[管理番号:7725]
性別:女性
年齢:38歳
病名:
症状:
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いつもありがとうございます。
また質問させてください。
術前化学療法→手術(全摘、レベル3まで廓清)→放射線→現在、術後のハーセプチン+パージェタをやっています。
①術前のEC療法やドセタキセルと違い、ハーセプチンとパージェタだけになり、投与後もほぼ普通の生活ができるようになり、気持ちもだんだんと上向きにはなってきましたが、疲れやすく、疲れると全身倦怠感が強いです。
体力をつけようとたくさん歩くとすぐ疲れてきまい、本末転倒です。
がん患者は術前化学療法pCRであったので、がんが悪さをしているわけではないのになんでこんなに疲れやすいのでしょうか?
睡眠は9-10時間ほど寝ないと、一日体が持ちません。
(夜中にトイレや、中途覚醒、早朝覚醒することはあります)
この疲れやすさはがんと関係がありますか?
②レベル3まで覚醒していますが、肩周りやデコルテ(特にレベル3のリンパ節切除しています)のマッサージを受けても大丈夫なのでしょうか?
患側を避けて、健側の手ばかり使うため、左右差で肩凝りがひどいので、肩周りのマッサージを受けてもいいのかわからないのと、
髪の毛が少し生えてきたため病院に行きたいのですが、美容院でよくやって頂く、シャンプー後の肩周りのマッサージを受けていいのかわかりません。
主治医から、授乳中で血流豊富なため腫瘍計2cm以下(1-2cmの間)の割にリンパ節転移が10個程度かつレベル3 までとリンパ節転移が速かったと聞いており、また、pCRしても、細胞レベルではがん細胞が残っている可能性を全否定できない中、マッサージで血行を良くしたり、また、レベル3 まで郭清しているので鎖骨周りをマッサージで触るのは禁忌なのでは?と思っていますが、いかがでしょうか。
③私はエコーでは分からなかったがCTで鎖骨下に転移疑いがあり、リンパ節転移も画像上10個くらいありそうなためステージ3Cです。
鎖骨の上下にリンパ節転移があるとステージ3Cだと思いますが、素人考えだと鎖骨上の方が遠く、鎖骨下はまだ胸に近いため局所でもあるのでそこまで予後は悪くないだろうと思っていましたが、
先日、交感神経優位はがんを増悪させるという記事を見ました。
ステージ3の進行乳がんではいまにでも遠隔転移が発覚するのはと毎日不安で、乳がんと診断されて10ヶ月経ってもストレスでいっぱいです。
ここ10年ほど抑うつ状態が長く服薬はしていないものの心療内科に通っていたこともあります。
④糖質はがん細胞の栄養だと言われていますが、本当でしょうか?
2人目妊娠中に妊娠糖尿病になり、産後もhbA1cは5.6-5.9と高めで服薬はしていませんが将来糖尿病になるリスクが高い状態です。
⑤以前、先生が他の方の質問で、先生の今までの経験から、リンパ節転移がないより、腫瘍計が小さい方が予後がいいという肌感覚であると回答されていましたが、これはリンパ節転移の個数より、腫瘍計が小さい方が予後が良いのは、腫瘍が大きいのはそれ相応の時間、がん細胞があった訳で、リンパ節転移はたまたまリンパ節にがん細胞が入り込んでしまえばどんどん進んでしまうので、悪さは腫瘍計>リンパ節転移の個数である、という理解で良いのでしょうか?
⑥術前化学療法中に生理が一度あったきり、最後の化学療法から5ヶ月経った今も生理はありません。
30代後半だと、生理は戻りますか?戻る場合、最後の化学療法からどのくらいで戻るものでしょうか?
もう子どもは望んでいないので生理はなくてもいいのですが、更年期症状が早くきてしまうのでしょうか。
⑦全摘および、腋窩リンパ節をレベル3 まで郭清している場合、再発というと、局所なら鎖骨上リンパ節か胸骨傍リンパ節、あとは遠隔転移のみ、ということになりますか?
⑧現在、パージェタとハーセプチンのみですが、禁忌な事はありますか?例えば、ヘアカラー、ジェルネイル、まつ毛エクステ、激しい運動、など…
⑨分子標的薬は副作用は少ないと聞きましたが、私は顔の吹き出物(鼻周りと口周りとあごと眉間のみですがかなりの個数)と爪が割れやすく細かいひび割れだらけなのがストレスです。
田澤先生なら、分子標的薬による吹き出物に処方する薬と、爪への対策はどうアドバイスされますか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「がん患者は術前化学療法pCRであったので、がんが悪さをしているわけではないのになんでこんなに疲れやすいのでしょうか?」
⇒「癌患者」かどうかは無関係。
単純に「術前に行った抗がん剤の影響」で疲れやすいだけです。
★何でもかんでも「癌患者だから」で済ますのは止めましょう。
「疲れやすさはがんと関係がありますか?」
⇒無関係。
「抗がん剤」の影響です。(完全に「抜ける」のには時間がかかります)
「②レベル3まで覚醒していますが、肩周りやデコルテ(特にレベル3のリンパ節切除しています)のマッサージを受けても大丈夫なのでしょうか?」
⇒勿論大丈夫。
「レベル3 まで郭清しているので鎖骨周りをマッサージで触るのは禁忌なのでは?と思っていますが、いかがでしょうか。」
⇒考えすぎ。
無関係。
「糖質はがん細胞の栄養だと言われていますが、本当でしょうか?」
⇒糖質は「癌」だけでなく、正常細胞にも必要です。
「悪さは腫瘍径>リンパ節転移の個数である、という理解で良いのでしょうか?」
⇒正しいというよりも…
私の感覚です。
「30代後半だと、生理は戻りますか?」
⇒その可能性は高いです。
「戻る場合、最後の化学療法からどのくらいで戻るものでしょうか?」
⇒一概には言えません。
1年前後では?
「更年期症状が早くきてしまうのでしょうか。」
⇒すでに化学療法閉経なのだから…
現在も更年期症状がでていることでしょう。
「⑦全摘および、腋窩リンパ節をレベル3 まで郭清している場合、再発というと、局所なら鎖骨上リンパ節か胸骨傍リンパ節、あとは遠隔転移のみ、ということになりますか?」
⇒その通り。
「⑧現在、パージェタとハーセプチンのみですが、禁忌な事はありますか?例えば、ヘアカラー、ジェルネイル、まつ毛エクステ、激しい運動、など…」
⇒ありません。
「田澤先生なら、分子標的薬による吹き出物に処方する薬と、爪への対策はどうアドバイスされますか。」
⇒特別なことはありません。
質問者様から 【質問2 】
質問
性別:女性
年齢:38歳
病名:乳がん
症状:
お世話になります。
術前からやっているハーセプチン+パージェタも、残り2回となりましたが、ここに来て気になる症状があります。
頻尿による腹部の痛みと、ウエスト周りの増大です。
(体重も1,2kg増え
ました)肝転移して腹水が溜まっているのではないかと不安ですが、可能性はありますか?
術前化学療法でpCRでしたが、初発で鎖骨下まで転移しているステージ3Cで、いつ再発するかと毎日不安でたまりません。
可能性ある場合、CT取ればいいですか?
肝転移の場合、画像より先に症状が現れますか?
それとも、症状があっても、
画像に現れるのはだいぶ後でしょうか?
腹水が溜まるほどの肝臓の増悪であれば、CTにもうつりめすか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
まずは、『今週のコラム 153回目 喉がイガイガするとか咳が出る→それは風邪です。』を熟読ください。
「肝転移して腹水が溜まっているのではないかと不安ですが、可能性はありますか?」
→ありません。
上記コラムを読むと解りますね??
「肝転移の場合、画像より先に症状が現れますか?
それとも、症状があっても、
画像に現れるのはだいぶ後でしょうか?
腹水が溜まるほどの肝臓の増悪であれば、CTにもうつりめすか?」
→腹水が溜まるほどの肝転移があれば、その数か月以上前に腫瘍マーカーが必ず上がります。そしてその数か月後には肝機能の数値に顕著に変化が現れます。
つまり腫瘍マーカーの上昇がない「腹水を伴う肝転移」などありえない。
ご安心を。
質問者様から 【質問3 】
術後の心配
性別:女性
年齢:38歳
病名:乳がん、リンパ節転移
症状:
投稿日:2020年2月3日
お世話になります。
術前抗がん剤→手術→放射線→
術後のハーセプチン&パージェタも全て終わりました。
手術は左全摘+腋窩レベル3まで郭清しています。
治療後について教えてください。
1、医療脱毛は、患側の脇と腕だけ避ければいいですか?患側の指ならばリンパ浮腫リスクは増えませんか?
2.歯列矯正もしても特に問題はないですか?
3.今後、体のどこかの外科手術はできないのでしょうか?
自家組織の再建でも、リンパ浮腫リスクになりますか?
4.最後のドセタキセルから11ヶ月後、生理が戻ってきましたが、
私はホルモン陰性のHER2陽性なので、生理があっても再発リスクの増大など、デメリットはないですか?
5.ドセタキセルの後遺症なのか、未だに体のだるさ、倦怠感があり、日常生活を送るのが精一杯です。
すぐ疲れて9ー10時間睡眠をとらないと体が持ちません。
自宅療養していればそのうち体力は戻りますか?同様に指先の痺れが未だ強く服薬(リリカを長期服用)してもなかなかよくなりませんが、こちらも時間経過を待つしかありませんか?それともドセタキセル後一年経っても痺れがあれば、今後これ以上良くなる事はないですか?
6.腫瘍は1-2センチだが、リンパ節転移は10個近くありそうと針生検結果を言われました。
腫瘍の大きさのわりにリンパ節転移が多いのはなぜですか?
7.術前CTで鎖骨下リンパ節に転移疑いのため、術前抗がん剤でpCRしたため、主治医からはレベル2までの郭清でいいと言われましたが、こちらで術前抗がん剤で消えていても郭清した方がいいとあったので、こちらの希望でレベル3まで郭清してもらいました。
しかしながら、手術先行の場合、レベル1まで転移の場合はレベル2まで郭清すると思います。
リンパ節転移はリンパ行性で、血行性ではないが、やはりレベル3までリンパ節転移していた場合、レベル3まで郭清し、鎖骨上は放射線しましたが、その先の頸部とか、画像で見えないだけで全身のリンパ節転移はしてしまっているのでしょうか?
数年後にそれが画像として表れてくるのではないかと気が気ではありません。
それとも、術前抗がん剤でpCRしているので、仮に全身のリンパ節に流れていたとしても、消えているだろう、と考えて、ステージ3Cは、ステージ4の一歩手前の進行がんですが、再発率はかなり低いですか?
8.ドセタキセルから一年経ちましたが、髪の伸びがかなり遅く、まだトップと前髪は数センチです。
襟足やこめかみあたりは10センチ近くあります。
通常であれば全体が10センチくらい伸びているはずだと思います。
ハーセプチンとパージェタは髪は抜けないが、生えてくるのを遅くしますか?
または、化学療法閉経で女性ホルモンが少ないため、髪が伸びるのが遅いだけでしょうか?
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「1、医療脱毛は、患側の脇と腕だけ避ければいいですか?患側の指ならばリンパ浮腫リスクは増えませんか?」
→実際には、殆ど関係ないでしょう。
「2.歯列矯正もしても特に問題はないですか?」
→問題ありません。
「3.今後、体のどこかの外科手術はできないのでしょうか?自家組織の再建でも、リンパ浮腫リスクになりますか?」
→関係ありません。
「4.最後のドセタキセルから11ヶ月後、生理が戻ってきましたが、
私はホルモン陰性のHER2陽性なので、生理があっても再発リスクの増大など、デメリットはないですか?」
→ありません。
「5.ドセタキセルの後遺症なのか、未だに体のだるさ、倦怠感があり、日常生活を送るのが精一杯です。
すぐ疲れて9ー10時間睡眠をとらないと体が持ちません。
自宅療養していればそのうち体力は戻りますか?」
→勿論です。
「同様に指先の痺れが未だ強く服薬(リリカを長期服用)してもなかなかよくなりませんが、こちらも時間経過を待つしかありませんか?」
→その通りです。
「6.腫瘍は1-2センチだが、リンパ節転移は10個近くありそうと針生検結果を言われました。
腫瘍の大きさのわりにリンパ節転移が多いのはなぜですか?」
→特に理由はありません(たまたまリンパ管に入りやすかったのでしょう)
「その先の頸部とか、画像で見えないだけで全身のリンパ節転移はしてしまっているのでしょうか?」
→無意味な想像です。
頸部リンパ節転移は殆ど(頻度的に)ありませんし、全身のリンパ節に転移することはありません。
「術前抗がん剤でpCRしているので、仮に全身のリンパ節に流れていたとしても、消えているだろう、と考えて、ステージ3Cは、ステージ4の一歩手前の進行がんですが、再発率はかなり低いですか?」
→そのように理解するといいでしょう。
「ハーセプチンとパージェタは髪は抜けないが、生えてくるのを遅くしますか?」
→それは、ありません。
「または、化学療法閉経で女性ホルモンが少ないため、髪が伸びるのが遅いだけでしょうか?」
→影響が皆無とは言い切れませんが…
普通に「ドセタキセル」の影響だと思います。
質問者様から 【質問4 】
術後の心配
性別:女性
年齢:39
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年9月13日
お世話になります。
①生理について
私はHER2陽性タイプのため、生理が再開しても、再発リスクは増えませんか?
ホルモン陽性乳がんとして再発というか、別のサブタイプとして新規乳がんになることもありますか?
(ホルモン陽性の方は生理を止めた方が再発リスクは減るという理解でよろしいですか?)
ドセタキセルが終わり約1年後(ハーセプチンとパージェタは投与中)に生理があり、その後は毎月ではなく、数ヶ月ごとにあります。
これはまだ生理が戻ったばかりで不規則なだけで、そのうち規則的になるのでしょうか?
② ここ数週間腹部(みぞおちのすぐ下や、腹部全体)がぎゅーっと痛むことがあります。
消化器内科にかかったところ、触診と問診のみでみぞおち下であれば、胃である事が多いとののとで胃潰瘍の薬を処方されました。
なんとなくよくなった気はしますが、完治はしていません。
肝転移の可能性はありますか?
肝転移はあまり症状を伴わない、また、肝転移だけが見つかることは少ないとネットで見たのですが…
③日本乳がん学会の乳がん診療ガイドラインで、産後1年以内の授乳期乳がんは予後不良はほぼ確実と記載あります。
これは、授乳期だと発見が遅れることにより、腫瘍径が大きくなることと、リンパ節転移が高度になるから、という理解でよろしいでしょうか。
私は産後一年以内の授乳期で、リンパ節転移も高度(鎖骨下まで転移あり。
転移個数10個程度)でした。
④鎖骨下まで転移あったため、手術の際にレベル3まで切除していますが、切除したリンパ節の個数は2個でした。
術前化学療法し、切除した2つに癌細胞は残っていませんでしたが、切除したリンパ節が2つと少ないため、主治医からはレベル2までの切除を言われたが私が鎖骨下まで転移あるのでレベル3までの切除を希望したため形式上、レベル3を2つ切除しただけに思えますが、どうでしょうか?
そもそも、レベル3は範囲が狭いので、そんなものでしょうか?
⑤全摘後の放射線もしている場合の、2次再建は、自家組織の腹部と背部だとどちらが術後の痛みは少ないですか?
再建すると、また傷を一回開くので、また術後の痛みに長期間悩まされることになるのでしょうか?
術後1年半、ハーセプチン&パージェタが終わってからも半年以上経ち、鎖骨下まで転移あったステージ3CのHER2陽性(ホルモン陰性)乳がんのため、いつ遠隔転移が発覚するのか、ハラハラした毎日を過ごしています。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
「①生理について
私はHER2陽性タイプのため、生理が再開しても、再発リスクは増えませんか?」
⇒無関係
「これはまだ生理が戻ったばかりで不規則なだけで、そのうち規則的になるのでしょうか?」
⇒年齢的には、そう思います。(気にする必要なし)
「肝転移の可能性はありますか?
肝転移はあまり症状を伴わない、また、肝転移だけが見つかることは少ないとネットで見たのですが…」
⇒無症状、無関係
「これは、授乳期だと発見が遅れること」
⇒その通り。
「私が鎖骨下まで転移あるのでレベル3までの切除を希望したため形式上、レベル3を2つ切除しただけに思えますが、どうでしょうか?」
⇒きちんとした視野で完璧にレベル3まで郭清できる乳腺外科医は少ないですよ。
(質問者がどうであったか?に私がコメントすることは不適切)
「⑤全摘後の放射線もしている場合の、2次再建は、自家組織の腹部と背部だとどちらが術後の痛みは少ないですか?
再建すると、また傷を一回開くので、また術後の痛みに長期間悩まされることになるのでしょうか?」
⇒あまり変わらないように思いますが(形成外科医でないので参考程度に)
質問者様から 【質問5 】
転移の不安
性別:女性
年齢:39
病名:乳がん
症状:みぞおちの長期に渡る痛み、腹部エコーでの肝臓と腎臓の嚢胞
投稿日:2020年10月26日
健康診断で腹部エコーをしてもらったところ、肝臓と腎臓に嚢胞ありと出ました。
エコーでの所見は嚢胞なので経過観察となって
いますが、乳がんの転移の可能性はありますか?
転移でないことを確認するにはどうすればいいでしょうか?
夏からずっとみぞおちのしたあたりが痛く、消化器内科にかかり、胃潰瘍疑いとのことで薬を服用していました。
なかなかよく
ならず結局1ヶ月半くらい服用しましたが、9月末にはあまり痛みを感じなくなったため、消化器内科の受診はそれ以降していません。
ちなみに消化器内科でも腹部エコーしてもらいましたが、異常なしと出ました。
とても不安でたまりません。
田澤先生から 【回答5】
こんにちは田澤です。
「エコーでの所見は嚢胞なので経過観察となっていますが、乳がんの転移の可能性はありますか?」
⇒ありません。
「転移でないことを確認するにはどうすればいいでしょうか?」
⇒すでに肝「嚢胞」と診断されていますよ?
ご安心を。
質問者様から 【質問6 】
骨転移の不安
性別:女性
年齢:39
病名:左乳がん
症状:肋骨の痛み
投稿日:2021年1月25日
お世話になります。
無事、術後2年検診を終えることができました。
①健側の胸の3番目の肋骨あたりが痛みます。
深呼吸をすると痛んだり、動くとズキンと痛みを感じます。
じっとしていればほとんど痛みはありません。
押すと痛いため、整形外科に行き、レントゲンでは異常なし、エコーで軟骨を診てもらったところ、輪郭がボヤけてるのが気にはなるが、明確な診断はつきませんでした。
乳がんの骨転移は、軟骨にも起こりうるのでしょうか?
エコーで軟骨の輪郭がぼやけてるということは転移により骨が溶け出している可能性もあるのでしょうか?
2年検診終えたばかりなのでしばらく乳腺外科の主治医の診察はないのですが、早急に診てもらい、CTや骨シンチなど検査をした方がいいのでしょうか?
②今更ですが、乳がん診断時、HER2は3+、エストロゲン受容体は3/8、プロゲステロン受容体は0/8でした。
術前抗がん剤でpCRだったため、術後は残りの抗HER2療法と放射線のみで、ホルモン治療はしていません。
エストロゲンのみが弱陽性はホルモン治療しなくてもよかったのでしょうか?
③再発する場合、必ずしも局所再発を経て遠隔転移するわけではないのでしょうか?
術後2年検診で対側のエコーとマンモ、患側の腋窩と鎖骨下エコーをして問題ありませんでした。
この場合、遠隔転移もしていないと考えていいのでしょうか?
それともCTや骨シンチをしたら遠隔転移している可能性もあるのでしょうか?
①に関連して、胸はエコーとマンモで異常ないが、実は骨転移していたらと不安です。
田澤先生から 【回答6】
こんにちは田澤です。
「乳がんの骨転移は、軟骨にも起こりうるのでしょうか?」
⇒起こりません。
「エコーで軟骨の輪郭がぼやけてるということは転移により骨が溶け出している可能性もあるのでしょうか?」
⇒考えすぎ
「2年検診終えたばかりなのでしばらく乳腺外科の主治医の診察はないのですが、早急に診てもらい、CTや骨シンチなど検査をした方がいいのでしょうか?」
⇒整形外科で診てもらっているので十分です。
「エストロゲンのみが弱陽性はホルモン治療しなくてもよかったのでしょうか?」
⇒それでいいと思います。
「③再発する場合、必ずしも局所再発を経て遠隔転移するわけではないのでしょうか?」
「対側のエコーとマンモ、患側の腋窩と鎖骨下エコーをして問題ありませんでした。この場合、遠隔転移もしていないと考えていいのでしょうか?
それともCTや骨シンチをしたら遠隔転移している可能性もあるのでしょうか?」
⇒この質問自体、大変な勘違い
「局所」と「遠隔」は全く別物です。
質問者様から 【質問7 】
術後の心配
性別:女性
年齢:39
病名:乳がん HER2陽性ホルモン陰性
症状:
投稿日:2021年6月20日
いつもお世話になっております。
術後の不安が多く再度質問させてください。
①2ヶ月近く肋骨の軟骨側の痛みがあります。
痛みは増大はしていません。
軟骨への転移はないということですが、整形外科のエコーにて肋骨の軟骨側の輪郭がぼやけてると言われました。
乳がんの骨転移は溶出型が多いそうですが、その可能性が高いのでしょうか?
骨シンチを撮った方がいいでしょうか?
②同じステージでも、若年層の方が再発率は高いのでしょうか?
30代の初発ステージ3Cだと、遅かれ早かれ遠隔転移をするのではと不安感が拭えません。
10年生存率は、再発や遠隔転移の有無は無視して、単に生存している確率ということでしょうか?
いつかは遠隔転移する覚悟をしておいた方がいいのでしょうか。
③HER2は三年が第一関門とのことですが、術前化学療法をしている場合でも、手術を起点として考えればよろしいのでしょうか?
乳がん発覚時からはもうすぐ3年、術前化学療法を終えてからの手術から考えるとまだ2年半です。
少しでもどこか身体の不調があると転移かも…と不安になりますが、第一関門を越えられたら、精神的な不安も少し和らぐ気がします。
④全ての標準治療が終わった後、生理が戻ってきましたが不規則で、最近は特に数ヶ月に一回になってきました。
現在39歳ですが、30歳でもAMHが低かったことと、ドセタキセル(婦人科の医師から卵巣にダメージ与えやすいと聞きました)
から、早発閉経(43歳未満の閉経)になるのではと思っています。
子ども希望はもうないため、生理がなくなってもいいのですが、骨粗鬆症リスクなどが高くなるのが不安です。
通常であればホルモン補充法をするのだと思いますが、乳がんはできないと聞きました。
しかしHER2陽性ホルモン陰性乳がんであれば、ホルモン補充療法をやってもいいのでしょうか?もしくはやはり乳がん既往歴があるのでホルモン補充法はできないのでしょうか?(健側のホルモン陽性乳がんリスクも上がるから?)
抗がん剤による完全閉経の場合、ホルモン補充法以外の治療法はあるのでしょうか?
何もせず、骨粗鬆症になるのを待つしかないのでしょうか?
田澤先生から 【回答7】
こんにちは田澤です。
「①2ヶ月近く肋骨の軟骨側の痛みがあります。
痛みは増大はしていません。
軟骨への転移はないということですが、整形外科のエコーにて肋
骨の軟骨側の輪郭がぼやけてると言われました。
乳がんの骨転移は溶出型が多いそうですが、その可能性が高いのでしょうか?
骨シンチを撮った方がいいでしょうか?」
⇒普通に…
Xp撮影してもらいましょう。
「②同じステージでも、若年層の方が再発率は高いのでしょうか?」
⇒無関係
「10年生存率は、再発や遠隔転移の有無は無視して、単に生存している確率ということでしょうか?」
⇒その通り。
「いつかは遠隔転移する覚悟をしておいた方がいいのでしょうか。」
⇒10年生存率は「ほぼ」10年「無再発」生存と同じです。(1年生存率と1年無再発生存率は大分異なりますが、長くなればなるほど「無再発≒生存」となります)
理屈は理解できますね?
「③HER2は三年が第一関門とのことですが、術前化学療法をしている場合でも、手術を起点として考えればよろしいのでしょうか?」
⇒その通り。
「通常であればホルモン補充法をするのだと思いますが、乳がんはできないと聞きました。」
⇒その通り(禁忌となってます)
「抗がん剤による完全閉経の場合、ホルモン補充法以外の治療法はあるのでしょうか?
何もせず、骨粗鬆症になるのを待つしかないのでしょうか?」
⇒仕方がありません。(物事には「優先順位」があるのです)