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細胞診に関しての

[管理番号:7285]
性別:女性
年齢:31歳
病名:
症状:しこり

こんばんは!お忙しい中すみません。
31歳で一年ちょい前に二人目を出産し、もう母乳は半年以上あげておりません。

先日から右胸の奥に痛み
乳首のすぐ右上にシコリが
あり弾力のあるものですが心配になり本日診察を受けに行きました。

マンモグラフィーでは異常なくエコーでみてもらうと9.9mmで先生も『なんかあるね~大丈夫やと思うけど、何かわからないから悪い物か良い物かハッキリさせる為に細胞診しよか』と言い1箇所のシコリに何故か3本針を刺され細胞を取られました。

私はビビリな性格の為、先生に『え、悪そうな物ですか?』と聞くと『たぶん大丈夫やと思うよ~かなり心配してるみたいやから、本来は次予約取れるのが2週間後だけど結果分かり次第電話してあげるね。
電話で良性と伝えても診察には必ず来てね』とおっしゃって頂きました。

私は今まで半年~一年に一度は検診をうけていますが細胞診したのは初めてなので、ここで田澤先生にお伺いします。

①サイズがすごく大きいわけではないのに1つのシコリに3ヶ所から針で細胞診をするのはよくある事なのですか?
②先生にもよると思いますが仮に癌を疑っていても大丈夫だと思いますと患者に声をかけますか?逆に癌の疑いが高い場合はそのような声かけはしないですか?(私が心配性な為、先生は私を気遣って大丈夫と言ってくれただけではないかと深読みしてしまいます。)
③癌を疑っていなくても何か別の疑いで細胞診をする可能性はありますか?

一週間、結果が出るまで不安で思わず質問してしまい申し訳ありません( ´??ω??`)

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

心配する気持ちもわかりますが実際は(その担当医のコメント通りの)「たぶん大丈夫や」なのだと(素直に)思います。

「①サイズがすごく大きいわけではないのに1つのシコリに3ヶ所から針で細胞診をするのはよくある事なのですか?」
→細胞診は「採取しずらい」ので、(寧ろ)そのくらいの方が安心です。『今週のコラム 104回目 バネ式針生検の登場は、(あたかも全自動洗濯機の登場のように)現場を変えたのです。』ご参照のこと

「②先生にもよると思いますが仮に癌を疑っていても大丈夫だと思いますと患者に声をかけますか?」
→これは「断言」しますが…

 それはありません。
 実際に「癌ではない」と思っているのは間違いありません。

 ★我々は「癌かもしれない」と思ったときは「良性だと思うよ」などとは決して言わないのです。(結果として信頼を損ねることになるから)

「逆に癌の疑いが高い場合はそのような声かけはしないですか?」
→その通り。(上記、理由にて)

「(私が心配性な為、先生は私を気遣って大丈夫と言ってくれただけではないかと深読みしてしまいます。」
→100%「深読み」です。

「③癌を疑っていなくても何か別の疑いで細胞診をする可能性はありますか?」
→今回はまさに
 「良性と確認するため」ですね。(主治医自身も安心できるし、何より「患者さんを安心させることができる」から)

 ★良性と確認するための細胞診は多いですよ!
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問2 検査結果】

性別:女性
年齢:31歳
病名:
症状:

田澤先生、先日はご丁寧なご返答ありがとうございました!
ビビリな私にとっては先生のお言葉が何より励みになりました。

金曜日に検査結果でクリニックへ行ってきました。

結果は悪性度は見つからなかったよ。
大丈夫。
との事で他は特に悪いことは言われず、
また次は半年後に変わりないかだけエコーしこう。
との事でした。

ただ結果報告の時に今回の病理組織検査報告書を頂いたのですが、そこに書かれている内容で気がかりな事があります。
←(帰宅後に詳しく見たので直接、担当医には質問できず)

報告書に書かれているまま引用致します↓

臨床診断
RXbreast tumor
臨床所見
CNB
図解
㊨10mm

三本のcore
で,hyalinosis,sclerosis,duct
ectasiaがみられます。
乳腺症もしくは乳腺
線維症と考えられますが,本標本での詳細判断は困難です。
悪性像はみられません。


このように記載されています。

単語など調べると硬化や乳管拡張症が出てきて内容をみると稀な疾患など書いておりこのまま放置しておいて大丈夫なのかと心配です。

田澤先生でもこの検査結果の場合は大丈夫とゆう判断になりますでしょうか?
乳管拡張症は治療など必要でしょうか?
検査前からあった胸のジンジンした痛みはまだたまにあるのとその腫瘍が癌化しないのか不安です。

貴重な質問枠にこのような質問で申し訳ありません( ´??ω??`)

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

至極、妥当な結果でしたね。(物事はありのままに受け止めるべきです)

「単語など調べると硬化や乳管拡張症が出てきて内容をみると稀な疾患など書いており」
→全くの誤り!
 どちらも典型的な「乳腺症に伴う変化」です。

「まま放置しておいて大丈夫なのかと心配」
→?
 乳腺症は病気ではありません。(女性ホルモンによる正常乳腺の変化です)
 ご安心を。

「田澤先生でもこの検査結果の場合は大丈夫とゆう判断になりますでしょうか?」
→勿論!
 私なら「半年後」ではなく、「検診へ戻りましょう」とします。

「乳管拡張症は治療など必要でしょうか?」
→ナンセンス!(上記コメント通り)

「検査前からあった胸のジンジンした痛みはまだたまにある」
→乳房痛を病気だと思っているのですか??
 是非『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』をご参照ください。

「その腫瘍が癌化しないのか不安」
→「癌化」など世の中に存在しません。

 良性は「未来永劫」良性であり、悪性も「未来永劫」悪性なのです。