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今週のコラム 531回目 土曜日手術枠増設  手術の基本 「根治性」と「損傷回避」 二律背反への挑戦

皆さん、新年あけましておめでとうございます。

2026最初のコラムです。

1月4日日曜日のコラム忘れていた!

◎仕事始めは1月2日から既に仕事始めでしたが、乳がんプラザの手術紹介をいろいろ試行錯誤(今後、少しずつトップページごとリニューアル予定)していたので忘れました。

 

手術

とにかく、ここにまず「注力」します。

これを理解するためにまず、2025/12/29 掲示板の文章をご覧ください。

『先生に手術してもらう意義』
それは,術後の生活にとても関係します。
それは,術後すぐも明らか(ドレーンなしは大きいこと)ですが,実際,数年・数十年経っても,周りの罹患歴のほとんどが(寒い時期など特に)「腕がいたい」「洗濯物が干せない」「痺れてる」など憂鬱な声を聞きますが,私に痛みは “全く“ ありません。二の腕に軽微なマヒ?が1年ほどはありましたが,先生に「時期に戻ります」と言われた通り,今はもとに戻りました。このことは,(心の中でいつも)『あぁ,やっぱり田澤先生に手術してもらって,よかった』とあらためて思う瞬間になります✨

♯ 掲示板から拾わせてもらいましたが、今後もご感想お願いします。

 

 

手術は「効果を最大限とし、一方で「損傷を最小限にすること

極論すれば、『二律背反への高い次元での両立』 これこそが理想的な手術です。

 

 

癌の手術では「効果(癌を根治すること)」が重要である一方で、「損傷(出血や不必要な神経、リンパ管傷害)」を避けることがその後の人生のQOLに大きくかかわってくるんだね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後、トップページから「当院での手術 4大特徴」として強調する内容の一つ「ドレーン無の手術」に登場するスライドの1枚です。

ちなみに、その「4大特徴(もっと、ナイスな表現ないかな? ←募集中!)とは、

1.ドレーン無の手術

2.完璧な温存手術

3.鎖骨下郭清の実態

4.鎖骨上郭清は不可能?

別の角度からいうと「oligometastasisを含む遠隔転移があっても手術する意義」も大命題とも言えます。

 

話は戻ります。

手術の「一丁目一番地」は、ズバリ「出血させないこと」

全てがここに集約するといっても過言ではありません。

 

1.癌を取り切ること

ここで重要なのは、「綺麗な視野の確保」と、 「集中力の維持」です。

出血しながらの手術は「そもそも」その血液で視野が妨げられ、「視野を綺麗に」保てないがために、(例えば癌が大胸筋に浸潤を疑った場合、そこをクリアーに認識しながらの切除)を著しく損なう

また、出血は「手術時間のダラダラした長さ」に直結し、それは「集中力を失った」誤った手術と言えます。

◎手術とは、全てのものが術野から目を外さずに「可能な限り」短時間で集中したものであるべきなのです。

因みに通常の手術時間(例えば温存+センチネルリンパ節生検だと、1時間半?)だとすれば、私の最近の平均値は「50分前後」となってます。

 

2.損傷を最小限とすること

これこそ、まさに私が「ドレーンを入れなくなった(実に11年以上となります)」理由となります。

「癌を取り除く」ために、(必要最小限の)血管をきちんと処理し、最短距離で切除すれば「出血もリンパ漏れもなく」そのために必要となる「ドレーン」の登場はありません。

ドレーンを入れない=損傷を最小限

これが、冒頭の掲示板のコメントに直結するのです。