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今週のコラム73回目 「豆腐、納豆の摂取低下」も一因では無いかと思いを巡らせています

こんにちは。田澤です。

 

昨日の「KIRIN BEER “Good Luck”LIVE」

先週の予告通り「尾崎裕哉」歌いました。

自分の曲とか、他人のカバーに加えて、「I LOVE YOU」「OH MY LITTLE GIRL」「僕が僕であるために」

3曲とも親父(尾崎豊)のデビューアルバム「十七歳の地図」に収録されてました。

当時、洋楽全盛であった私に「聴いてみろよ。俺たちと同じ高校生だよ。」と友人が貸してくれたレコード(当然、LPです)、家で聴いて(文字通り)ぶっ飛びました。

洋楽の「ある種、完成されたmusic」とは全く異次元の「荒削り」で(我々と同じ目線の)「思いのたけ」が詰まっていました。

背伸びをしないその姿は、その数カ月後、初めてのコンサートで実際に目にした「等身大のカリスマ」そのものでした。

 

歌声、そっくりでした。目を瞑って聞いていると(ラジオだから関係ないか…)「尾崎豊が歌っているみたいだ。」

ちょっと感動しました。

そのラジオライブ(本当に生なんですよ!)の終りに、(いつも通り)番組のライブアテンダント「堤友香」が感想を言うのですが…

「本当にいいライブでした。」「じゃー、キリンビールで乾杯!」

えっ?それだけ…(そっけない…)

 

○尾崎豊を知っている我々?にとっては、それだけでは物足りない。

こんな風に言って欲しかった。

「本当にそっくり、あの伝説のお父さんが… 」

 

でも、良く考えると、

あれから、30年。

堤さんの年齢は知りませんが、おの往年の姿を生で知らなくても仕方が無いか…

やはり、あの感動は「同じ時代を生きていないと共有できない」

寂しく感じながらも、懐かしい。

 

 

私の近境

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今、村上春樹の「騎士団長殺し」読んでます。

なかなか休日も1日休めないなか、好きなワインを飲みながら、これを読むほんのひと時に、とても幸福を感じています。

つい、読み急ぎそうになるのを抑えながら、その文章のひとつひとつを味わっています。

たとえば、冒頭の文章

その年の5月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた。海から南西の風が吹いてくるせいだ。その風が運んできた湿った雲が谷間に入って、山の斜面を上がっていくときに雨を降らせるのだ。家はちょうどそ の境界線あたりに建っていたので、家の表側は晴れているのに、裏庭では強い雨が降っているという事もしばしばあった。最初のうちはずいぶん不思議な気がしたが、やがて慣れてむしろ当たり前のことになってしまった。

これを読むと、「この数カ月(その年の5月から翌年の初めにかけて)間」の、「ちょっと変わった環境(日常とちょっと隔絶された土地)」での体験を回想している事が読み取れるわけですが、その『日常から、すこしだけ逸脱したストーリー』という村上春樹らしい展開に期待が高まります。

「白いお屋敷に住むメンシキさん」、しばらくあとで彼女はそう口にした。「なんだか楽しいおとぎ話の出だしみたいね。

でも、もちろん私の前に用意されていたものは、「楽しいおとぎ話」なんかではなかった。

或いは形を変えた祝福でもなかった。そしてそれが明らかになってきたころには、もう後戻りはできなくなっていた。

 

 

○大豆、イソフラボン

つい先日、こんな論文がでました。

『乳がんと診断された人が大豆を食べても、死亡率には悪影響をもたらさないようだ。大豆摂取量が最も高い群は、最も低い群に比べて死亡リスクが21%低かった』

「Cancer」オンライン版に3月6日掲載

乳癌患者さん6200人を10年間追跡した結果です。

アメリカでのデータなので、我々「大豆を愛する」日本人と比べると、そもそも全体に摂取量が少ないという事実はあります。

 

(日本での)現在の「乳癌患者さんの急増」の理由

1.ホルモン環境の変化(少子化、晩婚化)

2.食事の欧米化(体格の向上⇒初潮年齢の低下⇒エストロゲン暴露の長期化)

♯これらは従来から言われていましたが、

私は、理由の大きなものとして、「和食⇒洋食への流れ」は上記2とも繋がりますが、「豆腐、納豆の摂取低下」も一因では無いかと思いを巡らせています

(参考に)

乳癌、診療ガイドラインでの記載では

「大豆、イソフラボンの摂取は乳癌発症リスクを減少させるか」に対し「可能性あり」としています。

いろいろな論文を見る限り、否定的なものは殆ど無く(決定的とは言えないのかもしれませんが)肯定的なものばかりです。

 

次回は、ここから更に進めて、「エストロゲン欠乏症状」を緩和して、更に「乳癌リスクを低減させる(可能性も高い)」エクオールについて紹介します。