Invictus 征服されない 屈服しない
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.
○ 再発治療
1.スタンダードは存在しない。
ホルモン感受性陽性の場合
第1選択はCDK 4/6 inhibitor + non steroidal aromatase inhibitor
第2選択はCDK 4/6 inhibitor + Fulvestrant
などのガイドラインは「さり気なく」ありますが…
病状に違い(再発「部位」や、その「量」など)がある以上、一律にはできないのです。
2.患者さんの意志の強さ、モチベーションが異なる。
「患者さんの」と記載しましたが、実際には治療する側の「医師の」意志(駄洒落っぽくてスミマセン)も実際にはそれ以上に重要ですが…
そこに「不屈の意志」を感じたならば、そこに最高のかたちで応えなくてはならない。
あなたが乳腺「外科医」を名乗るならば、メスを使うことを厭ってはならない。
局所治療の重要性
「誰にでも(猫でも?)できる」薬物療法だけに逃げてはいけない。
当たり前のことだが、「相手(癌)」は小さければ小さいほど薬物は効く。
例えば風邪だって、症状が酷くなってからでは治るの大変ですよね?
癌だって、それは同じ。
とにかく「小さくする(可能ならば画像上消失させる)」
「根治する」かもしれない。無論根治しないかもしれない。
ただ、はっきりしていることは、
画像上消失しないことには「その可能性さえない」のです。
あなたにInvictusがあり、そしてそこにbest doctorがあれば運命はきっと変わる。
他院術後、多発転移
局所治療1.手術
lt. SC PET
手術しました。
胸壁は、このように多発していましたが(広範囲に)手術しています。
単発であり、小さいのでMRIを撮影したうえで
単発、限局していたので
(腹腔鏡下)肝切除の施設へ紹介し
手術
局所治療 2.radiation
大動脈弓下リンパ節
radiation
画像を見てお気づきだと思いますが…
病変は多発しているが「小さい」ので、手術した部位(lt. SC, chest wall, liver)は当然のことながら、radiationしたその他のリンパ節や胸膜も画像上消失する可能性は極めて高いと考えています。
★ ここで全身療法なのです。
再発治療にも少なからず根治はありますが、多発ではあっても病変が小さいのでこういう症例こそ根治を期待します。
もしもこの方にinvictusが無ければ、2つの手術と放射線は希望されなかったかもしれない。
運命を変えるのは、いつも「自分自身」なのです。
BNCT
第3の局所治療 (無論「第1」は手術、「第2」はradiation)
とても綺麗に治っています。
局所治療の重要性
術後、radiation後であれば、そこにはBNCTがあるのです。