[管理番号:5757]
性別:女性
年齢:54歳
質問者様の別の質問新たな管理番号としました。 質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。 管理番号:1191「乳ガンの術前化学療法について」 |
田澤先生、いつもありがとうございます。
寒くなりました、お身体ご自愛ください。
トリプルネガティブ、右乳全摘、リンパ郭清。
術後抗がん剤、放射線をしておりました。
母が首の根元のリンパが腫れていると、造影CTの結果、リンパへの転移が見つかりました。
手術は出来ない、抗がん剤治療になります。
との事でした。
・毎週投与の点滴の抗がん剤
もしくは
・TS1、ゼロータの飲む抗がん剤を勧められました。
帰宅して、色々と調べていました。
通院している病院はトモセラピーがありません。
トモセラピーのできる病院にトモセラピーのみいこうと思っています。
1、トモセラピーを照射後、抗がん剤
2、抗がん剤
抗がん剤なら点滴の抗がん剤なのか、飲む抗がん剤なのか…
勿論、トモセラピー照射部位が重ならない事が1番ですが、先生でしたら(抗がん剤含め)どうお考えになるか助言して頂きたく質問させて頂きました。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
主治医から「毎週投与の点滴の抗癌剤(おそらくパクリタキセル)」を勧められていることからは、術後の抗癌剤として(パクリタキセルではなく)「ドセタキセル」を行っていると推測します。
術後照射をしているようですので、質問者のいうように『照射部位が重ならない』ことを前提として照射(この場合にはトモセラピーがいいでしょう)
照射後は(効いているのか効いていないのか解らないような)経口抗癌剤を「だらだら」投与するよりも、「半年なら半年」と決めて「bevacizumab + paclitaxel」もしくは「eriblin」を投与します。
質問者様から 【質問2】
転移後の治療について
性別:女性
年齢:57歳
田澤先生こんばんは。
先の質問に丁寧に回答頂きありがとうございます。
明日の火曜日に先生との面談がありますので、トモセラピーや抗がん剤の話を持ちかけようと思います。
母54歳
2年前10月
右乳リンパ全摘
腫瘍の大きさ6cm
細胞グレード3
リンパ転移グレード1→
17/17、グレード2
4/4
脈菅侵略なし
ki20~50、中程度
トリプルネガティブ
術後EC(ファルモルビシン+エンドキサン)3週間に1回を4回の後に3週間に1回のドセタキセルを4回
今回、左右の鎖骨上リンパ節転移を認められる。
今までのQ &Aを見て気になった点ですが、
1、リンパ節転移はリンパ菅をガン細胞が流れている、臓器転移は血管をガン細胞が流れている→なので、リンパ節転移と臓器転移は別物で考えるのでしょうか?リンパ節転移があるからといって、臓器転移が必ずあるかといったらそ
れは不明、という解釈で良いのでしょうか?
2、それにより、現在は臓器転移は造影CTより、転移は無さそう。
リンパ節転移のみ、と言うことは少しはホッとしてもよい事なのでしょうか?
3、左右の鎖骨上リンパ節転移ですが、主治医が言うように手術は不可能でしょうか?
4、術後抗がん剤の時から腕から点滴のルートが取れない為、今度抗がん剤の点滴をする際はポートを入れる話になっています。
鎖骨上リンパ節には影響無いのでしょうか?(転移場所が邪魔?でポートを埋め込み出来ないなど、不安になっております。)
5、トモセラピーが照射出来る場合、クリスマス、年末年始を跨ぐ照射日程でも影響は無いでしょうか?(術後放射線照射の際は長期休みを跨がない様に計画を立てました)
色々と質問しますが、田澤先生宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「1、リンパ節転移はリンパ菅をガン細胞が流れている、臓器転移は血管をガン細胞が流れている→なので、リンパ節転移と臓器転移は別物で考えるのでしょうか?」
「リンパ節転移があるからといって、臓器転移が必ずあるかといったらそれは不明、という解釈で良いのでしょうか?」
⇒その通りです。
「現在は臓器転移は造影CTより、転移は無さそう。リンパ節転移のみ、と言うことは少しはホッとしてもよい事なのでしょうか?」
⇒その通りです。
だからこそ、(経口抗癌剤でダラダラとするよりも)「きちんとした抗癌剤+放射線」で「再度、根治を狙う(保証する事は誰にもできませんが、最善の努力をするということです)」わけです。
「3、左右の鎖骨上リンパ節転移ですが、主治医が言うように手術は不可能でしょうか?」
⇒その通りです。
「鎖骨上リンパ節には影響無いのでしょうか?」
⇒ありません。
「5、トモセラピーが照射出来る場合、クリスマス、年末年始を跨ぐ照射日程でも影響は無いでしょうか?」
⇒抗癌剤を先行でもいいと思います。
質問者様から 【質問3 転移後の治療】
性別:女性
年齢:54歳
病名:乳がん
症状:
母57歳(発症時54歳)
54歳の10月(3年前)
右乳リンパ全摘
腫瘍の大きさ6cm
細胞グレード3
リンパ転移グレード1→
17/17、グレード2
4/4
脈菅侵略なし
ki20~50、中程度
トリプルネガティブ
術後EC(ファルモルビシン+エンドキサン)3週間に1回を4回の後に3
週間に1回のドセタキセルを4回
放射線治療は標準回数
56歳の11月(1年前)
左右鎖骨上、左頸部にリンパ節再発(転移?)
田澤先生に質問後、パクリ+アバ、パクリ、パクリ+アバの3週1休を始める。
トモセラピーは市外にしかなく照射諦める。
開始後3ヶ月で鎖骨上はほぼ無くなる、頸部は縮小の気配あり。
→継続
するが、頸部はそれからも変化無し。
6月
末梢神経障害が酷く、パクリ+アバ、1週休を1セットとして開始。
11月
先日造影CTの結果、左右鎖骨上、左頸部はやや増大、右頸部にリンパ節転移が見られる。
(本人も触れるとの事)
主治医よりオラパリブの話をされ、遺伝子検査をする事になりました。
遺伝子(-)の際は、エリブリンを開始する事にしています。
1、造影CTの際喉風邪をひいており、白血球等もやや増、CRPも風邪症状としての結果でした。
リンパ節の腫れは風邪由来とは考えにくいでしょうか?
2、以前の質問でパクリ+アバもしくは、エリブリンを開始との事でしたが、1度パクリ+アバで縮小の傾向が見られたのならば3週1休に戻すとまた期待出来そうなのでしょうか?
3、田澤先生の他の回答で、乳がんのリンパ節転移は放射線感受性が高いと見ました。
今更放射線は可能でしょうか?
その際はやはりトモセラピーでしょうか?
以上お忙しいと思いますが、こうやってQAを開設していただいてる田澤先生が私たち家族から本当に感謝の言葉しか出ない位頼りにしております。
宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
まず記載の訂正をさせてもらいます。
リンパ転移グレード1→リンパ節転移「レベル1」
リンパ転移グレード2→ 〃 「レベル2」
脈管侵略なし→脈管侵「襲」なし
「リンパ節の腫れは風邪由来とは考えにくいでしょうか?」
→画像も見ていないので、その判断はできません。
「1度パクリ+アバで縮小の傾向が見られたのならば3週1休に戻すとまた期待出来そうなのでしょうか?」
→可能性はありますが…
Eriblinという期待できる薬剤があるのだから、まずはeriblinをtryするべきです。
「今更放射線は可能でしょうか?」
→勿論。
「その際はやはりトモセラピーでしょうか?」
→その通りです。
質問者様から 【質問4】
抗がん剤
性別:女性
年齢:57歳
病名:乳がん
症状:
母57歳(発症時54歳)
54歳の10月(3年前)
・右乳全摘、リンパ郭清
・腫瘍の大きさ約6cm
・細胞グレード3
・リンパ転移クラス1が17/17、クラス2
4/4
・脈菅侵襲なし
・ki20~50、中程度
・トリプルネガティブ
・術後EC(ファルモルビシン+エンドキサン)3週間に1回を4回の後に3週間に1回のドセタキセルを4回
・放射線治療は標準回数
56歳の11月(2017年)
左右鎖骨上、左頸部にリンパ節再発(転移?)
田澤先生に質問後、パクリ+アバ、パクリ、パクリ+アバの3週1休を始める。
トモセラピーは市外にしかなく照射諦める。
開始後3ヶ月で鎖骨上はほぼ無くなる、頸部は縮小の気配あり。
→継続
するが、頸部はそれからも変化無し。
57歳、6月(2018年)
末梢神経障害が酷く、パクリ+アバ、1週休を1セットとして開始。
11月
先日造影CTの結果、左右鎖骨上、左頸部はやや増大、右頸部にリンパ節転移が見られる。
オラパリブ適応か遺伝子検査(-)
12月
ハラヴェン決定
放射線希望を出し、IMRT決定
1月(2019年)
二方向照射(60gy)、IMRT(60gy)を30回実施
4月よりハラヴェン2週1休開始
しかし2週目に白血球、好中級共にLow、薬疹が多発する為、1週1休にするか、抗がん剤の変更をするか決定出来ず、CTの結果待ちです。
副作用の積み重ねにより、体重が-15kg(元が多かったので今標準位ですが、味覚障害が酷く普段の食事に追加する形でエンシュアリキッドを処方されています。)
末梢神経の麻痺?が酷く、自立歩行は出来ますがロボットのような歩き方をしています。
予備知識を頭に入れて診察に同行したいので、田澤先生に伺いたいです。
・次の抗がん剤は何を検討するでしょうか?
・CTの結果憎悪無しなら1度止める考えもありでしょうか?
・その際、憎悪するかもしれない考えのもとに休薬かと思いますが、休薬の期間中こまめにCTなどでチェックは必要でしょうか?
・リンパ節転移のみで臓器転移はありませんが、リンパ節転移ですぐに死に繋がる事はあるのでしょうか?
お忙しい中いつも質問に回答していただき、本当にありがとうございます。
もうすぐ梅雨入りですね。
お身体ご自愛ください。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
「・次の抗がん剤は何を検討するでしょうか?」
→薬疹の程度次第ですが…
術後補助療法で用いたECを再登場させてもいいでしょう。(もしくは薬疹をおさえつつeriblin継続)
「・CTの結果憎悪無しなら1度止める考えもありでしょうか?」
→副作用が強ければ、それもありです。
「・その際、憎悪するかもしれない考えのもとに休薬かと思いますが、休薬の期間中こまめにCTなどでチェックは必要でしょうか?」
→とりあえず「3か月後」
マーカーはどうですか?
「・リンパ節転移のみで臓器転移はありませんが、リンパ節転移ですぐに死に繋がる事はあるのでしょうか?」
→それはありません。(主治医からも、そう言われていますね?)
質問者様から 【質問5 】
抗がん剤選択の幅が狭まる
性別:女性
年齢:58歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年3月10日
発症時の4年前から田澤先生に助けられております。
母58歳(発症時54歳)
54歳の10月
・右乳全摘、リンパ郭清
・腫瘍の大きさ約6cm
・細胞グレード3
・リンパ転移クラス1が17/17、クラス2
4/4
・脈菅侵襲なし
・ki20~50、中程度
・トリプルネガティブ
・術後EC(ファルモルビシン+エンドキサン)3週間に1回を4回の後に3週間に1回のドセタキセルを4回
・放射線治療は標準回数
56歳の11月(2017年)
左右鎖骨上、左頸部にリンパ節再発
田澤先生に質問後、パクリ+アバ、パクリ、パクリ+アバの3週1休を始める。
開始後3ヶ月で鎖骨上はほぼ無くなる、頸部は縮小の気配あり。
→継続するが、頸部はそれからも変化無し。
57歳、6月(2018年)
末梢神経障害が酷く、パクリ+アバ、1週休を1セットとして開始。
11月
先日造影CTの結果、左右鎖骨上、左頸部はやや増大、右頸部にリンパ節転移が見られる。
オラパリブ適応か遺伝子検査(-)
12月
ハラヴェン決定
放射線希望を出し、IMRT決定
1月(2019年)
二方向照射(60gy)、IMRT(60gy)を30回実施
4月よりハラヴェン2週1休開始
しかし2週目に白血球、好中級共にLow、薬疹が多発する為休薬を伸ばし、減量投与
その後CTより、首対側辺りにリンパ転移見られ憎悪、IMRTは放射線の照射部位が被る為ハイリスクの為出来ず。
その為、初心に戻りEC療法を80%で4週1回で続けてきましたが、生涯投与量に到達の為、抗がん剤の変更を余儀なくされております。
ECは減量、間隔開けて投与していましたが、良く効いており、
リンパ節転移の殆どが縮小していました。
今回、次回抗がん剤の目処をつける為、テセントリクの検査をしております。
しかし40%程度の適合との事で、テセントリク以外の抗がん剤の目処も立てなくてはなりません。
田澤先生、どうかご教授お願い致します。
田澤先生から 【回答5】
こんにちは。田澤です。
「しかし40%程度の適合との事で、テセントリク以外の抗がん剤の目処も立てなくてはなりません。」
⇒docetaxel(の再登場)、Capecitabine, Vinorelbine だと思います。
質問者様から 【質問6】
トリネガ治療の選択
性別:女性
年齢:62
病名:乳がん
症状:リンパ転移
投稿日:2024年09月11日
母62歳(発症時54歳)
54歳の10月
・右乳全摘、リンパ郭清
・腫瘍の大きさ約6cm
・細胞グレード3
・リンパ転移クラス1が17/17、クラス2
4/4
・脈菅侵襲なし
・ki20~50、中程度
・トリプルネガティブ
・術後EC(ファルモルビシン+エンドキサン)3週間に1回を4回の後に3週間に1回の
ドセタキセルを4回
・放射線治療は標準回数
56歳の11月(2017年)
左右鎖骨上、左頸部にリンパ節再発(転移?)
田澤先生に質問後、パクリ+アバ、パクリ、パクリ+アバの3週1休を始める。
トモセラピーは市外にしかなく照射諦める。
開始後3ヶ月で鎖骨上はほぼ無くなる、頸部は縮小の気配あり。→継続するが、頸部
はそれからも変化無し。
57歳、6月(2018年)
末梢神経障害が酷く、パクリ+アバ、1週休を1セットとして開始。
11月
造影CTの結果、左右鎖骨上、左頸部はやや増大、右頸部にリンパ節転移が見られる。
オラパリブ適応か遺伝子検査(-)
12月
ハラヴェン決定
放射線希望を出し、IMRT決定
1月(2019年)
二方向照射(60gy)、IMRT(60gy)を30回実施
4月よりハラヴェン2週1休開始
しかし2週目に白血球、好中級共にLow、薬疹が多発、休薬期間を伸ばし減量投与
その後CTより、首対側辺りにリンパ転移見られ憎悪、IMRTは放射線の照射部位が被る為ハイリスクの為出来ず。
その為、初心に戻りEC療法を80%で4週1回で続けてきました。ECは減量、間隔開けて投与していましたが、良く効いており、リンパ節転移の殆どが縮小。が、生涯投与量に到達の為、抗がん剤の変更を余儀なくされました。
その後テセントリクの検査に適合し、テセントリク+アバスチンを開始。(2020.4~)
アバスチンが作用が強く、現在テセントリク100%+アバスチン35~50%まで減薬投与、間隔も1week~3week毎になっておりました。
これが奏功して現在まで来ておりましたが、本日左胸上部(脇の近くで鎖骨上では無さそうです)のリンパ節に新たな転移?拡大?(1ヶ月で7mmから1.2cm)との事で抗がん剤をどうすべきかという話になりました。
この初診時から末期と言われ、ここまで約8年やってきたのも奇跡です。(田澤先生にも助言頂いて、Dr.とも治療方針でもバトりました。笑)
現在、副作用とリンパ浮腫から長時間独歩が出来なくなってきている今、アバスチンをMAXに戻すのは厳しいのかなとも思っています。
田澤先生ならこの状態からどう抗がん剤もしくは治療?を薦めますでしょうか?
長文乱文申し訳ありません。
宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答6】
こんにちは。 田澤です。
その後テセントリクの検査に適合し、テセントリク+アバスチンを開始。(2020.4~)
アバスチンが作用が強く、現在テセントリク100%+アバスチン35~50%まで減薬投与、間隔も1week~3week毎になっておりました。
⇒この「アバスチン」は「アブラキサン(nab-paclitaxel)」の誤りですね?
これが奏功して現在まで来ておりましたが、本日左胸上部(脇の近くで鎖骨上では無さそうです)のリンパ節に新たな転移?拡大?(1ヶ月で7mmから1.2cm)との事で抗がん剤をどうすべきかという話になりました。
⇒腋窩リンパ節ですか?
何故「手術」の話がでないのですか?(主治医は局所治療に消極的すぎるのでは?)
田澤先生ならこの状態からどう抗がん剤もしくは治療?を薦めますでしょうか?
⇒手術で採れるので有れば(1.2cmなら取れそうですが…)手術でしょう。
その上で確認ですが…
トリプルネガティブとはいえ、HER2(4B5抗体)は0なのでしょうか?
現在HER2(4B5抗体)が低発現(1+もしくは2+でFISH陰性)でも再発治療としてtrastuzumab Deruxtecan(商品名エンハーツ)が適応となっており、奏効率が高いです。
一度上記を主治医と相談しては?
***
<質問が5回に達した方>
・次の質問は、1か月空けてください。
・再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/26
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