[管理番号:3087]
性別:女性
年齢:51歳
田澤先生
いつもこちらのサイトを拝見し、治療に向かう意欲をいただいております。
自分の場合についても御意見をいただきたく、どうぞ宜しくお願いいたします。
51歳 右AC領域の癌がみつかり3月に乳房全摘しました。
術前のPET-CTで
は腋窩リンパ節レベルⅠ
領域に転移疑い
遠隔転移はありませんでした。
Margine negative
腫瘍径5.1×3.1×2.8 浸潤
径3.3×3.0 multiple 組織
型 2a3 scirrhous
carcinoma? Invasive
carcinoma of no special
type pT2 ?pN2a NA:2
MC:2 →NG2
TF:2→HGⅡ(6) 組織的
波及度 f(++) 1y1 ?v0
ER: Allred score6 (40%
程度) PgR:Allred
score8(90%程度) HER2:
1+(弱陽性60%程度 in
situ で中等度陽性像あ
り) Ki67:10%程度 リン
パ節6/20 術中迅速診
断1SNL1(+)8㎜ 通
常診断lebelⅠ+Ⅱ 5/19
2㎜ ? FEC4回
→weeklyPTX 放射線
ホルモン療法 を予定し、現在FECを3回終了したところです。
①weeklyPTXでよくあると聞く手足の痺れはどの程度の方が多いでしょうか。
細かい作業もある仕事に従事しているため心配しております。
? ②リンパ節転移と腫瘍の大きさから ルミナルAとはいえ長い期間体内にあった腫瘍と思われますが、stageが進んでいるほど早い時期に再発転移しやすい傾向がありますか。
? ③FECを始めてから月経はありません。
開始前のエストラジオールは60pg/mlでした。
LHRHアゴニストを使用することになると考えてよいでしょうか。
④10年再発率 生存率をお教えください
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ルミナールAですがリンパ節転移4個以上なので「アンスラサイクリン+タキサン」は妥当な治療選択と思います。
「①weeklyPTXでよくあると聞く手足の痺れはどの程度の方が多いでしょうか。
細かい作業もある仕事に従事しているため心配しております。」
⇒それ程酷くはありません。
「 ②リンパ節転移と腫瘍の大きさから ルミナルAとはいえ長い期間体内にあった腫瘍と思われますが、stageが進んでいるほど早い時期に再発転移しやすい傾向がありますか。」
⇒luminal typeだから「早期再発はない」と思います。
あくまでも「再発リスク」に関係します。
「③FECを始めてから月経はありません。開始前のエストラジオールは60pg/mlでした。LHRHアゴニストを使用することになると考えてよいでしょうか。」
⇒化学療法閉経となった場合には、その後LH-RHagonistの投与が推奨されます。
「④10年再発率 生存率をお教えください」
⇒ホルモン療法+抗ガン剤で
再発率は27%
10年生存率は74%
となります。