[管理番号:8346]
性別:女性
年齢:48歳
病名:
症状:
投稿日:2020年3月4日
こんばんは
初めてご質問させていただきます。
乳がんプラザで勉強させていただいておりますが
この度、質問されていた方と現状が似ており気になりましたので
ご質問させていただきました。
昨年受けた検診で10ミリほどのしこりが見つかり
検査をしていただきました。
その結果FEAでしたが「1年後の検診で」と診断を受けました。
今回の8155のご質問されていました方と同様、FEAでしたが病理医により結果の差があることを知りまして心配になりました。
例え話で大変恐縮いたしますが、病理医の診断と田澤先生の臨床診断に相違がありました場合はどのようになりますでしょうか。
FEAは恐れなくてよいものでしょうか。
田澤先生の患者様の場合、マンモトーム検査でFEAの場合経過観察や検診は
どのようにされていますでしょうか。
不躾なご質問で申し訳御座いませんがお教えいただけますと幸いです。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問者は『今週のコラム 218回目 針生検でのFEA / ADHの診断 vol. 1』『今週のコラム 219回目 針生検でのFEA / ADHの診断 vol. 2』を読んでいますか?
つまりFEAの診断は「そのデバイス次第」なのです。
「普通の針生検数本でのFEAの診断は「仮診断」に過ぎず、「極限まで削ったMMTEによるFEAの診断」であれば「確定診断に極めて近い」ことになります。
「昨年受けた検診で10ミリほどのしこりが見つかり検査をしていただきました。」
⇒肝心なところが(失礼ですが)抜けています。
その「検査」なるものが「外科的生検」ならば100%確定診断となり、「MMTEで究極まで削っている」ならば「ほぼ100%確定診断」となりますが、普通の「針生検であれば、仮診断に過ぎない」のです。
上記の記載がないので、質問者の診断がどの程度「確定診断に近いのか?」コメントできないのです。
「FEAは恐れなくてよいものでしょうか。」
⇒上記通り…
本当にFEAなのか(実は)癌の裾野を見ているだけなのか? (全く意味が異なります)
『今週のコラム 218回目 針生検でのFEA / ADHの診断 vol. 1』の中の「山モデル」をよく見てください。
★針生検の場合は、本当は高い山(癌)でもその裾の(FEA)だけしか取れていないのでFEAと診断されている可能性があるのです。
「田澤先生の患者様の場合、マンモトーム検査でFEAの場合経過観察や検診は
どのようにされていますでしょうか。」
⇒私は病変に応じて100%になる様にしか検査はしないので(不均一な病変ならMMTEで広範囲に採取するなど)、確定診断の後に経過観察はしません。