今日から9月ですね。
今年は始まりが遅かったから、「あっという間」に過ぎていった(まだ終わってはないけど)感じです。
この時期になるとFMではフジファブリックの「若者のすべて」がかかります。skyrocket companyでマンボウが喜んでました。(私も)
あの「平坦」なイントロが流れると、ズンズン腹に響いてきます。 『最後の花火に、今年もなったな。何年経っても思い出してしまうなー。』
誰にでもある、青春時代の花火大会の思い出。
そんなことを考えていたら、FM KOSE Your Songs Best 10
今回の特集は「やっぱり聞きたい。夏の終わりの名曲ベスト10」
井上陽水と玉置浩二の「夏のハーモニー」とか山下達郎の「さよなら夏の日」などが4位までに出て(さすがに「それらの上」は無いだろ。と思っていての)、まさかの3位!
「若者のすべて」 イントロが腹に響きます。(しつこい?)
〇本編
Cさん HER2 type 肝転移
『今日から治療を始めます。スケジュールについては、前回お話しした通りで
day1 pertuzumab + trastuzumab + eribulin
day8 eribulin
day15 休 注 12 )です。』
注 12 )pertuzumab 分子標的薬 副作用 下痢(個人差あり)
trastuzuamb 分子標的薬 副作用 無
eribulin 抗がん剤 副作用 軽度の痺れ、脱毛(抗がん剤の中でも最も軽い部類)
『どのくらい時間かかるの?』
『初回は3h45分くらいかかります。 注 13 )だけど、day8では10分くらいで終わるし、(分子標的薬は初回だけ投与時間が長いので) 2回目以降のpertuzumab + trastuzumab + eribulinは2時間30分くらいまで短縮します。』
注 13 )初回は投与時間が長く、pertuzumab(60分)+trastuzumab(90分)+eribulin(5分)
実際には 制吐剤(Granisetron)15分や前投薬(DECADRON/POLARAMINE/Famotidine)15分及び薬剤間の生食などでtotalで3時間45分位となるのです。
分子標的薬は2回目以降はpertuzumab(30分)+ trastuzumab(30分)+eribulin(5分)と短くなります。
同様にtotalで2時間30分位となります。
『前回お話ししたように、副作用は軽いのでpertuzumabのために下痢止めだけ処方します。吐気止めは出していません。』
『頑張るよ。』
こうしてCさんはpertuzumab + trastuzumab + eribulinを(day1/day8/day15休を)1 cycleとして4 cycle(3か月間)行いました。
その間、順調に腫瘍マーカーは低下し、また特に具合も悪くならず、「老人クラブ」の会合にも皆勤賞でした。
〇3か月後
『今日で終了です。腫瘍マーカーは正常化しているので安心ですが、PETで画像効果を確認しましょう。』
PER(pertuzumab)+HER(trastuzumab)+eribulinが強力な効果で
僅か2 cycleですでに(マーカーが)正常値下がっていることが解ります。
PETは4 cycle終了後に効果判定していますが、CR(complete response )完全緩解となっています。
『凄い効果だね。わたしゃ、ビックリ仰天だ!』
『抗HER2療法とは、これくらい強力なのです。 80過ぎているからやらないなんて、勿体ないでしょ!』