連日、晴れていて暖かく過ごしやすいですね。
次回のコラムに取り上げるので、「腋窩鎖骨下郭清」についていろいろ考えています。
何故、殆ど行われなくなってしまったのだろうか?
いろいろな理由が思い浮かびますが、その一つとして「術前抗がん剤」の存在があることは疑いようがないでしょう。
初診時に腋窩リンパ節転移(所見)があると、その患者さんにとって「術前抗がん剤をすることが必要か?(望ましいのか?)」など、全く一顧だにせずに、「リンパ節転移⇒術前抗がん剤」のようにマニュアル化している病院がありそうです。(大学病院など)
そして抗がん剤が効いた⇒(画像上)リンパ節が消えた(見えなくなった)⇒手術で取らなくても済んで(医師側にとって)良かった!(ほっ)的な発想ですね。
無論、術前抗がん剤は全ての人に効くわけでは無い。そのような症例では(彼らは)どう解釈しているのか?
⇒抗がん剤が効かなかったのだから、手術で頑張って(鎖骨下リンパ節まで郭清しても)も、再発高リスクだから無意味(ここの発想に問題あり)⇒(まるで)遠隔転移したかのような対応を患者さんにしてしまう。
★なんとも、自分たちに都合のいい解釈と思いませんか?