乳がん|乳がんプラザ

[管理番号:6306]
性別:女性
年齢:63歳
63歳の母親のことです。
1月頃から左胸のしこりが気になっていたとのこと。
数ヶ月悩んだ末に4/(中旬)に近所の開業医を受診した結果、エコーでは判断がつかないということで総合病院に紹介状を
出してもらったと打ち明けられました。
母親の話では、しこりが気になり始めた1月頃に首から左胸辺りにかけて筋肉痛のような痛みがあったとのこと。
雪かきによる筋肉痛だろうと思っていたようです。
同時期に高血圧で通っているかかりつけ医で定例の血液検査をした時にはいつもより白血球の数が多いなと思ったとも話しています。
現在は痛みや体調の変換はないようですが、本人の話ではしこりの大きさがクルミ位あるとのこと。
4/(中旬)に総合病院で精密検査をしていただき結果をみてからでないとわかりませんが、一連の自覚症状としこりの大きさからみて何か判断材料になるものかと思い質問しました。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
皆さん多くの方が勘違いしていること。(癌になると、いろいろ体調不良になるのでは?と考えていませんか? それは全くの誤解です)
それは「乳がんに(シコリ以外の)症状はない」ことをご理解ください。
「一連の自覚症状」
⇒全く無関係
 乳癌だから「白血球が多い」とか「筋肉痛」とか、1000%一切無関係です。
「しこりの大きさからみて何か判断」
⇒乳癌を疑うべきです。
 閉経前の方ならば、「良性の腫瘍(線維腺腫や嚢胞)がでてくる」ことも勿論あります。
 が、閉経後(特に60歳以上)で「新たなシコリは乳癌を一番に疑わなくてはいけない」これが乳腺外科医の常識なのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2 粘液癌について】

性別:女性
年齢:63歳
63歳(閉経54歳)の母親の針生検の結果が5/(上旬)出ましたので報告させていただきます。
左胸の粘液癌でした。
母親のメモには下記のとおり。
ステージⅡA
MIB-1 26.9
腫瘍の大きさ 3センチ
転移はなし
女性ホルモンが多い
その影響で腫瘍ができた?
年齢の割には胸があると言われた。
30代に不妊治療でホルモン投与したが関係ないようだ
母親の話では、ホルモン治療が効くものであるとのことでした。
右胸にも気になる部分があるとのことで、再度、針生検をし5/(下旬)にその結果説明と手術に向けた検査をするそうです。
通院先は○○県立中央病院で手術も同病院です。
手術は6/6にするとのことで、部分摘するか全摘するか、前日までに決めて欲しいと言われたとのこと。
腫瘍がある部分が全摘しなくても大丈夫な位置に(左胸左上部)あるとは言われたそうです。
この状態がどのような段階なのか知りたく、お忙しいところとは思いましたが再度質問させていただきました。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
粘液癌は大人しい癌です。
ただ、唯一注意すべきは「針生検のルート(通り道)などに(癌細胞が)残り易い」ので、手術の際に「その点を」執刀医に確認しておきましょう。
「この状態がどのような段階なのか知りたく」
⇒上記を気をつけることです。
 温存でも全摘でも、「針生検のルートも切除」するようにしてもらえばいいのです。
 ☆あくまでも「大人しい粘液癌」で「早期」です。
 
 

 

質問者様から 【質問3 】

管理番号6306 病理検査の結果と今後の治療方針について
性別:女性
年齢:63歳
5月(下旬)日の手術後から1ヶ月程経ち、本日、病理検査の結果が出たことで、今後の治療方針が示されました。
他に相談できる場所がありませんのでお忙しいところとは思いますが、改めて質問させていただきます。
当初、左側のみの粘液癌とのことでしたが最終的に粘液癌の性質も含む浸潤性乳管で、右側にも小さいしこりが見つかり、左右の手術となったところでした。
術後は左側からのドレンが続き、約1ヶ月程の通院が続きようやくおさまってきました。
そして、本日、病理検査の結果がわかり、
推奨療法として、細胞分裂の割合が高めということで当初は想定されていなかった抗癌剤が加わり、母親が非常に悩んでいる状況です。
回答は1週間後に聞きますとのこと。
ただし、あくまでも抗癌剤は必ず使用しなければならないものではなく、本人の判断しだいということでした。
私としては、抗癌剤を使用することで数%としか予後や再発率が変わらないのであれば体力面も考慮して、当初のとおりホルモン治療と放射線治療でいいのではないかと思っていますがいかがなものでしょうか。
以下が病理検査の結果です。
病理検査結果
①左
浸潤性乳管癌 充実型
浸潤径:32ミリ
波及度:脂肪織
リンパ管侵襲:1
脈管侵襲:0
組織学的異型:グレードⅡ
断端:陰性
リンパ節転移あり19個のうち2個 転移陽性
ER:90%
PgR:90%
HER2:0(陰性)
MIB-1:31%
②右
浸潤性乳管癌 硬性型
浸潤径:8ミリ
波及度:脂肪織
リンパ管侵襲:1
脈管侵襲:0
組織学的異型:グレードⅠ
断端:陰性
リンパ節転移なし
ER:90%
PgR:90%
HER2:0(陰性)
MIB:11%
全身再発の可能性:33%
局所再発(温存乳房内)の可能性:15%
全身再発の予防
抗癌剤
左側の腫瘍は3センチでMIB-1も少し高くリンパ節転移も2個あるため ンスラサイクリンとタキサン系の使用も検討
再発を2分の1に低下させる
内分泌療法
アロマターゼ治療薬、抗エストロゲン製剤
5年間の内服で再発を約3分の2に低下させる
左右ともホルモン受容体陽性なので効果は高い
最近では10年内服することでより効果的と言われている
局所再発や対側乳癌の発生も約2分の1に低下
局所再発の予防
放射線療法
計25回程度の通院
推奨療法
TC4→ホルモン療法+放射線療法
抗癌剤治療→3ヶ月毎のホルモン治療薬処方、外来放射線療法、6ヶ月毎の採血・超音波検査、2年毎のマンモグラフィ
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「細胞分裂の割合が高めということで当初は想定されていなかった抗癌剤」
→これはMIB-1(Ki67)=31%のことを言っているようですが…
 実際は、これはグレーゾーンです。
 悩むなら「OncotypeDX」してみましょう。『今週のコラム98~101』を熟読しましょう。
今週のコラム 98回目 ♯このグレーゾーンを「AとBに分ける」ためにOncotypeDXがあるのです。
今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?
今週のコラム 100回目! 「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。
今週のコラム 101回目 (Ki67が20代はluminal Aの可能性が圧倒的に高く)本当に「Aなのか、Bなのか迷うのは30代以降」と言えるのです。





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