乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:2685]
性別:女性
年齢:50歳
二月末に乳ガンが発覚しました。
田舎のため乳腺外科はあるがそこで手術はできなく
大学病院を受診しました。
やはり手術までは期間はかかりますが頑張って待ちたいと思います。
術前の病理組織の説明をしていただきたいと思いま
浸潤性乳管癌で硬がんです
L.VAB.ca(+)1/1.f(+).insitu(+):sli
NA:2.MC:1=NG1.ki6710<<30%です
ER+.PGR+.HER20となります。
今月の(下旬)日にマンモとエコーでその後に説明があり
ますが少しでも知りたいとおもいます。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
了解しました。
全てを説明しましょう。
「L.VAB.ca(+)1/1.f(+).insitu(+):sli NA:2.MC:1=NG1.ki6710<<30% ER+.PGR+.HER20」

 L:left左乳房からの組織だということです。
VAB: Vacuum-assisted biopsy吸引組織生検 バコラやマンモトーム生検など吸引式の針生検で得られた検体だということです。
 Ca(+)1/1: 採取された組織が1本で、その内の1本にcarcinoma(癌)が組織検体内に存在していた(採取されていた)ことを意味しています。
♯もしも組織片を2本採取して、その内の1本に癌があった場合にはca(+)1/2という表記となります。
 F(+):fat(脂肪)に浸潤所見があったことを意味しています。
 Insitu(+): これは「乳管内病変も存在していた」ことを意味しています。(つまり、全てが浸潤癌ではなくて非浸潤癌の部分もあるということです)
 NA:2.MC:1=NG1 : これはNA(nuclear atypia 核異型)が2点で MC(mitotic counts核分裂)が1点のため、合計が3点となり、NG(nuclear grade核グレード)が1となるという意味です。
(参考に)「核グレード」は「核異型の点数」+「核分裂の点数」です。
核異型 
弱い:1点
中間:2点
強い:3点
核分裂 5個未満(10視野で):1点
    5~10個  〃   :2点
    11個以上  〃  :3点
核グレード(NG) 核異型の点数+核分裂の点数
        2点、3点 :核グレード1 
        4点    :核グレード2
        5点、6点 :核グレード3 
ki6710<<30% :これは文字化けしていて一部解らないのですが、Ki67は「細胞分裂期にある細胞の割合(%)=増殖の程度を示す」ものです。(免疫染色で評価します)
 この10%と30%と記載がありますが、(文字化けしていて不明ですが可能性としては)以下の①または②となります。
①Ki67の範囲が10-30%ですという「アバウトな評価」
②Ki67の「平均的部位」での評価が10%であり、「hotspot(高い部位での値)」では30%
 ER+: ER(Estrogen receptorエストロゲン受容体)が陽性 つまり「ホルモン療法が効くタイプ」ということ
 PGR+: PgR(Progesterone receptorプロゲステロン受容体)が陽性、つまり(ER同様に)「ホルモン療法が効くタイプ」であるということ
 HER20: HER2(human epidermal growth factor receptor2:ハーツー蛋白)が陰性
(スコア0)ということです。
 
 ○トータルとして、「グレード1(大人しい)♯核グレード1のため 」の癌であり、サブタイプはルミナールタイプ(ホルモン療法が効くタイプ)だということです。
  ♯Ki67が低値なので「ルミナールA (ルミナールタイプの中でも大人しく化学療法の適応とはなりずらい)」のようです。
(参考に) ◎サブタイプとは?
組織検査(針生検や手術標本)などで以下の3点を調べます。
エストロゲンレセプターの発現(ER)
プロゲステロンレセプターの発現(PgR)
HER2蛋白の過剰発現の有無(HER2)
⇒これらの組み合わせで
●luminal type:(ER陽性、PgR陽性、HER2陰性) ホルモン療法が有効(更に増殖指数Ki67の値が低いAと高いBに分けます)
♯luminalA(Ki67低値)ではホルモン療法単独を、luminalB(Ki67高値)には(ホルモン療法に加え)化学療法も行う事が多い
● HER2 type:(HER2陽性のもの) ハーセプチンという分子標的薬と通常の抗癌剤の組み合わせを行う
●トリプルネガティブ:(ER陰性、PgR陰性、HER2陰性)通常の抗癌剤を行う
● トリプルポジティブ:(ER陽性、PgR陽性、HER2陽性)ホルモン療法と分子標的薬と抗癌剤の全てを行う ※正式名称はluminal B(HER2タイプ)と言います。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

*年齢の欄に2685と入力されていましたが、管理番号が2685 として取り扱います。 ホームページ管理者
田澤先生こんにちは
先日は回答ありがとうございます
質問がありますのでお願いします
先日、大学病院にてエコーとマンモをしてもらい
その結果、原発巣より2cm離れた所にもう一つのしこりがあると言われ大変ショックを受けています。
(1つめは1.2×1.1×1.0㎜2つめは0.6㎜です)手術
は4月末で部分切除と言わたが全摘でなくてもいいでしょうか(生検診は手術の時と言われました)
先生ならどのような判断をされますか
違うものなら多発性乳ガンになりますか
手術が先になるので二つ目のしこりが何か分からず
手術をするので後で乳房内再発の可能性が高いのではないのか心配です
エコーは二人の先生が見て悪性だろうと診断されました。
看護婦さんは悪性か良性かは調べてみないとわからないからねと言われました。
リンパの転移はないでしょうと言われました。
腕から脇にかけて違和感がありますが心配ないでしょうか
そしてしこりも痛むことがあり他にもしこりがあるんじゃないかとか
いろんなことを思いますが心配ないですよね。
手術後は放射線治療とホルモン療法と言われました
が病理組織の結果しだいでは変わる可能性がおおきいですか。
文章がばらばらになってしまい申し訳ありませんが
宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「大学病院にてエコーとマンモをしてもらいその結果、原発巣より2cm離れた所にもう一つのしこりがある」
⇒問題は、その「しこりの位置」(main tumorとの位置関係)です。
 「main tumorから乳頭へかけての同一乳管にある」のであれば「温存手術時に、一緒に切除すればいいだけ」ですが、「全く別の乳管系」であれば「温存すべきか?」ということになります。
 
「(1つめは1.2×1.1×1.0㎜2つめは0.6㎜です)手術は4月末で部分切除と言わたが
全摘でなくてもいいでしょうか
(生検診は手術の時と言われました)
先生ならどのような判断をされますか」
⇒腫瘍の位置関係次第です。
 別の乳管系であれば、(術前に)針生検すべきです。
 
「多発性乳ガンになりますか」
⇒「同じ乳管系」なのか「異なる乳管系」なのかで「全く意味が異なり」ます。
 
「手術が先になるので二つ目のしこりが
何か分からず手術をするので
後で乳房内再発の可能性が高いのではないのか心配」
⇒心配であれば、(術前に)「針生検すべき」です。
 
「腕から脇にかけて違和感がありますが心配ないでしょうか」
⇒無関係です。
 
「そしてしこりも痛むことがあり
他にもしこりがあるんじゃないかとか
いろんなことを思いますが心配ないですよね。」
⇒心配ありません。
 
「手術後は放射線治療とホルモン療法と言われましたが
病理組織の結果しだいでは変わる可能性がおおきいですか。」
⇒前回の回答(以下に示します)通りです。
 トータルとして、「グレード1(大人しい)♯核グレード1のため 」の癌であり、
サブタイプはルミナールタイプ(ホルモン療法が効くタイプ)だということです。
♯Ki67が低値なので「ルミナールA (ルミナールタイプの中でも大人しく化学療法の適応とはなりずらい)」のようです。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

先生こんにちは
いつもブログを拝見して勉強んせいさせて頂いてます。
キャンセルがあり手術が早くなり病理検査の結果について教えて頂けますでしょうか。
術前
浸潤性乳管癌で硬癌  
大きさ:1.2     
グレード1
Ki67:10<<30% 
ER:50% PGR50% HER2:0
術後
浸潤性乳管癌
大きさ:1.7
切除断片端:陰性
リンパ節:0/5転移なし
グレード3
Ki67:20-30%
ER:8/8 PGR:7/8
HER2:1陰性
術後の結果グレードが1から3なりKi67も基準が20%なので化学療法を(ドキタキセル+シクロホスファミドTC療法)を進めると言われました。
あまりに術前と術後のちがいが大きいためどうしたらいいのか先生ならどのように思いますか?
オンコタイプを受けることも考えています。
一気にグレードが3になりこのような事もあるのかと思います。
初めがグレード1だったため大人しいと思っていたら悪い方になり凄くいまは不安です
心の生理がつきませんが少しでも可能性ががあるのならやってみようと思います。
副作用とか凄く心配ですが耐えられますか?
化学療法の後は放射線が25回でホルモン療法タモキシフェン5年でその後あと5年してもいいといわれました。
忙しいなか申し訳ございませんが宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「あまりに術前と術後のちがいが大きいためどうしたらいいのか先生ならどのように思いますか?」
⇒針生検は「あくまでもサンプリング検査」に過ぎないので仕方がないことです。
 サブタイプはほぼ変化無いが、「Ki67は、針生検ではあてにならない」と考えた方がいいです(参考にはなりますが)
 核グレードも「意外に?」変わる事も経験するところです。
 
「副作用とか凄く心配ですが耐えられますか?」
⇒TC療法は一般的な抗ガン剤だから、その心配はありません。
 
「化学療法の後は放射線が25回でホルモン療法タモキシフェン5年でその後あと5年してもいいといわれました。」
⇒タモキシフェンの10年投与ですが…
 質問者の年齢からして、「タモキシフェン10年」は無いでしょう。
 タモキシフェン内服中に「閉経」となり、(最終月経から1年以上経ったら)「アロマターゼインヒビター」へスイッチします。
 ♯現在の考え方では(タモキシフェンが何年投与されていようとも)「アロマターゼインヒビターへチェンジしてから5年」が標準です。
○Ki67=20-30%はグレーゾーンです。
 質問者のいうように(お金はかかりますが)「OncotypeDX」もいいと思います。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

先生こんにちは
前回はご回答有難うございました。
あれから、いろいろ考えた結果(サイトでもいろいろ勉強させて頂きましまた)
化学療法をしなくてはいいのではと思い家族に伝えその結果、後悔だけはして欲しくないからオンコタイプを受けることになりました。
質問が2つあります
前にしこりがもうひとつある
それは同じ入管内にあり娘結束節で心配ないといわれそのまま手術をしましましたが今回、脈管侵略ありとなっていましたがその事に関してはあまり説明が無かったため心配しなくてもいいと思いますか?
私の場合はステージ1でもグレード3で脈管侵略+となると予後はあまり良くないのでしょうか?
できたら再発率と生存率を教えて頂きたいです。
もうひとつの質問です
遠方で通院も化学療法をすることになると、個人差もあると思いますが通院の不安もあり先に放射線をしてほしいとお願いしましたが先にしても問題はありませんか?
そして回数の方ですが通常は25回ですが16回でもいいと言われました。
私は少しでも回数が減り通院の不安があくなるならそれでもいいと思いますが、そのぶん一回の放射線の量が増えると心臓とか肺に影響は25回で受けるより大きいですが余り心配しなくてもいいですか?
放射線が終わったころに結果もわかりその後化学療法(することになったら)でホルモン療法(タモキシフェン5年で閉経したらアロマターゼ5年になります。
このような治療でいいですか?
質問が長くなり申し訳なこざいませんが宜しくお願いします。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「脈管侵略ありとなっていましたがその事に関してはあまり説明が無かったため心配
しなくてもいいと思いますか?」
⇒切除範囲にいれてあり、「断端陰性」であれば問題ありません。
「私の場合はステージ1でもグレード3で脈管侵略+となると予後はあまり良くないのでしょうか? 」
「できたら再発率と生存率を教えて頂きたいです。」
⇒脈管侵襲は気にする必要はありません。

再発率 10年生存率
ホルモン療法のみ 20% 88%
ホルモン療法+化学療法 16%/td>

89%

 
「放射線を先にしても問題はありませんか?」
⇒問題ありません。
 
「そして回数の方ですが通常は25回ですが16回でもいいと言われました。」
⇒寡分割照射です。
 欧米ではエビデンスがあります。
 日本でのエビデンスが無い事が難点ですが、米国放射線腫瘍学会のガイドラインに準じて行われています。
 ①50歳以上
 ②pT1-2N0
③全身化学療法をやっていない
 ○質問者は①②を満たしています。
 ただ(もしもOncotypeDXの結果万が一抗ガン剤をする事になった場合)順序が逆とはいえ、③の基準をみたさないことにはなります。
 
「放射線が終わったころに結果もわかりその後化学療法(することになったら)でホルモン療法(タモキシフェン5年で閉経したらアロマターゼ5年になります。このような治療でいいですか?」
⇒それでOKです。
 ただ「寡分割照射」に対しては、慎重になってもいいかもしれません。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

先生こんにちは
色々お世話になりありがとうございました
放射線も25回受けオンコタイプも低リスク10となったためホルモン療法単独とならりました。
私の場合はグレード3だったため病理学統計と遺伝子からの統計にはちがいがありますが
先生が2752「オンコタイプ DXについて」の方の回答を読み悩みが解決でき良かったことに感謝します。
1週間まえから胸の横が普通にしていたら痛みはないのですが押さえると肋骨が痛いが
筋肉の損傷と言われました?レントゲンは撮っていませんが撮ったほうがいいですか術後5ヶ月で転移ではないと思いますが肋骨にも転移したらどのような症状なのでしょうか?教えて頂ければと思います。
術後の検診についてですがエコーは1年後にするようで乳房再発と放射線で乳輪の皮膚剥離で
不安ですやはりしてもらった方がいいのでしょか?
主治医がするのではないと思いますがそれでもいいですか?
半年検診は腫瘍マーカーと触診のみとなります。
このような質問で1枠使ってしまって申し訳なく思います。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
「レントゲンは撮っていませんが撮ったほうがいいですか」
⇒暫く様子を見ましょう。
 痛みが続くなら、その際に撮影すればいいのです。
「術後5ヶ月で転移ではないと思いますが肋骨にも転移したらどのような症状なのでしょうか?教えて頂ければと思います。」
⇒持続する痛みです。
 自然に改善するようなら違います。
「不安ですやはりしてもらった方がいいのでしょか?主治医がするのではないと思いますがそれでもいいですか?」
⇒せめて半年に1回はエコーした方がいいとは思います。
 担当医自らでなければ「術後瘢痕との区別は難しい」とは思いますが、しないよりはいいです。





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