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今週のコラム 430回目 遠隔転移への挑戦

パスタ

 

タップリのほうれん草

キャベツ、舞茸

オクラに焼き鳥も入ってます。

 

 

 

黒胡椒にんにく餃子

 

そのパスタに餃子を載せて…

とてもスタミナチックな土曜日のお昼

お昼と言っても3時ですが。

 

 

○ 本文

掲示板に書いたように…

「乳癌・再発への挑戦 vol.1 局所」が収録終わり、近々YOUTUBEに登場予定ですが、今回は「vol.2 遠隔」収録へ向けて(コラム的には)順番が逆になりますが、

遠隔転移への挑戦

 

『遠隔転移すると、主治医は「延命&緩和」しか言ってくれない。たしかに命は永遠じゃないから「延命」は正しいのかもしれない。
でも、私には「あなたは死ぬんですよ」としか聞こえない。』

掲示板への書き込みです。

果たして、本当にそうなのか? その主治医のいう事に従うしかないのか?

 

6年以上前となりますが、初診時にPETで遠隔転移が見つかり『あなたは何をしても治らないから、無論手術はしません。ホルモン療法しましょう。』

と、主治医から言われた方がいらっしゃいました。

その方は、(主治医に負けて)ホルモン療法の道を選んだのでしょうか?

 

いえ、違いました。

彼女にはinvictusがありました。セカンドオピニオンとして当院を訪れたのです。

 

肺転移

肺門リンパ節転移

 

 

 

 

 腋窩リンパ節転移

 骨転移

 

INVICTUS

それは決して楽な治療ではありません。

まずは(全身コントロール目的で)抗がん剤を3か月間

そして手術 Bt+Ax+Ic

★遠隔転移があるからといって、鎖骨下リンパ節郭清までする必要があるのか?

そんなことを言う外科医にはinvictusは語れません。

術後に約1年間抗癌剤をしています。

★術後1年間の抗癌剤は結構長いと思いますが、遠隔転移巣の「画像上消失」の達成をこの方は強く望んだからです。本物のinvictus

 

そして(画像上消失を確認し)palbociclib + hormone therapyがはじまり既に数年が経過していますが…

 数年後もCRを持続

 

誰もが勝利を勝ち取れるとは限りません。

ただ、もしもこの方が(主治医の言う通りに)ホルモン療法をやっていたら…

時々そう考えます。

invictus それは(ホルモン療法のように)生ぬるいものではない。

化学療法による脱毛や吐き気、倦怠感。

手術による痛み。

その先にこそあるのです。