すがすがしい五月晴れですね。(地域によっては違うかもしれませんが…)
スポーツに最適な気候です。
スポーツと言えば…
「日大アメフト」問題
あまりにも酷い。
無防備な状態で後ろからタックルされたら…(アメフトやったことない私にも想像つきます)
危ない。危なすぎる!
それはスポーツではない。
阿部礼司
リニューアルして数回。
大分、慣れてきました。
最初の「サラリーマンコント」を「マンボウやしろ」が脚本書いています。
世間(特に長年の「阿部司二ファン」)からは、厳しい意見もあるようですが…
私は好きです。
今や、(阿部礼司以上に)私の心を捉えている「skyrocket company」
人には相性がありますが、「マンボウやしろ」 my boom(注:和製英語)です。
「6389 抗がん剤について」を回答していて…
今週のコラム131回目が、不十分だと感じたため、(実際に6389を回答しながら)その補助とします。
・今週のコラム 131回目 「進行しているから」と言う理由で「効かない筈の治療に我慢する」それでいいのですか? (付記)「ホルモン療法と抗癌剤」は全く別の作用であり、「強い、弱い」ではないのです。
(以下、QandA)
「リンパ節転移が3つまでならホルモン治療だけで良くて4つあると抗がん剤が必要になるのでしょうか?」
⇒ここには2つの側面があります。
1.歴史的な「しがらみ」
サブタイプの考え方となってから、それほど経っていないし、そもそも他の(乳癌以外の)固形がんでは(サブタイプ云々ではなく)進行=抗癌剤という状況があります。
なかなか「昔の風習」から離れることは時に困難なのです。
2.ステージが高ければ、(確率が低いとは解っていても)早期よりは(抗癌剤をする)意味があるのでは?という感覚論
ルミナールAでも抗癌剤を行うことで利益をうける(抗癌剤を受けることで再発しない)ケースがあります。(ただ、それがBに比べて圧倒的に少ないと考えるといいでしょう)
再発する症例に対して(抗癌剤をすることで)ルミナールBでは50%に効果があるのに比較してルミナールAは(その1/10である)僅か5%の効果と仮定すると…
ステージ1だと、そもそも再発率が低いのでルミナールAの場合、再発率5%だとすると、100人のなかでは5人が再発し、 (その5%には抗癌剤の効果があると仮定すると)結局0.25人にしか効果がないとなります。
それがステージ3だと、同様に、再発率を25%だとすると100人のなかでは25人が再発し、(その5%に同様に効果があると仮定すれば)1.25人に効果があるとなるのです。
『0.25人を救うために100人に抗癌剤を行うのに比べれば、1.25人を救うためならば抗癌剤を行ってもいいかな?』となるのです。
♯ただ、実際には1.25人を救うために抗癌剤を行うのは、費用対効果など褒められたことではないのです。
「4つ転移していると、オンコタイブDXをして低リスクだとしても抗ガン剤が必要になるのでしょうか?」
⇒上記通りです。
抗癌剤をすることで利益を得る方は非常に少ないと考えられます。
結局、「そもそもが抗ガン剤が効果がある確率自体が低い」ので、「ステージが上がっても抗癌剤をすることで救える人数は非常に少ない」のです。
OncotypeDXでの実際については『今週のコラム99回目』のグラフ(3番目と4番目)を見てください。
『low riskでは数字が寧ろ逆転している』このグラフを見て(実際に)「OncotypeDXを行ってlow riskと出ている人に、(リンパ節転移が4個以上だからといって)抗癌剤を勧めるのは不適切」だと思いませんか?
☆この辺りは、Ki67だけで「ルミナールAらしい」としている人には(何となく)「リンパ節転移が4個以上だと抗癌剤を勧めてしまう」医師でさえも、実際にOncotypeDXをしてのデータを見せられると(堂々と)「あなたには抗癌剤は必要ない」とコメントできるのです。
「それとも,オンコタイプDXを調べる必要もなく、抗がん剤治療を行った方が良いのでしょうか?」
⇒全く賛成しません。(上記コメント通り)
「またオンコタイプDXで低リスクと結果が出てホルモン治療中に、再発・転移をしてしまった場合、次の治療はどうなるのでしょうか?」
⇒これも、以前コメントしていますが…
抗癌剤を術後補助療法で行っても「再発予防効果が見られない(多少の効果はあっても再発率低下ほどの効果がない)」ことと、(実際に再発して)「目に見える腫瘍に対して(一定の)効果がある」ことは、また別問題なのです。
「抗がん剤が効きにくいタイプだと、次の治療がどうなるのか心配」
⇒実際に再発してしまった場合には(いくら、抗癌剤が効くタイプだとしても){HER2タイプの一部のような例外を除いて)「根治する程には至らない」のです。
その意味で「勝負は術後補助療法」であり、そこで「再発予防効果がある治療」を(それぞれのサブタイプに応じて)行う事が重要なのです。