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膿ぽう内がんの可能性と術後の治療法

[管理番号:10891]
性別:女性
年齢:53
病名:乳がん
症状:
投稿日:2023年1月30日

お忙しい中、こういう場を設けていただき、感謝しています。

昨年春頃に右胸の上の方に柔らかいしこりに気づき、某乳腺クリニックでエコー、マンモ、針生検の検査を受け、結果は2.5cmの良性腫瘍でした、そのときエコーの画面に真っ黒な楕円形のものが写っていた。

その後しこりだんだん大きくなり、針生検の影響ではなさそうと思い、別の市立病院で再度一通りの検査を受けた。
その時、エコーで真っ黒の楕円形(全体は5cmくらい)の中に壁に沿って白い棒状の突起があった(1.4-1.5CM)。
針生検の結果、その白っぽい突起は膿ぽう内がん DCISという診断でした。
(2-3ヶ月の間に、1.5cmの悪性なもの突然できるものでしょうか?それとも一軒目のエコーに移されなかっただけなのでしょうか?)

手術するため、家から近い専門病院へ転院。
市立病院で取った組織をもらい、転院先の病院でみてもらったところ、浸潤癌だったと。
(前医では判断が難しかった、手術したら浸潤がんだったかもと言っていた)

今月に全摘手術しました。
術中センチネルリンパ節2個
取って転移はなかったので郭清していません。

術後の病理結果:
invasive ductal carcinoma,tubule forming
type(squamous)
ステージ1
ハーツ陽性
リンパ節・血管・臓器転移なし

詳細;

組織的波及度:G(e1)
INF:a
ly0,v0,RO,MP1,Neco
組織的なグレード:2
DCIS病変:80%、comedo,high
PN(-),Fibrous core(-),ADH(-)
t:40x50mm(14×15)
calcification(-)
ER:0% PgR:0% Her2:3+

術後の治療は
weekly PTX+HER

先生にお聞きしたいのは、膿ぽう内がんの可能性について。
前医で膿ぽう内がんという判断だったのと手術の前にがんは膿ぽうの中にとどまっているのを先生に確認しました。
手術中膿ぽう破れないように先生にお願いし、術後先生から、膿ぽう破れなかったと言う説明を受けた。
けど術後の病理結果から膿ぽう内がんという説明は見当たらない、先生から説明もなく、この状態で膿ぽう内がんと理解してよろしいでしょうか?
もし膿ぽうの内がんでしたら術後の薬物治療で普通の乳がんと違ったりしますか?膿ぽう内がんは非浸潤とみなされると言う論文を見かえましたが先生のご経験からどう思われますか?
やはり抗がん剤+HER適用でしょうか?
膿ぽう内がんの情報が少なく、薬物治療どんどん進めていくので焦っています。

また、私の場合、術後無治療の場合と抗HER治療受けた場合の再発率/生存率はどれくらいでしょうか?

去年から診断なかなか落ち着かなかったとき、休みを取って先生に見てもらったら良かったのにと時間を無駄していたのをひどく後悔しています。
今は手術終わったと
ころなので前向きに今後の事を考えるしかありません。

お忙しいところ、申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

メール内容だけで判断するのは必ずしも正確ではありませんが…
臨床的に(画像診断では)嚢胞内癌なのだと想像しています。

ただ病理学的には浸潤癌のようなので、所謂「乳管内癌(非浸潤癌)が乳管を閉塞して嚢胞内癌」の形態ではなく、所謂「被包性乳癌」の範疇かもしれません。
完全に「被包性」なのであれば非浸潤癌と同じ扱いとなりますが、病理レポートからは読み取れません。

一度「病理のセカンドオピニオン」してみては如何でしょうか?

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/2/7
***

質問者様から 【質問2】

抗がん剤治療の副作用
性別:女性
年齢:53
病名:乳がん
症状:
投稿日:2023年2月15日

先生こんにちは、先日のうぽう内がんかもという質問をしたものです。
主治医に被包型か再度確認する様にお願いして、本日結果を聞きに行っきました。
結果は完全に被包ではなく、のうぽうの壁を浸潤しているから浸潤がんと同じ治療することになりました。

抗がん剤はweekl ptxとハーセプチンです。

必要なら治療しますが、私不安定性狭心症なので(何年か前に症状があってある大きな病院で全ての検査しましたが異常なし、症状出た時ニトロ試したら効きましたので、狭心症だろうと何年も前に不確定な診断ありました。
その後、何年も発作がなく、病気忘れたところで去年から時々痛むようになった)

今度抗がん剤治療で心臓にどれほどダメージあるのか心配です。
主治医に聞いたところ、データがないという、本当に狭心症であるか確定診断のため、循環器病院へ紹介状をくれました。
でも、診断つけても、同じ問題を向き合わなければ、この検査本当に必要なのかもわかりません。

手術終わってニヶ月経ち、どうするか、困っています。

田澤先生は同じような患者さんを治療された経験ありますか?この場合どうしたらよろしいでしょうか?ステージ1ですがハーツ陽性なので無治療の場合再発率どれくらいあるのでしょうか?
抗がん剤のメリットと心臓悪化のリスクをどう考えたらよろしいでしょうか?

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

田澤先生は同じような患者さんを治療された経験ありますか?この場合どうしたらよろしいでしょうか?ステージ1ですがハーツ陽性なので無治療の場合再発率どれくらいあるのでしょうか?抗がん剤のメリットと心臓悪化のリスクをどう考えたらよろしいでしょうか?
⇒浸潤径が5mm以上あれば抗がん剤(抗HER2療法も含む)の適応があります。

循環器内科でOKが出れば、(5mm以上なら)やるべきでしょう。
抗HER2療法は再発率を半分にします。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/2/27
***

質問者様から 【質問3】

扁平上皮がん ハーツ陽性の場合の治療法
性別:女性
年齢:53
病名:
症状:
投稿日:2023年3月7日

こんにちは、以前膿ぽう内がんの可能性と術後の治療を質問したものです。
その節はありがとうございました。

全摘出術後の病理結果

浸潤性乳管がん、線管形成型、扁平上皮がん。

腫瘍系1.5
組織的波及度 g
ly0、v0、リンパ節陰性
グレードII
DCIS病変80% comedo ,high
ハーツ陽性
ホルモン陰性

術後の治療はweeklyPtx+ハーセプチンと提案された。
本日パージェダも勧められて、理由は、扁平上皮がんはタチが悪いから、腫瘍も小さいと言えない、1センチくらいでやる人もいるという。
ガイドライン見たら、リンパ節転移陽性か腫瘍大きいの人には上乗せ効果あり他はエビデンスがないと言うので、迷っています。
来週主治医と会う時やるかどうか決めなきゃ、田澤先生のご意見を聞きたいです、私の場合、先生ならパージェダ勧めますか?

私素人の感想ですがパージェダはハーツをターゲットにしているので、ガンの種類(扁平上皮がん)による再発リスクにも抑制効果あるのでしょうか?つまり、パージェダ使うかどうか、ハーツ陽性であるのみではなく、がんの種類も考慮に入れるべきか?

それから、扁平上皮がんはトリプルネガティブのはずと思いますが、ハーツ陽性でもあるのですか?
この病院は関西で有名な病院ですが針生検結果一回修正したことがあるので、病理結果は完全に信用していいか?正直わかりません。
主治医は忙しく、とにかく病理の説明はくれない、自分で結果をもらい、必死に調べて理解しようとするしかないです。

ハーツ陽性、プラス扁平上皮がん、後何年生きられるか分からん状況で非常に落ち込んでいます。

今日は休みをとって病院行ったのですが、

仕事している意味があるかと思い始めています。

乱文で失礼ですが、よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

田澤先生のご意見を聞きたいです、私の場合、先生ならパージェダ勧めますか?
⇒無論、pertuzumabは適応となりません。

★ pertuzumabを併用するのは「リンパ節転移陽性」のときだけです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/3/17
***

質問者様から 【質問4】

抗がん剤治療中薬疹になった
性別:女性
年齢:53
病名:乳がん
症状:薬疹と心臓のダメージ
投稿日:2023年6月20日

田澤先生こんばんは。
以前のうぽう内がんではないかという質問をしたものです。
その節はご回答ありがとうございます。

今年一月全摘術後病理
浸潤がん 
ステージ1
ハーツ陽性 ホルモン陰性

術後心臓など色々検査をクリアして四月からweeklyパクリタキセルとハーセプチン療法中です。
現在パクリタキセル6回目してから手の甲 腕 足に少し赤い点ができた。
主治医は薬疹と疑われ、皮膚科へ受診するようになって、軽症なので薬飲んで抗がん剤治療継続できると皮膚科先生に言われています。

でも薬飲んでも新たに薬疹出ており、抗がん剤継続すると悪化するでは、心配です。
薬疹重症化すると治療難しいという情報が出ており、怖いです。
でも抗がん剤中止したくないのも本音です。
脱毛、薬疹以外副作用ほぼなかった。
この場合の対策として田澤先生ならどういう
対策取るのでしょうか?減量 抗がん剤変える それとも中止?

2、先週心臓エコーしたところ 軽症ですが、いろんなところ逆流とわかりました。
主治医は数値50%あるので抗がん剤継続としているますが、本当に大丈夫でしょうか?これも重症化が心配です。
先生はどう思われますか?

3、術後病理検査の結果に一点お聞きしたいです。
波及度gというのは、再発リスクは波及度fより低いと理解して正しいでしょうか?

お忙しい中 よろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

この場合の対策として田澤先生ならどういう対策取るのでしょうか?減量 抗がん剤変える それとも中止?
⇒患者さん自身が我慢できるのであれば、(抗アレルギー剤を併用しながら)継続しますが、症状が酷いようなら(同じタキサン系である)docetaxelへ変更します。
(変更後も酷いなら抗がん剤は中止)

2、先週心臓エコーしたところ 軽症ですが、いろんなところ逆流とわかりました。
主治医は数値50%あるので抗がん剤継続としているますが、本当に大丈夫でしょうか?

特に問題無いようです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/7/7
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