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今週のコラム 526回目 エコー所見で「線維腺腫」として経過観察→癌だった! これは深刻な事態と言えます。

 

〇本文

せっかく早期で見つかった(筈)なのに、「線維腺腫」として放置されてしまう。

これはとても由々しき事態と言えます。

まさに、つい先週の動画ライブ配信(11月23日)も、元をたどれば「ここから始まった」のです。

 

QA 管理番号13251 肝臓、肺への転移について

(一部、抜粋)

昨年9月に左胸上部に自分でしこりを見つけ、すぐに行きつけの乳腺外来がある病院へ。
その際のエコーで大きさ6mm、特徴からして線維腺腫だろうとのことで経過観察。
今年同じ病院に10月末に受診。
同じしこりが少し形がいびつになってるとの事で針生検
先週に浸潤がんの診断を受けました。

 

 

このメールが頭に引っかかりながらの11月23日のライブ配信で「なのは」さんの発表で再度、線維腺腫と診断→(最終的に)→乳癌

そんな中、その3日後水曜日外来予約外でこんな症例が…

 

1年前

エコー検診 技師さんがエコーしている際に明らかに(今まで無かった)シコリを発見、その際に(毎年受けている)Aさんは思わず(その技師さんに)『何かあるのですか?』

しかし技師さんは(おそらく、マニュアル通りに)「結果は後で医師が判断するので、何も答えられません」

暫くして郵送されてきた結果には「カテゴリー2」

 

今年

今度は大きくなったといわれ(誰に言われたかは忘れましたが)「要精査 9mm」

そこで受診したクリニックでは何と! 『小さいから分からない、 3か月後』と、言われた。

ここに至って、当院予約外受診となったのです。

 

 

これが検診時の画像

私カテゴリーでは「私cat.6 乳癌の可能性がかなり高い

  例)スピキュラはないけど不整形、境界不明瞭

♯ちなみに一般的なカテゴリー(1~5)では4となります。

 

 

 

 

 

これも検診時の画像

左はエラストグラフィー(硬さを見ています 赤:柔らかい 青:硬い)

皮下脂肪は赤で柔らかく

腫瘍(中心:青)は周囲の乳腺(緑)よりも硬いことがわかります。

 

 

 

これが、当院受診時のエコー画像

やはり不整型 文句なしの「私cat.6」となります。

 

 

 

 

私カテゴリーとは?

って、おいおい これ謎雄ちゃん、ちゃうやろ?

色が同じだからって…

 

(以下、今週のコラム495回目より抜粋)

 

 

私category                         一般的なcategory

私cat.1     乳癌の可能性はない(断言できる)

例)全くの正常                                ⇒ cat. 1

例)嚢胞、artifact                                                             ⇒cat. 2

 

私cat.2 乳癌の可能性は極めて低い

例)扁平な(碁石のような)線維腺腫                       ⇒cat.3

 

私cat.3 乳癌の可能性は「かなり」低いが可能性はある

例)扁平ではない(やや張りがある)線維腺腫や                   ⇒cat.3

(腫瘍よりは)乳腺症と言える所見                                ⇒cat.3

 

私cat.4 乳癌の可能性はあるが高くはない

例)歪だが(癌よりも)線維腺腫をより疑う                     ⇒cat.3

 

私cat.5 乳癌の可能性の方が(良性よりも)高い

例)小さくて癌と断言はできないが不整形であり癌を(良性よりは)疑うべき      ⇒cat.3

 

私cat.6 乳癌の可能性がかなり高い

  例)スピキュラはないけど不整形、境界不明瞭                     ⇒cat.4

私cat.7 乳癌と言い切れる

例)不整形でスピキュラがある、前方境界線断裂⇒                     cat.5

 

そもそも…

この方は60歳代(閉経後)

初回超音波画像(現在検診機関へ「お取り寄せ」中です)は現時点では不明ながら、新たに出現した「しこり」と、いうだけで「要精査」の対象となる筈!

 

それをカテゴリー2として「要精査不要」とした検診医療機関の判断が問題1と言えますが、

それにも増して (その2年前になかった)「明らかにカテゴリー4」の腫瘍、しかも「9mm」あるのに「小さいから経過観察3か月」という、そのクリニックは何ぞや? ここが問題2であり、問題1と同等(寧ろ)それ以上の問題とも言えます。

 

このエコー所見で「線維腺腫」として経過観察→癌だった! 問題

かなり根が深い!

 

私であれば、エコーで第1印象として「線維腺腫かな?」と思っても(私cat.3)、CELEROにて癌という症例

 

扁平だけど(私cat.2のように)完全に境界が「クリっ」としていない。

私はこれを境界が「ぼそぼそ」と表現します。

こんな線維腺腫も実際にはありますが、でもやはり(私cat.2とは異なり)

この症例のように乳癌ということがあるのです。

 

それを経験している私は例えば

 

 

こんな(上の症例に比べれば)ぼそぼそ感もほぼなく

私cat2に近い(それでも私は3とします)ものもCELEROしました。

まだ結果出ていませんが…(後日、報告しましょう)

 

 

 これも同症例  どこを受診しても

私以外では「組織診しない」のだろうなぁ。

因みにこの症例は「エコー検診で5年前には所見なし」と言われています。(これも私的には気になりました)