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セカンドオピニオンの定義と意義について

[管理番号:5257]
性別:女性
年齢:41歳
いつもQ&Aで勉強させて頂いております。
今回、久しぶりに受けた人間ドックで精密検査となりまして、その後の過程について質問させてください。
私は、10年前から双極性障害を患っておりまして、その治療、病状の安定を気に掛けるばかりに、
身体本来の健康には無頓着でした。
簡単な健康診断は受けていましたが、人間ドックは5年ぶりでした。
その人間ドックのマンモグラフィーでR(右)・U(上部)局所的非対称性乳腺陰影(疑)D2という所見がでまして、
人間ドックの施設と同じ建物にある病院に何も予備知識もないまま再検査に行きました。
そこの乳腺外来で(技師さんが)エコーをしたところ、
シコリがあるとのことでした。
ひとつは形が良いので問題なしだろう、もう一つは少し形が悪いので、
MRIをして、そのあと生検です、では外でお待ちくださいとのお医者様の1分程度の診察がありました。
その後、MRIをするのは悪性だから?との疑念が浮かび、色々調べているうちに、こちらを知ったのですが、MRIよりも生検が確実では?と考えるようになりましたが、判断に悩むうちにMRIの検査日となってしまいました。
MRIは受けたものの、病院の対応があまり良くない事や、MRIが本当に必要なのか?と悩み、MRIの結果が出る前に、別途都立○○病院の乳腺外科に予約を入れました。
その旨、電話でクリニックに伝え、紹介状が準備出来るか(出来ない場合はなくても受診可と確認済み)、診察した画像はもらえるのか(なくてもいいと確認済み)の質問をしたところ、MRIの診断も出てないのに他をうけるのか?や、出来る、やっぱり出来ないなど、計50分もその話を電話でされ、
しかも、途中で、紹介状が書けるかわからないが、
一度申請したら、期日までに紹介状が準備出来なくてもお金だけは払ってもらうと言われました。
それはおかしいので出来ないなら申請もしないと言ったら、出来ると言い出したり、とにかくストレス満載な電話を経て、MRIの診断結果を聞きにいくことになりました。
そして、MRIの画像を見ながら言われたのは、MRIで見る限り、悪いものではないだろう、とのこと。
半年後の要経過観察と言われました。
大きさなどはおっしゃいませんでした(私も聞き忘れ)。
私が、エコー画像では形の悪いのがあると言われたが、それはどうかと尋ねると境界線にあって少しいびつだが、それも今のところ生検は必要ない、とのこと。
自分で触ってもシコリがわからない、と伝えると脂肪の奥にあるのでこの程度なら触れないでしょう、とのことでした。
また、他にも小さな影らしきものがあるが、今とっても痛い思いをしてとれない可能性があるので、自己検診しながら、様子をみてください、とのことで終了となりました。
そして、紹介状に関しては、火曜日の診察で、翌月曜の○○病院への診察では時間が足りないので紹介状は書けないと言われ(それは了解しました)、画像は当日中に準備いただけました。
その際に、○○病院へかかるなら、セカンドオピニオンになるから、
通常の外来でなく、セカンドオピニオンの外来で取るべきではないかと言われました。
こちらのQ&Aでは、生検でしか確定診断が出来ないと言われおりますが、
確定診断がされていないのに、別の病院を受けるのはセカンドオピニオンになるのでしょうか?
○○病院に行く理由は、家から通いやすい、今のクリニックでは対応に不信感があり続けたくない、クリニックは入院も手術も出来ないので、
ガンと診断されたときに対応できるところに行きたいということです。
このような場合、生検をしっかり受けて、確定診断を受けた方がいいと考えておりますが、先生のご意見はいかがでしょうか?
また、私としては転院と考えておりますが、これはセカンドオピニオンで特別な外来ということになるのでしょうか?
ストレスが過多になると、持病も悪化するのでなるべく、
お医者様とは相性のいい方と巡り合いたいと思っておりますが、
高望みなのでしょうか?
アドバイスいただけますと助かります。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「少し形が悪いので、MRIをして、そのあと生検」と言っておきながら「MRIで見る限り、悪いものではない 半年後の要経過観察」としているようでは…
 このような愚行を「MRI的免罪符」と言います。
 ☆本来はMRIを診断目的で用いてはいけません。(USで怪しければ、それだけで生検すべきなのです)
  MRIもUSも(単なる)画像診断にすぎず、立ち位置は同等なのです。
「このような場合、生検をしっかり受けて、確定診断を受けた方がいいと考えておりますが、先生のご意見はいかがでしょうか?」
⇒その通りです。
「また、私としては転院と考えておりますが、これはセカンドオピニオンで特別な外来ということになるのでしょうか?」
⇒転院でいいのです。