今週のコラム 2回目
皆さん。こんにちは。
今回のお題は「乳頭分泌」です。
「緊急告知」でお知らせしているので、「今更…」という気もしますが…
「単孔性乳管分泌」は注意が必要です。
残念ながら、「乳頭分泌のまともな診療」ができる医師は皆無です。
単孔性分泌であれば「乳管造影して乳管内病変を確認」⇒「乳管腺葉区域切除」すべきです。
○石灰化以上の「究極の早期発見の手段」です。
まずは9月28日に「ブログで公開」した江戸川での過去1年間の「乳管(腺葉)区域切除」の6例について「復習」しましょう。
病理結果
30代後半 血性分泌 乳管内乳頭腫
30代後半 血性分泌 乳管内乳頭腫
40代前半 血性分泌 非浸潤性乳管癌
40代前半 黄色分泌 乳管乳頭腫症
60代前半 血性分泌 非浸潤性乳管癌
70代後半 血性分泌 非浸潤性乳管癌
若い年代(30代、40代)では良性(乳管内乳頭腫)の確率が高いが、
年配者(60代、70代)では癌(非浸潤性乳管癌)の確率が高くなる。
・癌の確率は若年層では25%, 年配者では100%となっているが、「私の感覚」と一致している。
○昨年は江戸川病院年間200件の乳癌手術の中で僅か6件だったのですが(極めて不本意)「緊急告知の成果」もあり、今年は急増し、11月だけで「4件」12月にも「3件」予定されています。(先週金曜日にも手術したばかりです)
大変うれしい事です。
全国に大勢いる「乳頭分泌で悩んでいる(心配している)」けれど「まともに診療してもらえない(超音波やMRIで異常無いから、これ以上診療できないと言われている)人を、私一人で救う事は当然無理ですが、「天は自ら助ける人を助く」当院を受診された方には私が解決します。
♯手術予定は「先」にはなりますが、「無駄に経過観察されるのに比べ雲泥の差」です。
それでは「乳管造影がどんなものか」画像を出します。♯赤い部分が(超音波でも見えない)「病変の部分」です。
「乳管腺葉区域切除」では「この病変部を含めた乳管(だけ)を選択して切除」します。
見つかる癌の「ほぼ100%が非浸潤癌」である「究極の早期発見」と言えます。