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今週のコラム 146回目 今回の解析では「Ki67は20代中盤以降では当てにならず、やはりOncotypeDXすべき」となるのです。

土曜日早朝に仙台に用事があった(朝一番の新幹線でも間に合わない)ので、土曜日の夜中「高速を飛ばして」行ってきました。

♯ 外環道が京葉線まで連結したので、ほぼ全行程を高速道路で行くことができました。(大変、素晴らしい)

 

夜の高速(外環道~東北道)はとっても空いていたので快適な反面、(やはり夜間は)視野も悪くnon stopの380kmは久しぶりに集中力が疲弊しました。

それで、夜明け前に到着してから(どっと疲れが出て)「3hくらい爆睡」しました。

「楽だから」とつい新幹線で出かけがちな私でしたが、「若いころ」のように集中力が続いたことにホッと胸をなで下ろした週末でした。

と、いうことで…

今週のコラムも月曜日になってしまいました。

 

当院でのKi67とOncotypeDXの解析(続き)

Oncotype DXが保険適応とならない以上、(その任を託されている)「Ki67によるluminal A/B分類(抗がん剤の可否とも言い換えられます)が妥当なのか?」は気になるところです。

つまり、「Ki67の値とRSの値」に相関があるのか? と言い換えることもできます。

横軸をKi67、縦軸にRSをとって「両者に相関があるのか?」見てみたグラフが上記です。

相関係数(R2)= 0.1813となり、結果は「殆ど相関なし」との結果でした。

 

そこで、このグラフをじっと見ていると

このようにKi67=30前後に「RSが高い群(オレンジ)」と「RSが低い群(ブルー)」に極端に2分されていることに気付きました。

 

 

そこで散布図を描いてみると

○統計的にもKi67=20代中盤以降~40代前半には「Ki67で予測するよりもRSが低い集団」と「Ki67で予測するよりもRSが高い集団」に分かれているのです。

つまり、Ki67≦20代前半まではRS値は(Ki67で想像する)予想通りだが、 それ以降だと「高リスクと低リスク」に分かれるのです。

今回の解析では「Ki67は20代中盤以降では当てにならず、やはりOncotypeDXすべき」となるのです。