[管理番号:577]
性別:女性
年齢:42歳
田澤先生こんにちは。
「硬癌」患者です。こちらのQ&Aを拝見していて、硬癌を嫌がっている方が多いので自分の確認も含めて投稿いたします。お忙しいところすみません。
すでになんとなく理解はしておりますが、
乳がんの組織型はあくまで見た目の分類であって、最近では予後は「ステージ」と「サブタイプ」により語られるのが一般的、という認識であっていますでしょうか。
要精密検査となってから、診断が確定するまでの間にWEB検索で広く調べましたが、乳がんの種類の説明にある「硬癌」の項目を読み、これだけは嫌だ、と思ったものです。また、診断がついた際、「硬癌」と聞いて最悪だと落ち込みました。今はそうは考えていませんが、あまり良い気もしていません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
小規模の症例をまとめれば、いくらでもそのようなデータは出るかもしれません。
しかし、実際に我々乳腺外科医は「浸潤性乳管癌」と一くくりにして扱っています。
やはり、質問者のおっしゃるように「ステージとサブタイプ」でしか見ていません。
私の経験でも「硬癌は予後が悪い」などは全くありません。
むしろ、乳腺外科医としては、「硬癌は乳房温存術の際、比較的安心」という認識くらいです。
やはり、「インターネットの情報」はどうしても偏りがちです。
回答
「乳がんの組織型はあくまで見た目の分類であって、最近では予後は「ステージ」と「サブタイプ」により語られるのが一般的、という認識であっていますでしょうか。」
⇒その通りです。
「硬癌だから心配です」などという乳腺外科医は一人もいないでしょう。