[管理番号:5880]
性別:女性
年齢:44歳
先日検診で、乳房の超音波とマンモグラフィーをしました。
1か月前くらいから左胸あたりがチクチク痛んだり、筋肉痛のような痛みが頻繁にあるので
念のため超音波の際にそのことを伝えました。
そのせいか、左の検査時間が長かったのと最後に技師さんが「昨年の結果と合わせて送るので確認してください。」
言われたことが気になり、その日お風呂場で乳房を触ってみると左乳房にしこりがありました。
マンモの検査の際は左のみ痛みがありました。
検査結果が1カ月後になるのでそれまで待てず、近くの内科で視触診検査をしてもらうと、
左乳房に5mmのしこりとの結果でした。
腫れなどはありません。
「至急に検査を必要」との結果で、精密検査のための紹介状も書いていただきました。
紹介先の病院は年内の予約がいっぱいで、急ぎであれば予約なしで来てくださいとのことですが、早めに受診したほうがいいでしょうか?
気のせいか、検診を受けてから左手のしびれや脇の下、左ろっ骨あたりの痛みもひどくなったように感じます。
昨年度の超音波は「異常なし」、マンモでは「両乳腺石灰化」でした。
視触診をされた先生曰く、私のようなやせ形では石灰化でしこり?などが見つかりにくいとのことでした。
前回の検診時(1年前)からしこりが
あった可能性も高いのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
是非、是非、是非!『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』を、ご一読ください。
質問者のような症状はとても、とても多いのです。
(これらの症状を)「乳がんと関連付けて悩む人が『あまりにも』多い」ことは、
日々実臨床の場で実感しているので「お知らせ」や「今週のコラム」に出しているのです。
「1か月前くらいから左胸あたりがチクチク痛んだり、筋肉痛のような痛みが頻繁にある」
⇒お解りですね??
これは「今週のコラム111回目」の①や③に当て嵌まりますね?
1000%間違いなく、「ホルモンによる刺激症状」です。(質問者の年齢では、「寧ろ当然起こる」症状です)
これらの症状を(乳癌と関連付けて)無用な心配をする方があまりにも多いので、何度かコメントしているのです。
「マンモの検査の際は左のみ痛み」
⇒人間の身体には「左右差」があります。
「痛み」を「乳癌と結び付ける」ことは止めましょう。
「近くの内科で視触診検査をしてもらうと、左乳房に5mmのしこりとの結果」
⇒本当に「視触診」ですか??
「視触診で5mmのシコリ」というのは、(正直)あまりあてにはなりません。
(その大きさはエコーで見るべきものです)
「早めに受診したほうがいいでしょうか?」
⇒その必要はありません。
検診結果が出てからでもいいでしょう。
「気のせいか、検診を受けてから左手のしびれや脇の下、左ろっ骨あたりの痛みもひどくなったように感じます。」
⇒これらの症状を「何か」と結び付けていますか??
1000%(ストレスによる)「ホルモン刺激症状」です。
「今週のコラム111回目」の②や③に「ピッタリ」当て嵌まります。(そんな変な病気はないのです)
「前回の検診時(1年前)からしこりがあった可能性も高いのでしょうか?」
⇒全く根拠がありません。
☆現時点では
1.(1000%間違いなく)女性ホルモンによる刺激症状
2.内科医による視触診での「5mm?」のしこり
上記から「何かを想像する」ことは不可能です。