乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

みなさん。こんにちは。

まだまだ暑い日々が続きますが、8月も最後の週となりました。

例年にないほどに、長い夏でしたが、「終わりのないものは無い」いつかは終わるのです。

昨日は私事にて忙しく、「今週のコラム」をあげることができませんでした。

 

 

 

 

○外科医と病理医の乖離

 

先日、手術病理レポート確認していたときのことです。

「何だ、こりゃ! また余計なコメント書いてくれちゃって!」

それは非浸潤癌の症例で乳房切除(乳腺全摘)をした患者さんのものでした。

 

病理診断は非浸潤癌

ただ、そのレポートの中のコメントに「以下のような記載」があったのです。

 

『側方切除断端まで1mmですので、十分なfollow upが望まれます。』

「(これを読んだ)患者さんを無駄に心配させるだけだよ! 困ったものだ。」

 

非浸潤癌とは、乳管内に留まっている癌であり、乳腺を全摘しているのだから「何ら問題はない」のです。

★要は、「全摘した乳腺内の端近くまで癌(非浸潤癌)が拡がっていた」というだけのことです。

「顕微鏡だけを覗き込んでいる」病理医には(純粋に)「標本の端近くまで癌がありましたよ。」と強調したいのでしょうが、その『余計なコメント』が患者さんを少し?(患者さんにとっては時に過剰に)不安にさせることを看過できないのです。(病理医は原則、患者さんを実際に診察する機会はありません)

 

外科医のプライドとして、(乳腺はきちんと全摘しているのだから、乳腺の端まで非浸潤癌が拡がっていたとしても)それは、「どうてもよい。(寧ろ)全摘で良かったですね」

ただ、それだけです。

全摘した乳腺の端近くまで非浸潤癌が拡がっていたから注意が必要などという馬鹿げた発想は、(我々)乳腺外科医にとっては「迷惑千万」そういうことなのです。

 

★★誤解のないように付け加えますが、当院の病理医(常勤で3名いらっしゃいます)はとても素敵な方達ばかりで、学会の準備など大変お世話になってます。

関係も極めて良好です。

ただ、(それを見た)「患者さんがどう思うのか?」という発想が不足しているのです。

 

 

 

◎似たようなことにST-MMTの病理レポートがあります。

 

病理診断 乳腺症

そこに時々「標本内には石灰化は確認できません」と記載があります。

 

「おい、おい、おい!」

私は、(ST-MMT後に)「石灰化が採取されていることを、レントゲン(標本マンモ)で確認」しています。

 

以前、病理の先生に抗議(実際に病理レポートの記載をしているのは、当院常勤病理医ではなく、SRL所属の病理医です)したところ、その回答に、

『我々は、レントゲンを見ているわけではありません。 ただ純粋に自分が検鏡した病理切片に石灰化が確認できなかったので、そのように記載したまでです。』

 

困ったものです。

そんな病理レポートを見たら(私は、例外なく病理レポートをそのままお渡ししています)「えっ! 石灰化取れていなかったの?心配!!」みたいに感じないだろうか?

 

実際に患者さんと接している私は、そう心配するのです。