[管理番号:8248]
性別:女性
年齢:50歳
病名:湿潤性小葉癌
症状:自覚症状なし
投稿日:2020年1月29日
2019年8月検診マンモにて異常なく、同年9月にたまたま受けた。
超音波で右に8ミリの腫瘤発見、生検で湿潤性乳管癌の初期と診断。
11月後半に部分切除、センチネルリンパ節2個摘出。
術中迅速診断で転移なし。
術後の病理にて2個とも転移発覚、転移最高径8ミリ、湿潤性小葉癌ER90、PGR0、Her2陰性、Ki67 5<、湿潤径2センチ。
化学療法適応を知る目的でリンパ節郭清術を先日受け、病理の結果待ち。
術前術後の診断がこんなに違うことはありますか?
化学療法はどのくらい適応と考えますか?(具体的なリンパ節転移の数)、病理後オンコタイプDXを加えると更に時間が掛かってしまいますが、待っている間に補助療法は必要と思われますか?
50歳閉経前です。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「術前術後の診断がこんなに違うことはありますか?」
→迅速診断で(転移が)解りにくかった理由は「小葉癌だったから」ということでしょう。(小用癌は迅速診断で解りにくいケースは「稀ですが」あります)
「化学療法はどのくらい適応と考えますか?(具体的なリンパ節転移の数)」
→Ki67=5%であれば、不要と思います。
★腋窩郭清は(化学療法の適応を考えるためではなく)純粋に「リンパ節転移の取
り残しを防ぐ目的」で行ったと考えましょう。
「病理後オンコタイプDXを加えると更に時間が掛かってしまいますが、待っている間に補助療法は必要と思われますか?」
→必要かどうかは別として…
当院ではOncotypeDX待ちの4wはホルモン療法を行いながら結果を待つようにしています。(気分的に焦りがなくて、いいと思います)