やすだけです)
「横になって撫でる」だけでいいのです。 それで「シコリがない」のだから、「シコリはない」のが正しいのです。