乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:6890]
性別:女性
年齢:37歳
病名:
症状:

授乳中に脇のしこりを見つけ、乳腺外科クリニック(乳がん学会の乳腺専門医)を受診、
エコーで胸にもしこりがあるので、胸のしこりと脇のしこりの細胞診をし、胸しこりは悪性、脇のしこりも陽性となり乳がんと診断されました。

その後、大学病院に転院し病理検査し、下記の診断を受けました。

年齢 37歳
胸のしこり 1-2cm ただしマンモで乳房内広がりありそう
サブタイプ HER2 3+
ki67 30-40%
腋窩リンパ節転移 多発(10個以上)(エコーでもCTでも)
鎖骨下リンパ節転移疑い(CTにて)
遠隔転移なし(CT.骨シンチより)
よって、ステージ3Cです。

術前抗がん剤(エピルビシン+シクロホスファミド4クール→ドセタキセルorパクリタキセル+ハーセプチン+パージェタ)→手術(レベル3まで郭清)→放射線→術後(ハーセプチン+パージェタ)の予定です。

1回目のECが終わりエコーをしたところ乳房のしこりは小さくなりましたが、腋窩リンパ節のしこりは変わらずでした。

質問は下記です。

①術前抗がん剤の、ドセタキシルとパクリタキセル、どちらが良いのでしょうか?
担当医からは副作用の軽いパクリタキセルを毎週か、通院は少ないが(3週に一回)副作用がパクリタキセルより重いドセタキシル、どちらがいいか純粋に比較した試験結果はなく、ドセタキシルはデータがあるが…どちらでもいいので患者次第と言われました。

②このステージ、サブタイプでこの治療をした場合の生存率や、局所再発率、遠隔転移率はどの程度と予想されますか?
寛解の可能性はありますか?
ステージ3Cの5年生存率は50%以下というデータは、この治療をしたステージ3Cのデータではないので、どれくらい上乗せされ、5年生存率、
10年生存率はどの程度になると予想されるか伺いたいです。

HER2 3+ 、ki67 30%、CT上レベル3までの多数の転移ありと、予後因子としてはどれも悪いものだらけで、このフルコース治療をしても、三年以内に遠隔転移をして、死ぬまで抗がん剤治療をし続けるのでは。

と将来を悲観しております。

幼い子どもも2人おります。

③放射線
小さいが鎖骨下までCT上、複数の転移疑いありです。
どこまで照射を勧められますか?

④CTは首から下、太ももあたりまでで、肝臓、骨、肺に明らかな転移なし、ですが、あと残り乳がんで転移しやすい脳の検査をしていないのが気になっています。
脳の検査はしなくてよいですか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①術前抗がん剤の、ドセタキシルとパクリタキセル、どちらが良いのでしょうか?」
⇒毎週通院が構わないならパクリタキセル、どうでないならドセタキセルですね。

「②このステージ、サブタイプでこの治療をした場合の生存率や、局所再発率、遠隔転移率はどの程度と予想されますか?」
⇒まず、勘違いされているようです。

 そもそも「局所再発率」などという概念はありません。(局所は手術のやり方「術式や技術」によって全く異なるので)
 そして「生存率と遠隔転移率はほぼ同一」となります。

「寛解の可能性はありますか?」
⇒ここでいう「寛解」とは?

 術前化学療法による(病理学的)完全寛解(奏効)のことなのか? それとも(最終的に)「根治する」ことを言っているのか?

 HER2タイプだから抗がん剤(抗HER2療法)は、かなり効果が期待できます。
 病理学的完全寛解の確率は20%程度あるでしょうし、根治する(再発しない)確率は70%以上あると思います。

「ステージ3Cの5年生存率は50%以下というデータ」
⇒そもそも、これは何のデータなのか?(もしくは何時のデータなのか?)

 適切な治療をすれば60%以上でしょう。(現在は)

「この治療をしたステージ3Cのデータではないので、どれくらい上乗せされ、5年生存率、10年生存率はどの程度になると予想されるか」
⇒同じステージ3でも「HER2タイプ」の場合には(他のサブタイプに比べれば)
予後はおそらくいいでしょう。(それだけ抗HER2療法が強力だということです)

 再発率は20%~(多く見積もっても)25%程度となると思います。(抗HER2療法は再発率を半分にするのです)

「③放射線小さいが鎖骨下までCT上、複数の転移疑いありです。どこまで照射を勧められますか?」
⇒完全な勘違いされています。

 鎖骨下リンパ節は手術で郭清し、鎖骨上を放射線でターゲットとするのです。(大学病院で鎖骨下リンパ節郭清ができるのか疑問ですが)

「脳の検査はしなくてよいですか?」
⇒不要です。(考えすぎ)

 
 

 

質問者様から 【質問2 質問】

性別:女性
年齢:37歳
病名:左乳がん
症状:

EC(2週間毎×4回)を終え、次回よりハーセプチン+パージェタ+ドセタキセル(3週間毎)orパクリタキセル(毎週)の予定です。

EC3回目後で、手で触って発見した腋窩リンパ節のしこり18mmは豆粒大にはなりました。

質問です。

(1)
田澤先生はドセタキセルより、パクリタキセルを勧めている印象ですが、なぜですか?
3週毎のドセタキセルより、毎週のパクリタキセルの方が副作用が軽い人が多いからでしょうか?
それとも、がんに対する効果も、ドセタキセルよりパクリタキセルの方が効果が高いからでしょうか?
主治医からは、
①HER2 3+ に対して、ドセタキセルとパクリタキセルを純粋に比較したデータはない
②パクリタキセルはアルコールが溶剤、ドセタキセルはアルコール溶剤でない(以前まではアルコールだったが、今はアルコール溶剤でなくなった)ので、アルコールに弱ければ、ドセタキセルを勧めると説明を受け、アルコールに弱いのでドセタキセルになりそうですが、
田澤先生がパクリタキセルをよく勧めておられる印象や、ネットを見てもつい最近の治療をしている方はパクリタキセルをよく使っていること、パクリタキセルをした方が完全奏功している方が多い、数年前にドセタキセルで治療したHER2 3+の方に再発、遠隔転移した方が多いように感じました。

だとしたら、アルコールに弱くても(アルコールアレルギーではありません)、パクリタキセルを選択した方がいいのでは、とモヤモヤしています。

HER2 3+患者に対する毎週パクリタキセルと、3週毎ドセタキセルのデータ(奏功率や、遠隔転移率など)と、田澤先生の使い分けについて教えてください。

(2)腋窩リンパ節は多発、鎖骨下まで転移があるため、レベル3まで郭清予定です。
(大学病院ですがレベル3までの郭清をすると言われました)
鎖骨下まで転移してるとはいえ、鎖骨下であれば手術で取りきれるため、将来を悲観する必要はないですか?
HER2 3+のステージ3Cの10年生存率を教えてください。

ステージ3Cで、CTでは明らかな遠隔転移はないものの、目に見えないだけで、全身微小転移を根絶するために抗がん剤をしていることは分かっているのですが、ステージ3C、かつHER2 陽性だとやはり数年後にどこかに遠隔転移が見つかるケースが多いように思い、どうしても前向きになれません。
(抗HER2療法が強力であるのもわかっではいるのですが)
毎日、どうせ数年後に死ぬのだと諦めの気持ちばかりです。

未就学の子どもたちがいますが、子どもたちの将来が見られないことが悲しくて仕方がありません。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「HER2 3+患者に対する毎週パクリタキセルと、3週毎ドセタキセルのデータ(奏功率や、遠隔転移率など)と、田澤先生の使い分けについて教えてください。」
→特にありません。
 (前回、回答しているように)純粋に「通院のしやすさ」で決めてもらっています。

「HER2 3+のステージ3Cの10年生存率を教えてください。」
→前回、回答しましたよね???
 
  (以下、抜粋)
 再発率は20%~(多く見積もっても)25%程度となると思います。(抗HER2療法は再発率を半分にするのです)

 
 

 

質問者様から 【質問3 質問】

性別:女性
年齢:37歳
病名:乳がん
症状:胸のしこり、腋窩リンパ節多発転移

1週間たたずの質問大変失礼します。

術前抗がん剤(2週毎EC4クール終了、次回より3週毎ドセタキセル&ハ
ーセプチン&パージェタ)が始まります。

質問です。

①CA15-3が、9月11→11月 22とかなり上昇しています。

CEAは2台で変わりありません。

この上昇はよくない兆候ですか?
上がり続け、次回か、そのうち、基準の25を超えていくのでしょうか?
上がり続けると、遠隔転移を疑うのでしょうか?
先生のご見解を教えてください。

EC4回目時に主治医にエコーをしてもらい、胸のしこりはわからないくりい、腋窩リンパ節の最も大きい18mmのものも5mmになり、多発の数珠状のものも消えておりECの効果はあったとは言われました。

②術前抗がん剤の効果を見るためにCTと、放射線技師によるマンモとエコー(初発の診断時の検査と同じです)を12月に予定されています。

リンパ節転移が多く、エコーではわからなかった鎖骨下リンパ節転移はCTでわかったため、CTをやるそうです。

初発の診断時の9月にCT.10月に骨シンチもやったので被曝が心配ですが、そもそも年間、及び生涯の累積被曝量はどのくらいでしょうか?
こんな短期間に何度も被曝することにより、乳がんだけでなく、他のがんも誘発するのではと不安です。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「①CA15-3が、9月11→11月 22とかなり上昇」
「遠隔転移を疑うのでしょうか?先生のご見解を教えてください。」

→遠隔転移を疑う上昇ではありません。

 術前抗がん剤していると(私が術前抗がん剤が嫌いだからしないと、思っている方も多いようですが、「正しい理由」があれば行います)この程度の数値の変化はあります。
 確かに「おやっ?」と思ったりしますが、抗がん剤による肝臓への負担による代謝が影響しているのかな?と解釈することはよくあります(他の所見が改善していて、
その後また下がったりするから)

「EC4回目時に主治医にエコーをしてもらい」
→大学病院でも「きちんと主治医がエコーしてくれる」のですね?
 それはよかった。

 蛇足ですが、私の母校(東○大学病院では主治医がエコーしていましたが、首都圏ではエコーしている大学病院や大病院は皆無のようです。)

「胸のしこりはわからないくりい、腋窩リンパ節の最も大きい18mmのものも5mmになり、多発の数珠状のものも消えておりECの効果はあった」
→これであれば、「CA15-3の値は気にしない」で大丈夫です。
 「局所が効いている」のに「遠隔には効かずに遠隔転移が拡がる」などという「乖離」はありません。

「エコーではわからなかった鎖骨下リンパ節転移はCTでわかったため、CTをやる」
→これは、ちょっと・

 正直、その「エコー力?」に疑問があります。

 鎖骨下リンパ節は絶対にエコーで見えます。(CTで見えてエコーで見えないなど、「ありえない」その程度ではエコーに問題あり)

「初発の診断時の9月にCT.10月に骨シンチもやったので被曝が心配」
→CTやりすぎ!

 (リンパ節のためにCTを撮影する暇があるなら)「もう少し、きちんとエコー」する努力をしましょう。

「そもそも年間、及び生涯の累積被曝量はどのくらいでしょうか?こんな短期間に何度も被曝することにより、乳がんだけでなく、他のがんも誘発するのではと不安」
→この疑問については以下の図をご覧ください。





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