みなさん、こんにちは。
今日、「トリプルネガティブ2」を回答していて…
(以下、Qより抜粋)
29年11月中旬に右側脇にしこりを外科生検、トリプルネガティブ硬がんでしたその後、追加手術は無く経過観察になるとの事で転院を希望し現病院になりました。
デジャヴ? どこかで似たような診療を聞いたような…。(「乳癌手術のブログ 2020/8/9 夢の波間」のA医師をご参照のこと)
最近、QAを回答していると「気になる」ことばっかり(まるで「襖の角の埃」を指でぬぐい、『〇〇さん、ここに埃ありますわよ』的な鬼姑?気分です)
『2020年08月18日4 局所再発?』の中に何気なく記載のある
(以下、Qより抜粋)
セルフチェックで右乳房にしこりを、二つ見つけ、針
生検で陰性。
その間徐々に大きくなってきたので2018.1月に再検査、エコーで
がんの可能性が高いとのことで総合病院へ転院。
針生検で粘液がんが発覚。
★ 本人が自覚する程のシコリを外すかねー??
私がよく指摘する「エコーでしか解らない3-4mmのしこり」とは訳が違うだろ??(本来、それらも外しては絶対にいけませんが)
昨日の「QAスレッド」レスありがとうございました。
「皮膚転移を何故手術しないのか?」
これは、私の推理ですが…
局所再発も小さいうちに見つければ、手術することで更なる伸展は回避できます。
ただ、日ごろエコーしない医師や「とりあえず、様子を見ましょう」医師などは、ある程度広範囲となってから診断となるケースが「そもそも」多いのではないか?と想像(否、推理)します。
そうすると、(最初のタイミングで手術してしまえば事なきを得たであろうケースでも)結果的に、診断した時点では「基本、手術不能状態」という認識に(それらの医師らは)慣れてしまっているのでは?
つまり、それらの医師にとっての皮膚転移=(手術はせず)抗がん剤もしくは放射線で治療すべきものと脳内変換されているのでは?
★ 皮膚転移は(肉眼的には)ある程度拡がってきたり大きくなってこないと診断は難しい。
逆にいうと、肉眼的に「確定」してからでは治療が後手にまわる(手術不能となる)リスクがあるのです。
★★ それは(もしも少しでも疑うのであれば)「とりあえず、経過観察を」などとすべきではなく、『万が一皮膚転移(再発)であってもいいように、大きめに切除しよう』という姿勢が必要なのだと思っています。
最近の例を挙げると
症例1.私が見て「これは違うな」と思いましたが、(患者さんの)強い希望で切除⇒良性
症例2.私が見て「位置的にも(傷の割とそば)気になる」を切除⇒良性
結果、「良性」だと『なんだ、良性かよ。手術して損した。』って、思いますか?
基本的な姿勢として「進行癌で、手術したって無駄(予後に関係ない)」という医師も多い。
初診時、骨転移がある患者さんが(もとの病院では)骨転移が落ち着いても「手術はしない」と言われて、当院に転院したケースは結構あります。
その方が(別件で)もとの病院とも違う「他院」を受診した際に、そこの医師から、
『へー、手術したんだ。(骨転移があるのに、何で手術するかねー)』みたいに(少し)責められてと私に話されていました。
★ 骨転移があったって、乳腺の腫瘍をそのままにしていたら、将来それが「皮膚を破ったり、皮膚転移を起こす」元凶になりうるのです。
『今週のコラム 245回目 再発(再発と言われた方へ)vol.2 遠隔転移再発』の8572さんの苦悩は、「患者さんのQOL」を無視した、それらの医師の考え方が引き起こしているのです。
年齢 40-49歳
入院期間 3日間
痛み 0
田〇先生、皆様本当にありがとうございました。
術後すぐに、こんなにも痛みが無く手があげられるものかと驚きました。
そして地方からの一人入退院でしたが、皆様の笑顔や元気、優しい言葉に勇気づけられ安心することが出来ました。いつか地方でもこの様な充実した医療が受けれれるようになればと切に思います。感謝の気持ちでいっぱいです。先生、皆様これからもお身体を大切になさってください。