乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:6313]
性別:女性
年齢:52歳
田澤先生、よろしくお願いいたします。
3月の頭に右胸下にしこりを見つけ、医者で触診、エコー、マンモをやり細胞診をやりました。
細胞診の結果はグレーゾーンとの事で、マンモトーム生検にて検査を行いました。
今日、途中経過を聞きに行ったら、しこりはやはり乳ガンとの事で、しこりの大きさは1.6㎜。
ただ、組織を調べていく中で、しこりが出来たのは脂肪や筋肉から飛んできた(血液やリンパを通して)可能性もあるとの事を言われました。
(脇にはしこりはありません)
組織を詳しく調べていくのと同時にPetを勧められ、まだ詳しい日にちは決まってませんが、やる事になりました。
気が動転してしまい、今、冷静になってわからない事があるのですが、
①脂肪や筋肉から胸にしこりとして転移することはあるのでしょうか?
②例えば、他の内臓とかからガンが転移して胸のしこりとして現れたのでしょうか?
③逆に、胸のしこりが他に転移して組織判定を難しくしているのでしょうか。
胸のしこり以外に身体に自覚症状として何もないので、
不安でいっぱいです。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
物事はシンプルに考えましょう。
乳腺に「他の悪性腫瘍が転移」することは殆どない。(唯一あるのが悪性リンパ腫であり、私は1万?症例位見ていますが、乳腺に生じた悪性リンパ腫は数件見ていますが、それ以外は全くありません)
♯悪性リンパ腫は針生検で100%見わけがつくので、質問者の場合(悪性リンパ腫ではないという時点で)乳癌以外はありえないのです。(10000症例見ていて1例もない特殊な症例では?などと考える理由が全くありません)
「ただ、組織を調べていく中で、しこりが出来たのは脂肪や筋肉から飛んできた(血液やリンパを通して)可能性もある」
⇒馬鹿馬鹿しい。(どう考えても普通の乳癌です)
 冒頭のコメントでお解りですね。
 1万症例見ている私が1度も見たことのないケースなどありえません。
 そんな「荒唐無稽、奇想天外」な発想をする時点で、「経験不足」と非難されても仕方がないでしょう。
「①脂肪や筋肉から胸にしこりとして転移することはあるのでしょうか?」
「②例えば、他の内臓とかからガンが転移して胸のしこりとして現れたのでしょうか?」

⇒10000%ありえません。(これは比喩ではなく、私自身の持っている数字です)
 ご安心を。
「③逆に、胸のしこりが他に転移して組織判定を難しくしているのでしょうか」
⇒無関係
「胸のしこり以外に身体に自覚症状として何もないので、不安でいっぱいです。」
⇒ご安心を。
 そんな特殊なケースはありえません。
 
 

 

質問者様から 【質問2 今後の治療について】

性別:女性
年齢:52歳
田澤先生、よろしくお願いいたします。
管理番号「6313」 「転移」についてお忙しい中、ご丁寧な返答をいただき安心しました。
ありがとうございました。
PET検査は予約してしまったので受けましたが、先生の仰る通り他に転移の所見はなく、それまで開業医でお世話になっていたので、手術の出来る病院に転院しました。
開業医の先生も転院した乳腺外来の先生も、エコー、マンモでは温存出来るとの事でしたが(しこりは1.6cm。
右胸の下にあります)
昨日造影剤MRIをしたところ、しこりから乳頭に向かって約4.5cmの乳管内進展がみられ、温存は難しいとなり全摘する事になりました。
全摘はショックでしたが、受け入れるしかありません。
今後の治療について、担当の先生に伺ったところ「K67が39%と多いので抗がん剤は必要となると言われました。
(14以上は多いとみるとの事。それは田澤先生のコラム53回を読み納得しました)
田澤先生に伺いたいのは(頭の中が整理出来てないかも知れませんが…)
K67が39%と言うのはマンモトーム生検での数値ですが、術後の病理検査ではK67は調べないのでしょうか?
もし調べるとして、数値が変わったり低かったら抗がん剤はやらなくて良くなりますか?
正直、出来る事なら抗がん剤は避けたい気持ちでいっぱいです。
抗がん剤が必要なら生きる為に受けないといけないとは思ってますが……
あと、皆さんの質問を読んでいて組織検査の結果「グレード」とか「HER2」とかを表示して田澤先生に相談されてますが、私は結果を見せて頂いてないのですが、これはこちらから言わないと見せていただけないものなのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「K67が39%と言うのはマンモトーム生検での数値ですが、術後の病理検査ではK67は調べないのでしょうか?」
⇒病院によります。
 質問者から依頼してもいいとは思います。(断られる可能性もありますが)
「もし調べるとして、数値が変わったり低かったら抗がん剤はやらなくて良くなりますか?」
⇒手術標本で判断した方がいいとは思います。
「私は結果を見せて頂いてないのですが、これはこちらから言わないと見せていただけないものなのでしょうか?」
⇒これも医師によって様々です。
 担当医に「病理レポートのコピー」を要求しましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3 術後の治療について】

性別:女性
年齢:52歳
田澤先生、こんにちは。
3回目の相談となりますが、よろしくお願いいたします。
先週右胸温存の手術を受け、本日病理検査結果が出ました。
1、組織型・・浸潤性乳管癌、乳管内進展(ー)
2、在住部位・・右、D
3、大きさ・・肉眼的・・20?20mm 顕微鏡的・・浸潤巣18
   ?15mm
4、切除標本の割面所見・・f
5、割面肉眼分類・・限局型
6、WHO分類・・Invasive carcinoma of no special type(NSt
7、脈管侵襲・・1y(1) v(0)
8、核異型度・・NG3(Naclear atypia: Score2,Mitosis:3)
9、切除断端・・陰性
10、センチネルリンパ節・・陰性
11、病期・・2A
 ER;Score0  PgP;SCOre0  HER2;Score0
 Ki-67 64.2%
 トリプルネガティブでした。
出来れば抗がん剤は避けたかったのですが、抗がん剤しか治療法がないので、頑張って治療するしかないと思います。
 主治医からはECかCFE?4とアブラキサン?4の計8回の抗がん剤治療となるとの説明を受けました。
今日は抗がん剤の冊子を受け取ったまでで、いつから投与が始まるのかまでは決まってません。
1、 田澤先生に伺いたいのですが、先生ならどのような治療法(抗がん剤)を勧めますか?
2、母子家庭で仕事と母親の介護をしないといけないので、できるだけ副作用が少なく、回数も少なくしたいのですが、主治医が勧める8回は妥当でしょうか?
3、病期が2Aとありましたが、しこりの大きさやリンパ節転移がなくてもトリプルネガティブだから2Aなのでしょうか?(早期だと思っていたので・・)
まとまりのない文章で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 
  
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「1、 田澤先生に伺いたいのですが、先生ならどのような治療法(抗がん剤)を勧めますか?」
→私が(本来、術前術後の補助療法に使うべきではない)アブラキサンを用いることは決してありません『今週のコラム76回目 「手術不能乳癌と転移再発乳癌」は添付文章では「手術不能又は再発乳癌」と一括りにされていることからも解るように、『手術不能乳癌と転移再発乳癌の扱いは一緒』なのです。』をご参照のこと
 普通に「アンスラタキサン」です。
 アンスラサイクリンとしてはEC(ファルモルビシン+エンドキサン)
 タキサンとしては(3週に1回の)ドセタキセルもしくは(毎週投与の)パクリタキセルです。 (通院の利便性と副作用どちらを重視するかで選択してもらう)
「2、母子家庭で仕事と母親の介護をしないといけないので、できるだけ副作用が少なく、回数も少なくしたいのですが、主治医が勧める8回は妥当でしょうか?」
→その通りです。
「3、病期が2Aとありました」
→誤り。
 ステージ1です。 pT1c=18mm, pN0, pStage1
「トリプルネガティブだから2Aなのでしょうか?」
→サブタイプとステージは(当たり前ですが)無関係です。
 
 

 

質問者様から 【質問4 術後の治療について】

性別:女性
年齢:52歳
田澤先生。
こんにちは。
1週間あけずの質問をお許し下さい。
次の診察日が水曜日で、いつから抗がん剤を始めるか決めないといけなくて・・
田澤先生の回答を読んでびっくりしました。
主治医が勧める「アブラキサン」(冊子にはアブラキサンはパクリタキセルにアルブミンを加えて生理食塩水で溶かして点滴するとありま
した)を田澤先生が用いる事はない。
有効性も安全性も確立されていないとの事で、怖くなりました。
なぜに主治医がそれを勧めたのかはわかりませんが、安全性もわからない治療薬は怖いです。
私は先生がおっしゃる標準治療である、EC4回と病院までは家が近く仕事の融通もきくので、毎週投与のパクリタキセルでも可能です。
質問ですが、
1.パクリタキセル毎週投与ということは、3週間毎1回より抗がん剤の1回の投量が少なく、副作用も軽い(人それぞれかと思いますが)のでしょうか?
2、全摘から温存可能になり精神的に少し楽になりましたが、トリネガと聞いて落ち込みましたが、田澤先生が「トリプルネガテブ」を悪者にしてはいけないと他の方の回答で読みました。
私自身、ステージ1を考えたらきちんとした標準治療をすれば、10年生存率はどれくらいになりますか?
3、主治医に治療方針の変更をお願いするにはどう伝えたらよいのでしょうか?
私自身まだまだ勉強不足の点ばかりで申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「1.パクリタキセル毎週投与ということは、3週間毎1回より抗がん剤の1回の投量が少なく、副作用も軽い(人それぞれかと思いますが)のでしょうか?」
→その通りです。
「私自身、ステージ1を考えたらきちんとした標準治療をすれば、10年生存率はどれくらいになりますか?」
→NewAdjuvant.comはメンテナンス中ですが(私の経験からは)90%前後となるでしょう。
「3、主治医に治療方針の変更をお願いするにはどう伝えたらよいのでしょうか?」
→率直に…
 アブラキサンの添付文章(ネットで印刷できますね?)を提示して、「普通にパクリタキセルにしたい」と言うといいでしょう。





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