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MRIで見えるがエコーで確認できないしこりについて

[管理番号:11665]
性別:女性
年齢:41歳
病名:左胸 浸潤性乳管がん
症状:トリプルネガティブ ステージ2a
投稿日:2024年03月15日

いつも参考にさせていただいております。
2点ご質問させてください。

左胸 浸潤性乳管癌、トリプルネガティブ、ステージ2a(原発1.7mmと左脇リンパに1箇所転移あり)遺伝子検査は陰性。

先日MRIを行ったところ、右側C区域にCategory4Aの腫瘍6mmが見つかりました。

レポートには、紡錘形の非特異的な形態ですがfast/plateau patternを示し、他のfoucsより早期濃染とサイズが目立ちます。
悪性典型像ではありませんがルールアウトを要します、と記載があります。

主治医がエコーで再度確認しましたが、しこりをみつけることができず、こう言うエコーで映らないパターンは良性だから大丈夫と言われましたが、そのような認識で大丈夫でしょうか?
マンモでもPET CTでも指摘されておりません。

また、2/(下旬)にがんと診断が下り3/(下旬)から化学療法を開始する予定ですが、当初感じられなかったチクチクとした痛みと突っ張る感じが出てきており、また昨日のエコーでは1.7mmから1.9mmにサイズが大きくなっていました(主治医は誤差の範囲内と言っていました)。
トリプルネガティブなこともあり、このまま10日間も待ってステージが上がってしまわないか心配です。主治医に相談しましたがいいんじゃないですか?とだけ言われました。

頭皮冷却を行うため治療開始が遅れているのですが、頭皮冷却を諦めてなるべく早く抗がん剤を始めるべきでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

主治医がエコーで再度確認しましたが、しこりをみつけることができず、こう言うエコーで映らないパターンは良性だから大丈夫と言われましたが、そのような認識で大丈夫でしょうか?
⇒エコーは個人差があるので、今後も(忘れずに)しばしば行ってもらうようにしましょう。

マンモでもPET CTでも指摘されておりません。
⇒それは当たり前です。(エコーで見えない者がそれらで見える筈がありません)

当初感じられなかったチクチクとした痛みと突っ張る感じが出てきており
⇒これは「癌と関連」づけていますか??
100%間違いなく、(癌の告知というストレスに伴う)「ホルモン刺激症状」ですよ。

頭皮冷却を行うため治療開始が遅れているのですが、頭皮冷却を諦めてなるべく早く抗がん剤を始めるべきでしょうか?
⇒全く緊急性はありません。
ただ、何のために「術前抗がん剤なのか?」 質問者自身が納得していれば構いませんが。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/3/25
***

  

質問者様から 【質問2】

良性の繊維線腫が悪性にかわる可能性
性別:女性
年齢:42
病名:浸潤性乳管がん
症状:トリプルネガティブcT1N1M0
投稿日:2024年05月07日

先日はお忙しい中的確なアドバイスをいただきましてありがとうございます。その後キイトルーダ、パクリタキセル、カルボプラチンの術前科学療法が始まり、現在2クールが終了しました。

おかげさまで抗がん剤がよく効いており、当初2センチ近くあったしこりは自分で触れても分からなくなってきました。

抗がん剤をする中で2点疑問が出てしまい、またお時間を拝借させていただきたくメールさせていただきました。どうぞよろしくお願いします。

①原発のガンと同じ左胸に3年前に針生検をして繊維線腫と診断された1.5センチほどのしこりがあります。最近そちらがズキズキと痛むようになりました。

この線腫は毎年定期検診しており、大きさも変わらずなのですが、針生検で良性と言われたものが悪性に変わることはあるのでしょうか?

また、原発裏の肩甲骨や骨もチクチクと痛みます。転移が怖いのですが、CTで異常がないため、単純に抗がん剤の副作用なのでしょうか?

②もう1点質問ですが、今回MRIにて腋リンパに1箇所腫れが指摘されていますが、腋は生検していません。主治医に聞くと、脇のリンパは生検をしても偽陰性になる場合が多いのでしないそうです。そういうものなのでしょうか?

そして、一般的にそうした場合はセンチネルをせずに腋窩郭清してしまうのでしょうか?

お忙しい中申し訳ありませんが、ご回答いただけましたら幸いです。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

前回の回答を覚えてますか????
質問者が「当初感じられなかったチクチクとした痛みと突っ張る感じが出てきており」

⇒これは「癌と関連」づけていますか??
100%間違いなく、(癌の告知というストレスに伴う)「ホルモン刺激症状」ですよ。
   ↑↑
 この記載、覚えてますか??

★痛みを「癌では?」という発想は、今後一切やめてください。
腫瘍の辺りが痛む⇒癌では?という発想自体全くナンセンス!!
肩甲骨や鎖骨の辺りの痛みは極めて「典型的な」ホルモン刺激症状です。
特に抗癌剤による「化学療法閉経」へ向かって急激な更年期のようなホルモン環境なので上記は必発となります。1000%そんな転移などないし、そもそも(それらの転移に)痛みなどありません。

①原発のガンと同じ左胸に3年前に針生検をして繊維線腫と診断された1.5センチほどのしこりがあります。最近そちらがズキズキと痛むようになりました。
⇒癌と関連付けること自体全くナンセンス!

この線腫は毎年定期検診しており、大きさも変わらずなのですが、針生検で良性と言われたものが悪性に変わることはあるのでしょうか?
⇒良性は未来永劫良性であり、癌は最初から癌です。
 ★巷にある「線維腺腫と言われていたのに、今回癌と診断された」という都市伝説は真実ではなく単純に「最初の線維腺腫という診断自体が誤診だった」だけにすぎません。 最初から癌だっただけの話です。

また、原発裏の肩甲骨や骨もチクチクと痛みます。転移が怖いのですが、CTで異常がないため、単純に抗がん剤の副作用なのでしょうか?
⇒上記の通り、100000000%転移とは絶対に無関係。いい加減理解してくださいネ。

 抗癌剤による卵巣抑制による更年期へ向かう(いずれ化学療法閉経となります)
「極めて典型的な」卵巣不安定によるホルモン刺激症状ですよ。

②もう1点質問ですが、今回MRIにて腋リンパに1箇所腫れが指摘されていますが、腋は生検していません。主治医に聞くと、脇のリンパは生検をしても偽陰性になる場合が多いのでしないそうです。そういうものなのでしょうか?
⇒それは「下手な人がいう」言い訳にすぎません。 本来なら生検は100%正確でなくてはなりません。

そして、一般的にそうした場合はセンチネルをせずに腋窩郭清してしまうのでしょうか?
⇒画像診断で転移と判断すれば腋窩郭清だし、判断しなければ「まずはセンチネルリンパ節生検」です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/5/15
***

質問者様から 【質問3】

術後化学療法後の微小浸潤性乳がんのゼローダの効果について
性別:女性
年齢:42
病名:微小浸潤性乳がん
症状:トリプルネガティブ
ステージ2a(原発1.7センチ、腋窩リンパ転移疑い)で半年間術前化学療法を行い、
病理結果でypT1miとなる
投稿日:2024年10月25日

その節はアドバイスいただき大変ありがとうございました。

その後、キイトルーダ+パクリタキセル、キイトルーダ+ACの術前化学療法を完走し、先日部分切除+腋窩リンパ切除手術(レベル2まで)を行いました。

病理結果が出まして、腋窩リンパの転移は全て消失しておりましたが、胸の原発部分に1mm以下の浸潤が残っており、残念ながら完全奏効には至りませんでした。

病理レポートには
トリプルネガティブ
微小浸潤性乳がんypT1mi,ypN0
術前の治療効果は2b
ki値は3%
核グレード1
と書いてあります。

術後の治療について、主治医からはほぼPCRだからゼローダをしても効果があるか分からない。術前でキイトルーダが効いたので、術後治療は放射線とキイトルーダのみ行うと言われました。

私としましては、この微小浸潤性乳がんという扱いがよく理解できず、1ミリ以下の浸潤なのだから非浸潤がんとほぼ同様のものと理解しての治療でいいのか、それとも浸潤が残っていることは確かなので浸潤がんの残存としてゼローダをした方がいいのか分かりません。

再発率を聞いても分からない、PCRとそんなに変わらないんじゃないかと言われましたが、そう言った理解で良いのでしょうか?

まだ小さい子供がいること、またトリプルネガティブなこともあり、できるだけやれる治療はやっておきたいと考えております。ご回答どうぞよろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

そもそも「ゼローダ」は適応外なので「適応外診療」については一切コメントしません。

適応外診療の場合、QAで回答しません。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/15
***

  

質問者様から 【質問4】

術後の腰と背中の痛みにつきまして
性別:女性
年齢:42
病名:浸潤性乳がん
症状:術後1ヶ月後の腰痛と背中痛の骨転移の可能性につきまして
投稿日:2024年11月25日

先日はゼローダの件、適応外診療とは知らず質問してしまい申し訳ありませんでした。これからはお知らせをよく読んでから質問したいと思います。

その後、術後は放射線の後キイトルーダをすることになりました。本日1度目の放射線を終えたところです。キイトルーダは年始に始めます。

本日は腰痛と背中の痛みについて質問です。

10/(上旬)に手術を終え、その際には特に違和感もありませんでした。10月末から左右の腰痛と背中痛があり毎日辛いです。立ったり歩いてる時には痛みはあまり感じませんが、座ったり横になるとズキズキと痛みます。もう1ヶ月症状が続いており、骨転移を疑ってしまいます。

主治医には、ほぼpCRでそんなに早く転移はしない、痛いなら痛み止めを飲むことと言われました。

ほぼpCRと言っても1ミリ以下の浸潤が残っていたことと、トリネガで2年以内の再発転移が多いこともあり、整形外科に繋げていただきレントゲンを撮りましたが異常はありませんでした。

MRIは予約がいっぱいなため先になってしまいます。

PET CTは2月末にして問題ありませんでした。

8月末に最後の抗がん剤をして3ヶ月ほどで、もう転移してしまうものなのでしょうか?

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

10月末から左右の腰痛と背中痛があり毎日辛いです。立ったり歩いてる時には痛みはあまり感じませんが、座ったり横になるとズキズキと痛みます。もう1ヶ月症状が続いており、骨転移を疑ってしまいます
⇒前回の回答で、「口を酸っぱくして」化学療法閉経へ向かっている症状なのだから、『痛みを転移と結びつけることは辞めましょう』と記載していますが、読んでますか??

申し訳ありませんが、同じ質問があまりにも多いし「私の回答を参考にしていない」ので質問は今回で終了といたします。

最後に私からのアドバイスです。
1.化学療法閉経ですよね? 腰痛は典型的な(エストロゲン欠乏)症状だし、背部痛は関節痛からです。
2.(ゼローダを口に出すなど)私には許容できない担当医ですが、「ほぼpCRでそんなに早く転移はしない、痛いなら痛み止めを飲むことと言われました。」には賛成です。(その通りです)
3.担当医が「その痛みの原因が化学療法閉経によるエストロゲン欠乏症状」だということを理解し、それを質問者にきちんと説明できれば、このような無駄な心配をしなくて済んだようです。
ご参考に。

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質問受付終了
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