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センチのしこりの針生検結果について

[管理番号:8155]
性別:女性
年齢:44才
病名:
症状:

お世話になります。

1.44才
2.女性
3.1センチのしこりの針生検結果について
4.10年以上検診を受けていましたが
何軒か乳腺科へ行きましたが
それぞれの診断が違い悩んだ挙句はっきりさせたくて今回新たな病院へ行ってきました。

その少し前に経過観察をしていたクリニックでは全く異常なしでしたが、数日後新たなクリニックでは1センチほどのしこりが見つかり針生検を受けました。

結果は下記になります。

NO cancer cells.found.right breast.
core needle biopsy
3本のcoreで、sclerosis.duct ectasia.
flat epithelial atypia様像が見られます。

乳腺症が、考えやすいですが、本標本での、確定は困難です。

悪性像はみられません。

悪性像は無いとのことですが、マンモトームなど踏み込んだ検査の必要はありませんでしょうか?
確定できていないのは心配なのですが、と質問をしましたが、悪性像はみられないので癌ではありませんからと言い切られてしまいこれ以上質問ができませんでした。

マンモトームやMRIの提案はありませんでした。

やはり乳腺症の確定ができていないというのは、癌の可能性もあるのでしょうか。

flat epithelial atypiaは悪性像だとお考えの専門医もいらっしゃるようで混乱しております。

悪性像はみられません と記載はありましたが…。

次回は3ヶ月後にエコーの予定です。

先生のお考えをお聞かせいただけると有り難いです。

よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「先生のお考えをお聞かせいただけると有り難いです。」
→flat epithelial atypiaは本来「外科的生検で確定診断すべき」ものです。(病変全体を評価して診断がようやく確定)

 今回の「針生検」とは通常の「バネ式針生検」ですか?
 バネ式針生検でのfeaはあくまでも「仮診断」なのです。

 〇外科的生検が望ましいが、(1cm程度なら)MMTEで広範囲に採取すれば(それでも)許容範囲とは思います。
 

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

MMTEと外科的生検についてお教えください
性別:女性
年齢:44才
病名:
症状:

1センチのしこりの針生検結果について質問させていただいた者です。
この度はご多忙のところ、返信をいただきましてありがとうございます。
この様な場を設けていただきまして大変感謝いたします。

私の勉強不足でまだわからず質問がございます。
よろしくお願い致します。

私が受けた検査はバネ式針生検だと思います。
麻酔をしてパチンパチン
と三回取っていただきました。

1.私の結果はグレーゾンということで針生検ではfea様像の場合は確定ではないので、精査してはっきりさせる方が良いと理解したらよろしいでしょうか? 経過観察が長く不安なのではっきりさせたい気持ちが強いです。

2.外科的生検が望ましいがMMTEでもサイズ(1センチ)的には問題ないとのことですが、 MMTEで取りきれる可能性があるということでしょうか?

3.MMTE. 外科的生検で癌の場合、それぞれその後は再度手術をしていただく事になりますか?

4.外科的生検の場合は入院して受ける事になりますか? またどのような検査になりますか?

5.約10年前に今回と同じ右側に肺がんが見つかり右左葉を切除しておりますが、肺がんからの転移の可能性はありますか?

経過観察中で今のところ再発はしていません。

(今年5月に子宮筋腫の為、子宮全摘 卵管切除しています。
卵巣は有ります)

6.田澤先生にエコー、マンモを含めて外科的生検もしくはMMTEをしていただく事は可能でしょうか? 資料、紹介状はありませんが今回の検査結果は紙で持参できます。

外科的生検の場合は検査前に受診が必要ですか? 遠方の為流れをお教えいただけると助かります。

7.今回の検査結果の場合、外科的生検もしくはMMTEは早い時期の方が良いでしょうか?

8.今回の検査結果のような場合、やはり外科的生検を田澤先生なら勧められますか?

9.分泌物に関しましては乳がんプラザを拝見し、心配ない事はわかりましたが片方のみであっても泡沫細胞という結果が二回出ていたら気にしなくてよいですか? 泡沫細胞とは何でしょうか。

ご多忙のところ多数の質問、大変申し訳ございませんが何卒よろしくお願い致します。

10年間の間に受けた結果を記載させていただきます。
両胸に問題無いと言われる石灰化有り

左のみマンモの圧がかかった際、透明で粘着質の分泌物あり→検査結果は泡沫細胞

Aクリニック 右 組織診

NO cancer cells.found.right breast.

core needle biopsy

3本のcoreで、sclerosis.duct ectasia.

flat epithelial atypia様像が見られます。

乳腺症が、考えやすいですが、本標本での、確定は困難です。

悪性像はみられません。

左 分泌物検査 泡沫細胞

Bクリニック マンモ、エコーにより 乳腺症

両胸しこり無し

Cクリニック右 細胞診 線維腺腫

左 分泌物検査 泡沫細胞

Dクリニック右 異常無し

左 細胞診 濃縮嚢胞

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

今週のコラム 149回目 ここで重要なのは(FEAを)「放っておくと癌になる=前癌病変」との理解でいいのか?
今週のコラム 134回目 これでADHならば「ADHは確定診断」してもいいのです。(FEAも同様)

まず、上記を読んでもらいましょう。
★病変を一つの山と見立ててイメージしましょう。
 質問者の場合には①「FEAを頂点とした低い山」なのか、(実際は)②「癌を頂点とした高い山」なのか現時点では不明なのです。
 前医で針生検したさいに、①の頂点を捉えてFEAとなっているのか、(実際は②なのに)その頂点を外して「山の裾野を捉えてFEAとなっているのか?」

針生検では、それが解らないから問題なのです。
それでは、どうすればいいのか?
答えは簡単、「山全体を切除して調べる(外科的生検)」ことです。
♯ただし、1cm程度の小病変ならMMTEで広範囲に調べれば、実際には外科的生検並の診断精度となります。

「1.私の結果はグレーゾンということで針生検ではfea様像の場合は確定ではないので、精査してはっきりさせる方が良いと理解したらよろしいでしょうか?」
→上記コメントでご理解いただけましたか?
 実際に「低い山(FEAを頂点)」なのか、「高い山(癌を頂点)」なのか?バネ式針生検では不明なのです。(高い山の裾野を捉えている可能性を否定できないため)

「2.外科的生検が望ましいがMMTEでもサイズ(1センチ)的には問題ないとのことですが、 MMTEで取りきれる可能性があるということでしょうか?」
→「取りきる」わけではなく、「全ての範囲から満遍なくサンプリングする」イメージです。(5mm以下なら結果として取りきれてしまうこともシバシバありますが…)

「3.MMTE. 外科的生検で癌の場合、それぞれその後は再度手術をしていただく事になりますか?」
→MMTEでは、(取りきれている可能性はあるとしても)それを証明できないので、当然「手術が必要」となります。

 外科的生検では、両方の可能性があります。(1cm程度であれば、外科的生検といっても若干のマージンはつけるので)
 可能性1)摘出した標本の病理所見で「病変の大きさに比して十分なマージンがある」→追加手術を省略してもよい。
 可能性2)    〃       「病変の断端陽性、もしくは病変の大きさに比してマージンが不十分」→追加手術したほうがよい。

「4.外科的生検の場合は入院して受ける事になりますか? 」
→局麻(日帰り)です。

「またどのような検査になりますか?」
→『今週のコラム 134回目 これでADHならば「ADHは確定診断」してもいいのです。(FEAも同様)』の最後の図のexcisional biopsy(外科的生検)を見てください。

「5.約10年前に今回と同じ右側に肺がんが見つかり右左葉を切除しておりますが、肺がんからの転移の可能性はありますか? 」
→1000%ありません。
 乳腺に他の癌からの転移は絶対にないからです。(唯一の例外が悪性リンパ腫が乳腺にできることがあります。頻度は大変大変低いので無視できるレベル)

「6.田澤先生にエコー、マンモを含めて外科的生検もしくはMMTEをしていただく事は可能でしょうか? 資料、紹介状はありませんが今回の 検査結果は紙で持参できます。」
→それは可能です。

「外科的生検の場合は検査前に受診が必要ですか? 遠方の為流れをお教えいただけると助かります。」
→(MMTEでも外科的生検でも)まずは「確定診断(生検)希望メール」をしてく
ださい(トップページにあります)

「確定診断(生検)」メールはこちらをクリックしてください。

 MMTEの場合は、その日だけの受診ですが、外科的生検の場合は「手術日」と
「手術日の1週間前(もしくは、それより前)に採血」の2回受診が必要となりま
す。

「7.今回の検査結果の場合、外科的生検もしくはMMTEは早い時期の方が良いでしょうか? 」
→緊急性は全くありません。

「8.今回の検査結果のような場合、やはり外科的生検を田澤先生なら勧められますか? 」
→MMTEでいいのでは?(実際にはもっと大きな病変もMMTEしています)

 現在、外科的生検の(絶対的)適応は非常に狭いです。
 基本的に超音波で見える病変はMMTEで診断可能、MMGでしか見えない病変(石灰化)はST-MMTで診断可能
 外科的生検の適応は「MMTEしても診断がつかないケース」となります。

「9.分泌物に関しましては乳がんプラザを拝見し、心配ない事はわかりましたが片方のみであっても泡沫細胞という結果が二回出ていたら気にしなくてよいですか?」
→そもそも分泌液細胞診など無意味(私は一切やりません)

「泡沫細胞とは何でしょうか。」
→乳腺症、線維腺腫など良性病変の細胞診で出てくる正常細胞です。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

前回MMTEと外科的生検についてお教えください を質問させていただきました
性別:女性
年齢:44歳
病名:
症状:

田澤先生

前回MMTEと外科的生検についてお教えください を質問させていただいた者です。

先日はお正月にも関わらずご回答をいただきまして、心より御礼申し上げます。

またコラムにて取り上げていただ何度も読ませていただきました。

ありがとうございます。

医師によりFEAの見解が違うのですね。
 
確定できないのであればは心配なので、精査は必要ないか検査結果の際に質問しましたが、悪性所見はないので精査は不要だがどうしても心配なら3ヶ月後にエコーをしましょう、と言われモヤモヤしながら帰宅しました。
 
これ以上の検査は不要と言われ何も言えませんでしたが、田澤先生にご相談させていただきMMTE ではっきりすることがわかり安心いたしました。

たくさんの質問にお答えいただき
改めて田澤先生に診断していただきたい気持ちが大きくなりました。

本当にありがとうございます。

不明な点や不安な点が解決しました。

※肺の手術は右左葉ではなく右下葉の間違いでした。

申し訳ございません。

FEAにつきまして山での説明をしていただき理解できました。
やはり
針生検でははっきりしないのですね。
癌を一度罹患しているので手遅
れが一番怖いです。
悪い物であれば早く手術を受けたいです。

肺がんからの転移は1000パーセント無いとの力強いお言葉で安心できました。

1センチの場合もまずはMMTEということなのですね。
ぜひ田澤先生に
お願いしたいと思います。

改めて再度何点かお教えいただきたく
送らせていただきました。

何度も申し訳ございませんがよろしくお願い致します。

1.12月に受けた針生検の結果がFEA様像で確定できない という結果ですが、MMTEの緊急性はないとの事。

もし癌の場合、3.4月までMMTEを受けられないとどの様な変化がありますでしょうか?
取り返しのつかない事や、大きくなったり進行してしまわないか心配です。

しこりは乳頭の裏ぐらいだと言われています。

2.うつ伏せになると左右とも痛みがあり
分泌物が出る左側が特にひどいです。

FEAが検出された逆側になります。
 
癌は痛みがないとよく耳にしますが  
これも年齢による乳腺症の可能性が高いでしょうか?左は12月のマンモ、エコー検査でしこりなどの指摘はなく自分では左右ともしこりはわかりません。

3.検査をしていただいてからではないと
わからないことは承知しておりますが
私のようなFEAでMMTEを受け実際癌の可能性はどのくらいありますでしょうか?
また癌の場合、全摘になりますか?
浸潤癌の可能性はどのくらいでしょうか? 

4.田澤先生にエコー、マンモで診察していただいた際、今回他院で針生
検をしたしこり以外にしこりが見つかった場合、同日に併せて 
マンモトームや針生検をしていただく事は可能ですか? 
以前乳がんプラザで拝見したのですが…
(今週のコラム210回目)
今週のコラム 210回目 確定診断希望メールより この「確定診断希望メール(生検希望メール)」だけは、私と直接メールをやり取りすることとなります。
遠方の為質問させていただきました。

5.分泌液は心配しなくても良いのですね。

今回分泌液の検査を急遽する事になり
医師からもあまりよくないと説明を受け
まして…結果は泡沫細胞だったのですが
今後、定期的に分泌液の検査をと言われました。
(FEAが出た反対側です)
私のように片方からだけ出る場合も同じように問題はありませんか?
マンモの度に出ますが強く絞らなければ出ません。

6.分泌液が出る場合、薬が処方された際に 
プロラクチンに影響があるかどうか相談をした方が良いと聞いた事が
ありますがどうでしょうか? 薬によって分泌物が増加しますか? 

7.肺がんのフォローで3月にPETct
胸腹部CT、夏に頭のMRIを受ける事に 
なっておりますがそれまでにMMTEを 
していただいた場合、検査検査に影響はありますでしょうか。
 

ご多忙のところ度々申し訳ございませんが
何卒よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「1センチの場合もまずはMMTEということなのですね。」
→1センチであれば…

 MMTEで(病変を取りきれるとは言いませんが)それに近い状態となります。

「もし癌の場合、3.4月までMMTEを受けられないとどの様な変化がありますでしょうか? 」
→癌だと(仮定)しても…

 極めて低異型度の非浸潤癌(しかも、かなり狭い範囲と想定されます)ではあるので、半年でも変化は殆どないでしょう。

「取り返しのつかない事や、大きくなったり進行してしまわないか心配」
→それは100%ありません。

 そんな「大それた病変」だったら、前医でも簡単に診断がつく筈なのです。(病変が進行していれば、しているほど、診断は容易なのです)

「これも年齢による乳腺症の可能性が高いでしょうか?」
→ほぼ間違いないでしょう。

「私のようなFEAでMMTEを受け実際癌の可能性はどのくらいありますでしょうか? 」
→2~3割だと思います。

「また癌の場合、全摘になりますか? 」
→1cmであれば温存でいいのでは?

「浸潤癌の可能性はどのくらいでしょうか?」
→それはほぼゼロです。

「4.田澤先生にエコー、マンモで診察していただいた際、今回他院で針生検をしたしこり以外にしこりが見つかった場合、同日に併せて
マンモトームや針生検をしていただく事は可能ですか?」

→予め「生検枠」を2つおさえておけば大丈夫です。

「5.分泌液は心配しなくても良いのですね。」
→単孔性で継続性があるのか?です。

「今後、定期的に分泌液の検査をと言われました。」
→分泌液の検査は無意味

 もしも単孔性で継続するのであれば(分泌液の検査ではなく)乳管造影しましょう。

「6.分泌液が出る場合、薬が処方された際に 
プロラクチンに影響があるかどうか相談をした方が良いと聞いた事が
ありますがどうでしょうか? 薬によって分泌物が増加しますか? 」

→物事の本質から外れています。

 「分泌液が出る事」が問題なのではなく、『乳管内病変があることで分泌があるのか?』が本質なのです。
 プロラクチンが上昇することで分泌が出たとしても、それは「どうでもいい」ことですよ。(プロラクチン上昇によって分泌液が出ても、それは癌にはなりませんよ)

 ★原因と結果を履き違えないようにしましょう。

「7.肺がんのフォローで3月にPETct胸腹部CT、夏に頭のMRIを受ける事になっておりますがそれまでにMMTEを
していただいた場合、検査検査に影響はありますでしょうか。」

→ありません。
 

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