Site Overlay

細胞診の診断について

[管理番号:5125]
性別:女性
年齢:50歳
50歳の女性です。
先生にご相談したくメール差し上げます。
永年に亘る不妊治療によるホルモン充填治療を行っていた為と乳房の痛みがたまにあることなどから、年一回の人間ドックの受診と、そして3ヶ月~6ヶ月毎へ乳腺外科(人間ドック提携のクリニック)へ通院しておりました。
2016年1月、5月の診断は乳腺症、2016年6月の人間ドックで腫瘤が見られた為に要検査となり、同6月に細胞診を行い、結果は良性でした。
その後2017年1月通院時のエコーでも再度腫瘤がみられましたが、乳腺症との診断でした。
2017年6月再診、細胞診を行いグレー判定、その後組織診を行いました。
その結果は非浸潤乳管がんでした。
今週7月(中旬)日に診断されたばかりで、これ から本格的な治療をする予定です。
私としては、2016年6月に細胞診の時から、既に癌であったのかどうか不安で仕方がありません。
だとすると一年も放置していたことになります。
クリニックの先生にお伺いしたところ、細胞診では取り切れてなかったかもしれない、発見が遅れて申し訳なかったと言われました。
乳腺症の腫瘤は、良性から悪性に変異することはありますのでしょうか?
それとも良性はずっと良性のままなのでしょうか?
また、細胞診の非浸潤乳管がんの判断は、後に浸潤乳管がんとなることはありますでしょうか?
ご教示ください。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「私としては、2016年6月に細胞診の時から、既に癌であったのかどうか不安」「一年も放置」
⇒その通りですが、幸い「診断が付きにくいくらい大人しい癌」だと解釈しましょう。
「乳腺症の腫瘤は、良性から悪性に変異することはありますのでしょうか?」
⇒ありません。
 最初から癌だったわけですが、「大人しいタイプだから診断が付きにくかった」ことは背景にあると思います。
「それとも良性はずっと良性のままなのでしょうか?」
⇒そういうことです。
「また、細胞診の非浸潤乳管がんの判断は、後に浸潤乳管がんとなることはありますでしょうか?」
⇒「細胞診」ではなく「組織診」ですね。
 「病変全体」で調べると浸潤部分が見つかるケースはあります。
 しかし、「早期は早期」それは間違いありません。