先週末の福岡―仙台から日常に戻って1週間。
感じていたのはQandAの急増!
もともと数制限はしていたものの、同時にエントリーされるケースが増えているのだと思いますが、感覚的には「いつもの倍!」
とっても有りがたい事なのですが、なかなか回答が進まずに御迷惑をおかけしました。
♯それまでは「翌日回答」を「ほぼ」守ってきたのですが、どんどん貯まっていったのです。
「水曜日(当分の間)受け容れ中止」
身を切るような思いでしたが、状況は御理解いただけたでしょうか。
「何故、水曜日なのか?」
それは水曜日の「予約外外来」が強烈だからです。
紹介状の返事やら何やら、付随した仕事もでてくるので特にここがネックとなっていました。
●落ち着いたら、(水曜日の受け入れを)また復活させるつもりです。
○腋窩郭清術
前回のコラムでも書いたように、上半期だけで4件もありました。
いずれも他院で初回手術をされ、このQandAを見て、「局所再発は当院だ」と当院を選択された方達でした。
今回は「センチネルリンパ節生検で陰性」で郭清省略されたのに術後暫くして(偶然にも、2例とも術後1年半でしたが)腋窩再発したケースを紹介します。
ケース1.術後の検査に疑問を持ち転院してきた方
1年半前に(他院で)「乳房温存+センチネルリンパ節生検(術中迅速診断は転移陰性で省略)」
術後の定期検査で「対側の乳腺に所見があると言われたので、それを含めて今後診療をしてほしい」とのことでしたが…
実際に私が診察してみると、「腋窩に所見があった」(前医では何故おかしいと思わなかったのだろう?)のです。
どう見ても、「おかしい」
細胞診で「class 5」
腋窩郭清しましたが、結局「複数」転移がありました。
ケース2.術後の定期検査で「腋窩再発」を指摘されたが、「手術はしない。抗がん剤しかしない」と言われた方
やはり、1年半前に(他院で)「乳房切除+センチネルリンパ節生検(術中センチネルリンパ節生検陰性にて郭清省略)」
定期検査で、「腋窩リンパ節及び胸骨傍リンパ節(PS)に転移を指摘」
主治医に「PS(parasternum lymph node)にも転移があるので(腋窩リンパ節を)郭清することは無駄、抗がん剤しかない」と言われたが、
(ご本人は)「本当に手術ができないのか?」と、当院を受診されたわけです。
「腋窩郭清」はきれいに取れました。
♯このRotterは表は大胸筋、裏は小胸筋にくっついており、これらも一緒に切除しました。
PSは(当院自慢の)トモセラピーで照射しました。