Site Overlay

今週のコラム 463回目 負けざる者たち3 「長期」cCR継続⇒根治 の可能性がないなんて誰にも言わせない。

 

シェルターガーデン日光

本日、滞在します!

 

素晴らしいスタッフと、そして素晴らしいワイン

1年で4回も行ったホテルは初めてです。

 

綺麗な青空がいいですね。

 

すっかり最近は「セブン」三昧!

これが、また旨いんです。

 

 

 

○ 本文

前回の「負けざる者たち2」に引き続いて、今回は早速「負けざる者たち3」です。

(1,2は)再発乳癌でしたが…

今回は「転移性」乳癌

初発時の検査で肝転移を指摘、『転移があるのだから、手術はしない』

(他院では)よくあるケースと言えます。

 

 腫瘍は結構大きい

 

レベル1 リンパ節

 

 

 

 

 

レベル2 リンパ節

 

 

患者さんは「遠隔転移があるから手術をしない」と言われたことにも増して

どうせ治らないのだから、手術はしても無駄

そう(ニュアンス的に)言われたように感じたのです。

何気に、ここが問題の一つだと思います。

♯こんな風に言われたら、絶望を感じる気持ちも十分に理解できます。

 

患者さんは「治したい」のです!

その思いを胸に当院へセカンドオピニオンで受診されました。

 

無論、私の回答は

『最初から、諦める必要はありません。』

『無論、根治を保証するなどできませんが(それを目指し、それに)最も近い道を選択しましょう。』

 

手術(レベル2までは確実に転移所見あるので当然、全摘+腋窩鎖骨下郭清)

★ 遠隔転移があるのに鎖骨下まで郭清するか?? みたいに(おそらく)彼らはいう事でしょう。

私からみれば、せっかく手術するのだから(将来的に)鎖骨窩再発みたいなことがないようにすべき。と思います。

 

 

肝転移 1

左葉外側区域

手術後のanti-HER2 therapyにてcCR

 

 

 

 

肝転移2

左葉内側区域

 

 

 

さて、患者さんはモチベーションを持ちcCRを手に入れました!

まずは、ここまで到達することができました。(これが最も重要です)

ここから「長期」cCR継続⇒根治 の可能性がないなんて誰にも言わせない。