乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:7018]
性別:女性
年齢:42歳
病名:左乳がん
症状:

先生のお言葉に励まされています。
このような質問コーナーがあること
に大変感謝しています。

10/(中旬)針生検の結果で乳がんと確定。
リンパ節への転移は無く、大きさは12ミリ。
ステージ1とのことでした。

11/(中旬)左胸温存手術とセンチネルリンパ節生検を受けました。

現在、術後の病理検査結果(12/14にわかります)を待っているところで毎日不安です。
術中のセンチネルリンパ節生検では転移はなく、手術の翌日には退院しました。
でも、術後の病理検査結果でセンチネルリンパ節への転移がわかる場合もあると聞いて、怖くてたまりません。

①針生検の結果をいただきましたが、英語のためよくわかりません。
見ていただけますか?
IHCsubtype luminal A-like
ルミナールAタイプということでしょうか?
Estrogen receptor (ER):positive, strong, >80%
Allred PS:5, Allred IS:3, Allred score (PS+ IS):8 J score: 3b Progesterone receptor (PgR): positive, intermediate, >80%
Allred PS:5, Allred IS:2, Allred score (PS+ IS):7 J score: 3b
上記、まったくわかりません。
どのような意味ですか?
HER2: score 1+ (弱陽性細胞率が10%程度)
これも、わかりません。

ki67(MIB-1)labeling index 12%
これは、調べてみると、14%以上になると高値になる(=良くない)のですか?
術後の病理検査結果を見ないと、抗がん剤をやるかやらないかもわからないと言われています。
可能性はどれくらいでしょうか。

②センチネルリンパ節生検で転移がなくても、実は次のリンパ節にスキップ転移がある場合が稀にあるそうですが、その場合、どのように発見され、治療はどうなりますか?
③まだ術後の痛みが結構あります。
動く時、歩く時、胸が揺れる時、ズキズキします。
いつ頃まで続くのでしょうか?腕を上げるなどの運動は、積極的にやった方が良いですか?
④術後の病理検査結果によって、断端陽性だった場合には全摘の再手術を受けなくてはなりませんか?その覚悟もしなくてはいけないのでしょうか。
局所再発や遠隔転移の心配も考えると、精神的にきついです。

長々とすみません。
よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①針生検の結果をいただきましたが、英語のためよくわかりません。見ていただけますか?」
「IHCsubtype luminal A-like ルミナールAタイプということでしょうか?」
→その通りです。
 何故「-like」となるかというと…
 そもそもintrinsic subtypeとは「496個のintrinsic subtype gene setをクラスター解析した分類」なのです。
 ★臨床の場で、そんな検査はできないので(それに似せた)検査として「免疫染色で代用」だから(本当の意味でのluminalAではなく、似せた検査でluminalAだから)luminalA-likeとなるのです。

「Estrogen receptor (ER):positive, strong, >80% Allred PS:5, Allred IS:3, Allred score (PS+ IS):8 J score: 3b Progesterone receptor (PgR): positive, intermediate, >80% Allred PS:5, Allred IS:2, Allred score (PS+ IS):7 J
score: 3b」「上記、まったくわかりません。
どのような意味ですか?」

→ 以下をご参考に

 「ER & PgR の数値とは一体どのようなやりかたで出されているのでしょうか。色の濃度なのでしょうか。」
⇒基本的には「染まっている割合」です。

 100の細胞の内1個が染色されれば「1%」となります。
 この%を用いた判定法がJ-scoreです。

 J-score
  Score 0:染色される細胞が無い
  Score 1 〃     1%未満
  Score 2 〃     1~10%
Score 3 〃     10%以上(50%未満を3a, 50%以上は3b)
    Score 0を陰性
    Score 1,2を境界域
    Score 3を陽性

⇒更に「染まっている割合」と「染まっている濃度(強度)」の組み合わせがAllred
scoreです。

 Allred score
  染色細胞割合(PS) 1:染色される細胞が0~1/100
2:    〃   1/100~1/10
3: 〃   1/10~1/3
4: 〃   1/3~2/3
5: 〃   2/3~1

染色強度(IS) 0:全く染まっていない
          1:弱く染まっている
          2:中間程度に染まっている
           3:強く染まっている。

「HER2: score 1+ (弱陽性細胞率が10%程度)これも、わかりません。」
→ 以下をご参考に

 HER2免疫染色の判定

陰性
 Score 0:全く染色されないor 10%以下の「かすかな」膜染色
 Score 1:10%<の「かすかな」膜染色

判定保留→必ずFISHで確認★
 Score2:10%<の「不完全な」膜染色 or 10%以下の「強い」膜染色

陽性
 Score3:10%<の「強い」膜染色

♯HER2は細胞「膜」に発現しているため、「膜染色」となる。

「ki67(MIB-1)labeling index 12%これは、調べてみると、14%以上になると高値になる(=良くない)のですか?」
→違います。

 Ki67は「癌細胞の細胞分裂期にある細胞の割合」であり、「細胞分裂の活発さ」を示しています。
 一般的には
 ≦20 luminalA
20~40 グレーゾーン
 >40 luminalB

luminalAは抗がん剤の上乗せがない=ホルモン療法単独
 luminalBは抗がん剤の上乗せがある=ホルモン療法+抗がん剤
 グレーゾーンは「判定困難」なので、OncotypeDXなどが勧められる。

「術後の病理検査結果を見ないと、抗がん剤をやるかやらないかもわからないと言われています。可能性はどれくらいでしょうか。」
→担当医がどう考えているのか?は不明ですが…
 質問者はルミナールAなのだからホルモン療法単独をお勧めします。

「②センチネルリンパ節生検で転移がなくても、実は次のリンパ節にスキップ転移がある場合が稀にあるそうですが、その場合、どのように発見され、治療はどうなりますか?」
→術後経過を見ているうちに「リンパ節腫大→細胞診で陽性」となり診断→治療は「手術(腋窩郭清)」です。

「いつ頃まで続くのでしょうか?」
→半年が目安でしょう。

「腕を上げるなどの運動は、積極的にやった方が良いですか?」
→勿論。

「④術後の病理検査結果によって、断端陽性だった場合には全摘の再手術を受けなくてはなりませんか?」
→それは、その「程度」にもよるでしょう。

「その覚悟もしなくてはいけないのでしょうか。」
→(それを心配する)根拠が全くありません。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

7018で質問させていただきました。
左の乳がんに関して
性別:女性
年齢:42歳
病名:左の乳がん
症状:

管理番号7018「左の乳がんに関して」でご相談させていただいた者です。
お忙しいところ、ご丁寧なご回答ありがとうございました。

術後の病理検査結果が出て、とても辛く、再度先生のお言葉をいただきたく、質問させていただきます。
お願い致します。

針生検ではルミナールAでしたが、術後の病理検査結果でルミナールBと言われてしまいました。

以下、結果の一部です。

浸潤腫瘍長径 11mm
皮膚浸潤 無
胸筋浸潤 無
UTCC T class 1
組織異型度 グレード2 & 核異型度 グレード3
核異型 2 構造異型 3 核分裂像 16/10HPF
組織型 浸潤性乳癌
切除断端 陰性
リンパ節転移 0/1
ki67 70% (hot spot 1 HPF)
HER2 1+
乳管癌と最終診断

ホルモンはよく効くタイプというのは変わらないようです。

来週までに、抗がん剤をするかしないか、決めるように言われました。

①針生検の時は、12%だったki67の数値が70%にも上がってしまいました。
hot spot 1 HPFとはどういう意味ですか?また、グレードが3というのは、悪性度が高いですよね?主治医も深刻な感じで、泣きたくなりました。
先生は、この値をどう思われますか?
②ステージは1でした。
温存しましたが、全摘するべきでしたか?→悪性度が高かったので、全摘したほうが局所再発や遠隔転移の可能性が減ったでしょうか?
③抗がん剤は、したほうが良いでしょうか?TC療法で、3週間に一回×4になるとのことでしたが、それで効果はあるのでしょうか?
④乳がんになって、ステージやサブタイプ、ki67やグレード、いろんな値がありすぎて、どれがどうなら将来的にどうなのか、わからずに気持ちだけがぐったりしてしまいます。
どこを重視すべきですか?
⑤こんなに悪性度が高いのに、リンパ節への転移なし、断端陰性ということは、良いほうなのでしょうか?それとも、目には見えないガン細胞が、転移して増殖しているのでしょうか?
⑥オンコタイプDX検査の冊子ももらいました。
これは、精度の高い検査なのでしょうか?受けたほうが良いのか、これで曖昧な結果が出たら、どう決断すれば良いでしょうか。

⑦ルミナールBは、サブタイプの中でも一番予後が悪いのですか?
怖くて、不安で、先生に質問せずにいられませんでした。

長々と申し訳ありません。
お言葉をよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「主治医も深刻な感じで」
→??
 この主治医は正気?
 11mmの早期乳癌で「深刻??」
 全くナンセンス。

主治医が何を言っているのかは、私には興味の無いことなので簡潔にお答えします。

私がアドバイスするとしたら…
1.「グレードは参考程度」にしましょう。
2.「サブタイプは術後治療の選択のためにある」「予後はステージで決まる。」→質問者は「1期です。 それで深刻などと言うようでは…」ステージの進んだ方に申し訳ないのでは?

「hot spot 1 HPFとはどういう意味ですか?」
→HPFとはhigh power fieldの略で(顕微鏡での)「強拡大」のことで「拡大した1視野の中で(最も)多い部位で」という意味です。

 ★つまり、ki67 70% (hot spot 1 HPF)とは、(顕微鏡の強拡大で最も高値を示す視野での)カウントとなるのです。
  Ki67は「細胞分裂期にある癌細胞が陽性となる」ので、「その割合の最も高い部位を狙って」カウントした結果、「70%の癌細胞が細胞分裂期にあった」となるのです。
  このようにKi67は「最も高い部位を狙ってのカウント」となるので、(病変全体で評価していない)針生検の値は無意味(参考程度)となるのです。

「先生は、この値をどう思われますか?」
→この値であれば、ルミナールBとして「抗がん剤が有効である可能性がある=抗がん剤を勧める」
 いたって「シンプルなことです」

「全摘したほうが局所再発や遠隔転移の可能性が減ったでしょうか?」
→ナンセンス!
 全く無関係

「③抗がん剤は、したほうが良いでしょうか?」「それで効果はあるのでしょうか?」
→ルミナールBの可能性が高いので、そう思います。

 ただ、もしも本当に疑問に思うのであれば「OncotypeDX」してみましょう。

「どこを重視すべきですか?」
→物事はシンプルに考えましょう。

 「予後はステージ」で決まり、「治療法はサブタイプ」で決まる。
  その2つを「ごちゃまぜにする」から、混乱するのです。
  つまり、質問者はあくまでも早期。再発率は高くはありません。ただ、抗がん剤が再発予防で効果があるタイプだから、抗がん剤が必要なのです。(決して予後が悪いから抗がん剤が必要なのではないのです)

「⑤こんなに悪性度が高いのに、リンパ節への転移なし、断端陰性ということは、良いほうなのでしょうか?それとも、目には見えないガン細胞が、転移して増殖しているのでしょうか?」
→全くナンセンス!!!

 よーく、頭を冷やして考えてみてください。
 「グレード」と「ステージ」は全く別物なのです。
 ★質問者には『時間軸』という考えが決定的に欠けています。
 
 「増殖が強いタイプ」でも、早期発見されれば「ステージは低い=予後が良い」し、逆に「大人しいタイプ」でも、長期間放置すれば「ステージは上がり=予後が悪くなる」
  当たり前ではないですか???

「⑥オンコタイプDX検査の冊子ももらいました。これは、精度の高い検査なのでしょうか?受けたほうが良いのか、これで曖昧な結果が出たら、どう決断すれば良いでしょうか。」
→今週のコラム98-101をまずは読みましょう。
 それを理解したら、146へ進みましょう。

今週のコラム 98回目 ♯このグレーゾーンを「AとBに分ける」ためにOncotypeDXがあるのです。
今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?
今週のコラム 100回目! 「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。
今週のコラム 101回目 (Ki67が20代はluminal Aの可能性が圧倒的に高く)本当に「Aなのか、Bなのか迷うのは30代以降」と言えるのです。

今週のコラム 146回目 今回の解析では「Ki67は20代中盤以降では当てにならず、やはりOncotypeDXすべき」となるのです。

「⑦ルミナールBは、サブタイプの中でも一番予後が悪いのですか?」
→全くナンセンス_!!
 頭を冷やしましょう。 サブタイプは治療法とのみリンクするのです。

 
 

 

質問者様から 【質問3 左の乳がんに関して 7018】

性別:女性
年齢:42歳
病名:左乳がん
症状:

管理番号7018「左の乳がんに関して」で質問させていただいた者です。

田澤先生からお返事をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
後ろ向きなことばかり書いてしまい申し訳ないのですが、これからも正直な気持ちを相談させてください。

①抗がん剤が怖いです。
全身麻酔の時でさえ、術後は一晩中苦しみました。
乗り物にもいつも酔って吐くタイプです。
抗がん剤の副作用も、激しく出そうで心配です。
たとえばTC療法を1回だけ受けて止めてしまったら、何も効果は無いですよね?やはり、4回やらないと効果なしですか?それとも、たった1回でもやらないより効果はありますか?
②私のようにグレード3で、ki67も70%とかなりの高値で、ルミナールBタイプ、乳房温存でも、手術、放射線、抗がん剤をクリアすれば、生存率は上がりますか?グレードなどが私と同じような数値で、長く元気にされている方はいらっしゃいますか?どうしても、ルミナールAの方だけが生存率を上げているだけのような気がしてしまいます。

③抗がん剤をし、正常な細胞がダメージを受けることで、逆にがん細胞が広がることはないのでしょうか?(体が弱るので、その間にガンが増える)抗がん剤は、副作用さえ考えなければ、やる効果は十分にありますか?
④術後4~6週の間に、抗がん剤を受けるのが普通のようですが、私の場合スタートは来月で、術後8週目からになりました。
大丈夫でしょうか?
放射線も遅れますが、大丈夫でしょうか?
⑤抗がん剤をするかしないか、選択するように主治医に言われ、とても悩みました。
しないという選択肢もあると言われました。
危険な抗がん剤はできれば避けたい。
でも、再発率を下げたい、生存率を上げたい。

あの時、やっておけば良かったと後悔したくない。
それで、受けることにしました。
先生はこの決断をどう思われますか?ホルモン治療に加えて放射線、化学療法をする。
できることは、ここまでですよね?これ以外にできること、今やるべきことはありますか?

何度もすみません。
よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「それとも、たった1回でもやらないより効果はありますか?」
→証明できないことなので、不明です。

「グレードなどが私と同じような数値で、長く元気にされている方はいらっしゃいますか?」
→当たり前。
 
 よーく、よーく考えてみてください。
 質問者のように考えていたら「早期発見が無意味」となりますよね?」

「抗がん剤は、副作用さえ考えなければ、やる効果は十分にありますか?」
→それがルミナールBということです。

「④術後4~6週の間に、抗がん剤を受けるのが普通のよう」
→それは違う。

 OncotypeDXしてから決める人は、(それだけで) 術後4週で病理→それからOncotypeDX結果を待つ→翌週から抗がん剤 となるので 9週くらいから開始となっています。

「放射線も遅れますが、大丈夫でしょうか?」
→これも、よくある「間違い」ですね。
 抗がん剤をやる場合には(たとえば、アンスラタキサンなら半年間かかるので)術後7-8か月先となります。
 抗がん剤しないなら5か月以内開始するが、(抗がん剤するなら)当然「抗がん剤の期間+5か月」以内に始めればいいのです。

「先生はこの決断をどう思われますか?」
→simple is best

どうしても悩むならOncotypeDXしましょう。(これ以上、無意味な議論をしても仕方がありません)

 
 

 

質問者様から 【質問4 左の乳がんに関して】

性別:女性
年齢:43歳
病名:乳がん
症状:

管理番号7018で、3回お返事いただいた者です。
田澤先生、いつもありがとうございます。

昨年11月中旬に左胸の温存手術を受け、現在TC療法3クール目です。
副作用はとても辛いですが、なんとかここまできて、最後の1回を今月中旬に予定しています。

手術後から現在までずっと、左胸がつれる感じ、動かすと痛い、胸の大きさが最初は小さくなった感じがしたのに、最近は少し大きくなっている感じ、傷口付近はとても硬い…という状態で、最近特にそれらの症状を強く感じています。
まだまだ、この感じは続くのでしょうか?
そもそも、TC療法中にも、再発や転移することはあるのでしょうか?
または、センチネルリンパ節生検がスキップ転移してる時は、もう症状は表れる頃でしょうか。

温存手術でしたので、TC療法のあと、放射線治療が必要ですが、その後にゾメタという点滴も必要なのでしょうか?
転移の予防のため、ゾメタという点滴をしたとルミナールBの方が言っていたので、気になっています。

それから、私には4センチほどの子宮筋腫がありますが、乳がんの治療によって、これが大きくなりますか?
乳がんの治療は、子宮体がんの可能性を上げると言われていますよね。

これも本当でしょうか?とても心配ですが、検査を受けて早いうちに見つけるしか、方法はありませんか?

最後に、ホルモン治療は、どんな治療がベストでしょうか。
アゴニスト製剤、リュープリンという注射も必要ですか?

色々と質問ばかり申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「TC療法中にも、再発や転移することはあるのでしょうか?」
→ほぼ無いでしょう。(確率的に)

「または、センチネルリンパ節生検がスキップ転移してる時は、もう症状は表れる頃でしょうか。」
→そもそも(リンパ節転移に)症状など「絶対に」ありません。

「その後にゾメタという点滴も必要なのでしょうか?」
→適応外なので「絶対に」行ってはいけません。

 骨転移にしか「絶対に」使用してはいけません。

「それから、私には4センチほどの子宮筋腫がありますが、乳がんの治療によって、これが大きくなりますか?」
→そもそも…

 「乳癌の治療」と「一括りにしている」ことが誤りです。

 抗がん剤は「卵巣毒性がある」ので、(結果として)子宮筋腫には抑制的に働く(小さくなる)でしょうし、(その後にタモキシフェンを内服するとすれば)「子宮への刺激がある」ので、(逆に)大きくなります。

「乳がんの治療は、子宮体がんの可能性を上げると言われていますよね。」
→これも「乳癌の治療」と「一括りに」にしていることが全くの誤りです。

 物事をブラックボックスに(簡単に)入れてしまうのは止めましょう。

 ★事実は「乳癌の治療の大部分」には子宮体癌のリスクを上げることはありません。(唯一、タモキシフェンは子宮刺激作用があるので子宮体癌のリスクが上がります)

「最後に、ホルモン治療は、どんな治療がベストでしょうか。」
→タモキシフェン(化学療法閉経から回復したらLH-RHagonistを併用)

 
 

 

質問者様から 【質問5 左の乳がんに関して】

性別:女性
年齢:43歳
病名:乳がん
症状:

田澤先生、こんにちは。

いつも大変お世話になっております。

管理番号7018でご回答いただいた者です。

再度、質問させていただけますでしょうか。

3月中旬にTC療法の4回目を終え、4/4から5/10まで放射線治療25回、4月下旬からタモキシフェンの服用を開始しました。

この後、リュープリンは必要でしょうか?主治医は、ホルモンが良く効くタイプなので、タモキシフェンだけで良いと考えているようです。

リュープリンは、年齢は関係なく再発リスクの高い人に必要なものですか?
私の場合はki67が70%、グレード3で、再発が心配です。
やはり、リュープリンを受けた方が良いのでしょうか。

タモキシフェン単独と、リュープリンを併用した場合と、どれくらいの違いがあるのでしょうか。
また、リュープリンを併用した場合のデメリ
ットは、骨が弱くなるという副作用ですか?

 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。

今回の質問にはすでに回答しています。
(以下、抜粋)
「最後に、ホルモン治療は、どんな治療がベストでしょうか。」
→タモキシフェン(化学療法閉経から回復したらLH-RHagonistを併用)

更に、「あるあるQ」の『タモキシフェン、リュープリン(LH-RHagonist)について気になる方は『Q&A 7329 タモキシフェンの効果』をご参照ください。』をご一読ください
 (抜粋)
・SOFT試験の結果からは「35歳未満」もしくは「化学療法閉経から回復」したケース以外では上乗せ効果はない。

「リュープリンは、年齢は関係なく再発リスクの高い人に必要なものですか?」
→違います。(上記参照のこと)

「やはり、リュープリンを受けた方が良いのでしょうか。」
→化学療法閉経から回復したら、「勿論」併用しましょう。(上記参照のこと)

「タモキシフェン単独と、リュープリンを併用した場合と、どれくらいの違いがあるのでしょうか。」
→現時点では殆どないでしょう。(化学療法閉経から回復した場合には数%の差はでるでしょうが)

「また、リュープリンを併用した場合のデメリットは、骨が弱くなるという副作用ですか?」
→それよりも「自覚症状(関節痛など)」です。

 
 

 

質問者様から 【質問6 】

脇の筋について、リュープリンについて
性別:女性
年齢:43
病名:乳がん
症状:

田澤先生、こんにちは。

いつもありがとうございます。

以前7018で質問させていただいた者です。

手術、化学療法、放射線を終えて、現在タモキシフェンを飲んでいます。

今回も、どうぞよろしくお願い致します。

少し前から、術側である左の腕を伸ばすと、脇にアキレス腱のようなピンと張った筋が出るようになりました。
伸ばした時、少し痛いです。

こちらで調べて、モンドールというものかな?と思いましたが、その場合は、腕の方まで筋が出ますよね?私の筋は、脇の部分だけです。

それに、術後10ヶ月経っています。

モンドールが表れるとしたら、もっと早い時期でしょうか?

脇のリンパに転移があるのではないかと心配です。

また、私は今年3月中旬に最後の抗がん剤を投与しました。
4月下旬からタモキシフェンを飲んでいます。

生理が戻るとしたら、いつ頃でしょうか?
戻らない場合もあるのでしょうか?

主治医は、今後もタモキシフェン単独でいいでしょう、と言います。

もし生理が戻ってきたら、田澤先生はリュープリンを併用すべきと以前ご回答いただきました。

他の方への田澤先生の回答を拝見すると、子宮筋腫がある場合は、タモキシフェンにリュープリンを併用するほうが、筋腫が大きくならずにすむという利点もあるのでしょうか。

主治医に、生理が戻った場合はリュープリンをどうしてもお願いしたい、と伝えるべきか悩んでいます。

 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

間違いなくモンドールです。
みなさん、「脇に何か気になる=腋窩リンパ節転移?」みたいな発想があるようですが…

★腋窩リンパ節転移に症状などありません。

「こちらで調べて、モンドールというものかな?と思いましたが、その場合は、腕の方まで筋が出ますよね?私の筋は、脇の部分だけです。」
⇒間違いなく血管炎です。

 血管炎の拡がりだけの問題です。(腕の方まで伸びることもあれば、脇だけのこともあります)

「それに、術後10ヶ月経っています。モンドールが表れるとしたら、もっと早い時期でしょうか?」
⇒術後2年間くらいまでは「普通に」あります。

「脇のリンパに転移があるのではないかと心配」
⇒全く、その発想は誤りです。(冒頭の★参照)





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