[管理番号:4150]
性別:女性
年齢:61歳
田澤先生
質問させていただきます。
8月下旬に右乳房下内側部乳癌
温存手術、センチネル生検 (0/1)をしました。
センチネル生検は通常、1個だけでよかったのでしょうか。
病理結果により
浸潤癌の大きさ 1.5×1.1
Stage 1
トリティブネガティブ
癌の悪性度 グレード3
Ki67 15 ~30%
脈管浸潤 なし
以下記載があります。
(ENottingham Criteria)
G land formation: score 3, Nuclear atypia: score 3,Mitosis counts: score 3,
Finalgrading: score 3
(N-SAS)
Nuclear atypia: score 3, Mitotic figures 40/10 HPF:score 3, Nucllear : grade
3 → High risk
High riskとありますが、これは、通常のトリティブネガテブのなかでも、かなり悪性で再発、転移しやすいということでしょうか。
治癒率はどのようでしょうか。
TC療法を4回終了し、これから放射線治療に入りますが、毎日不安と恐怖でいっぱいです。
担当の先生は、「化学療法が比較的よく効きますから」とのコメントでしたが、半数の人には効かないのでは聞き、とても心配です。
また、トリティブネガティブは若年の方に多いそうですが、60代は何か違いはありますか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1c(15mm), pN0
TNですが、Ki67=15~30%は「比較的おとなしい」と言えます。
「センチネル生検は通常、1個だけでよかったのでしょうか。」
⇒その通りです。
沢山とれば、(センチネルリンパ節生検の本来の目的である)「余計な侵襲をかけないという目的」と矛盾してしまいます。
「High riskとありますが、これは、通常のトリティブネガテブのなかでも、かなり悪性で再発、転移しやすいということでしょうか。」
⇒無関係です。
「治癒率はどのようでしょうか。」
⇒再発率は20%となります。
「半数の人には効かないのでは聞き、とても心配」
⇒考え過ぎです。
「トリティブネガティブは若年の方に多いそうですが、60代は何か違いはありますか。」
⇒ありません。